絶対音感
私のピアノ教室では、入会してすぐに、「ドレミ、ハイ! ドレミ」
といって、絶対音感をつける訓練をします。
でも、ゲームみたいに、あくまでも楽しく、リズムにのって!
だいたい2ヶ月ほどで、たいていは、絶対音感がついてしまいます。
上の写真は、ショパンの生家のピアノです。
絶対音感。
「ランダムに提示された音の名前、つまり音名がいえる能力。
あるいは音名を提示されたときにその高さで、正確に歌える、楽器を奏でるとこが出来る能力」
と、定義されていますが、この絶対音感は、今でも賛否両論です。
また3歳までにつけないと、絶対音感はつかない、ともいわれますが、
私の場合は、ソルフェージュを始めたのが、小学校3年生のときでした。
でも、これがつきすぎてしまって、中学2,3年の頃は、ピークになり、大変でした。
雨の音や、水道の水の音まで、音程がついてしまうのです。
救急車のサイレンの音が、日によって違うのは当たり前。
娘を産む前に、入院していた病院の病室の前に、
ナースセンターがあって、その電話がなるたびに、『エリーゼのために』が、半々音低く鳴るので、
気持ち悪くて大変でした(笑)
1998年にその名も『絶対音感』という本が、ベストセラーになりました。
筆者は最相葉月さん。
そこには、私のエピソードなど、飛んで行きそうなすごい実話が並んでいます!
スタジオで、ベルが鳴ると、そのとき演奏していた曲とあっていないと気持ちがわるくなる作曲家の方とか、
部屋の空調の音が全部音程がついてきこえる方とか・・・
特に、この国は、街中の音が非常に多いですから、
こういう方たちは、本当にご苦労が多いと思います。
でも、この著書にもありますが、女の人は、この感覚が出産とともに鈍くなるらしく、
私もピークは中学生のころで、だいぶ楽になって、
本当に出産後は、楽器の音以外は、あまり反応しなくなりました。
すべての音に音程がついていた頃が懐かしいです。
ただ絶対音感は、あればいいというものでなく、
どう生かすかが大切。
私も、音程がついてきこえていたときも、さほど日常生活には支障はなく、むしろ楽しんでいましたが、
レッスンでは、絶対音が音楽に生かせるようにしたいですね。
今日もレッスンの最後には、「ドレミ!」という元気な声が響きます。
上は、大好きなクリムトの『音楽 Ⅰ』
リビングに飾ってあります。
★★★←この星を1日1回ポチッと一押ししてください。10ポイントUP!励みになります!
こちらもどうぞ!
「ピアノと海と花との生活 Ⅱ」では、「音楽家のお墓」シリーズで、
第3回 ショパン UPしています!
こちらもお時間があったらお寄りくださいね!