今回はショパンです。
「ピアノの叙情詩人、ピアノの狂想詩人、ピアノの心、ピアノの魂」
と、19世紀のロシアの作曲家アントン・ルービンシテインは、ショパン
のことを、こう表現しました。
ショパンは、まさに、ピアノに徹した作曲家でした。
ピアノという楽器の性能を、本能的な自然さのうちに、はっきりと見極め、
その性能を充分に生かして、終生ほとんどピアノ曲ばかりを作曲しま
した。
これほどピアノ一辺倒で終始した作曲家がいるでしょうか?
39歳という短い嵐のような一生を終えて、ショパンは、今、パリのペール・
ラシューズ墓地に眠っています。
ショパンの横顔の上に、天使のうなだれた姿も彫られています。
作者は、クレサンジュ。
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