ピアノと海と花との生活 Ⅱ

~創造する芸術~

音楽家のお墓 Ⅶ  グリーグ

2006-11-27 | 音楽

    

       

       グリーグは、北欧のノルウェーを代表する作曲家です。

       グリーグは、1843年6月15日、ノルウェーの西海岸にあるベルゲンと

       いう街に生まれました。ベルゲンは古い歴史を持ち、風光が美しく、

       文化的水準も高い都市です。

       彼の母親の影響で、幼い頃からショパンの音楽に、非常に興味を

       示し、のちに’北欧のショパン’と呼ばれた彼の作品は、きめこまか

       い情緒性であふれています。

       グリーグも、最初の頃はこのショパンの愛好する外国音楽への憧れ

       から、ドイツで主要な音楽の勉強をしますが、ノルウェーに帰ってから

       自国の音楽に目覚め、民族的な旋律やリズムを多用し、国民学派

       の作曲家となっていきます。

       代表作「ピアノコンチェルト」 「ペールギュント」での大成功。

       彼は、この2曲のような大曲のほかに、叙情的な小品に意欲を燃やし

       ました。グリーグの音楽は、常にノルウェーの自然を反映させていて

       絵画であり、自然を歌った詩です。ショパンに比べておおやかで健康的

       な表現は、生涯自然を愛し、その中に浸るように生活していたところ

       から生まれたといわれています。

       42歳の時に、トロルドハウゲンという静かな場所に、生活の拠点を移し、

       ピアノと机だけを置いた小さな小屋を建て、そこで作曲に没頭します。

       1907年9月4日、グリーグは63歳の生涯を閉じますが、葬儀は国葬と

       して、ベルゲンで盛大に行われました。

       写真のお墓は、彼の愛したトロルドハウゲンの、崖を下った丘陵の斜

       面に設けられていて、夫人のニーナは長生きをして1935年に90歳で

       亡くなったのですが、同じお墓に眠っています。

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