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若造経営者のブログです。
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たまに仕事の話とサッカー話を書きます。

第四回 ワインスクールに行ってきました。

2007年12月04日 | ワイン
第四回は「シャルドネ、ピノ・ノワール 伝統生産地 フランス・ブルゴーニュVS世界(以下NW)」です。
しかし!全部書くと時間がすごーくかかるので簡単に書きます。

まずブルゴーニュ(BOURGOGNE)とは!
①ボルドーと並ぶ2大名醸地。
②Chablis地区+DijonからLyonまでの300kmに及ぶ細長い産地。
③主に単一品種からワインを造る。

次にブルゴーニュのAOCの構成
以下の数字が高いほどにランクが上です。

①地方名称 例ブルゴーニュ
②地区名称 例コート・ド・ニュイ
③村名称  例ジュブレ・シャンベルタン
④1級畑 プルミエクリュ(1er CRU)
⑤特級畑 グランクリュ(GRAND CRU)

代表品種ですが、
赤ワイン ピノノワール・ガメイ
白ワイン シャルドネ・アリゴテ

めーーちゃ簡単に書けばこんな感じです。
ちなみにブルゴーニュはボルドーの40%ほど広さしかありません。
その為にワインの値段もぐんと高価で皆さんご存知のロマネ・コンティは平均年産約6000本程度と本当に少ないんです。
その為に1本100万円以上の値段になってしまうのです。
ちなみにロマネ・コンティとはヴォーヌ・ロマネ村に在る約1.8ヘクタールのグラン・クリュ(特級畑)です。

続いて代表的品種の紹介をします。
まずはシャルドネ!
知らない方の方が少ないと思いますが、ブルゴーニュに限らず世界中でも多く収穫されているぶどうの品種です。
それはシャルドネが”幅広い気候条件のもとで栽培できる”のと”生産地、作り方によって様々なワインになる”と言う特徴があるためです。

例えば冷涼な地域(シャブリとか)リンゴや洋ナシのような香りを発しますが、温暖な地域(NW)ではトロピカルフルーツ(パインなど)の香りを感じます。

また製造方法ですがステンレスの樽とオーク樽では大きく味が異なります。
すっきりした味わいなのがステンレス。まろやかな香りと味わいなのがオーク樽と言った感じです。
オーク樽で熟成されたシャルドネはマロラクティック発酵によりまろやかなバターのような香りを発するワインもあります。
シャルドネは樽の影響を受けやすい品種とも言えます。
※コメント欄にマロラクティック発酵について詳しい方が書いてくれています。

ブルゴーニュで代表的な白ワインにはシャブリですが、他にはコート・ド・ボーヌ地区のムルソーやル・モンラッシェなども有名です。
また世界的な地区ではオーストラリアやアルゼンチンなどがシャルドネを使った良い白ワインがあります。
特にNWではセミヨンなどとブレンドさせたりするワインもあります。


さて赤ワインの話題に変わります。
ブルゴーニュの赤ワインと言えばボジョレーですが、大半の人がボジョレーを飲んでいるでしょうからガメイ(葡萄の品種)の話は今回はやめておきます。
と言うわけでもう一つの代表品種ピノ・ノワールについて話をします。

ピノ・ノワールは病気になりやすく高温ではうまく育ちません。
性格的にシャルドネと違い、すごく神経質なブドウと言えます。

また果皮が薄い品種なのでワインとしては色が淡く、少量から中程度のタンニンをもっています。
またワインによっては植物や動物のニュアンスも感じると思います。
樽熟成の影響も受けやすく繊細な風味は新樽の木の香りやヴァニラの風味に圧倒されやすい品種です。

また冷涼な地区では植物的な香り、高めの酸、低いタンニンが特徴です。
温暖な地区では赤い果実の香り、中~高い酸、低~中程度のタンニンが特徴です。

ブルゴーニュではコートドール地区(黄金の丘)に素晴らしいピノ・ノワールのワインが存在します。
僕も大好きなヴォーヌ・ロマネもコート・ドール地区です。
ジュブレ・シャンベルタンやニュイ・サン・ジョルジュなどがあります。

NWで言うならカルフォルニアにもピノ・ノワールの素晴らしいワインが存在します。
カレラ・ジェンセン(またはカレラ・ジャンセンとも呼ぶ)。
カレラ・ジェンセンの生産者であるジェンセン氏はロマネ・コンティの畑から苗木を持って帰り(本当かは不明)、ロマネ・コンティと同じような気候条件の場所をNASAの協力により見つけ出し醸造に成功したと言う有名人。
僕も実は取引先のT氏から頂いて飲んだ事がありますが、栓を開けた瞬間に花畑を感じる感覚はまさにテロワール!
素晴らしいワインでした。
カレラ・ジェンセンはカルフォルニアのロマネ・コンティとも呼ばれています。
現在はTV番組で取り上げられた影響で品薄・高騰状況で以前は1万円程度の金額でしたが、現在は2万円以上の値がついているようです。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (クッキー)
2007-12-05 13:45:33
はじめまして!
ワインスクールのお話など拝見させていただきたく時々訪問させていただいています。
私もワイン勉強中の身なので、とても面白くためになっています。ありがとうございます。

さて細かいことで恐縮ですが
>マロラクティック発酵(MLF)つまりはワインの中のリンゴ酸を乳酸発酵させる

とありますが、MLFと「乳酸発酵」とは別です。
・「MLF」はリンゴ酸が、乳酸菌の働きによって乳酸と微量の炭酸ガスに変化する反応。ですが、
・「乳酸発酵」は乳酸菌が糖質を嫌気的に分解して乳酸を作る反応。です。

これはJSAソムリエ呼称試験の2003年度第一次試験にも出題されていますので、混同されないように。

今後ともワインスクールのことなどいろいろ教えて下さい。よろしくお願いいたします。
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Unknown (ぽったー)
2007-12-05 14:35:56
クッキーさんはじめまして
ご指摘があったとおりですね。

修正しておきます。
テストなら失点ですね。
気をつけます。
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Unknown (クッキー)
2007-12-05 16:00:27
揚げ足をとるような細かい話でご不快な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした。

ちなみにJSAソムリエ/エキスパートの試験レベルを100とすると、WSET ADVANCED CERTIFICATEが90、INTERMEDIATE CERTIFICATEが70だと言われています。
せっかくなら資格も取りたいし、そのためには覚えることも沢山ありますが、その分楽しみも豊かさも増えますからお互いに頑張りましょう。
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Unknown (ぽったー)
2007-12-05 16:46:21
クッキーさん
いえ不快ではないですよ。
一生間違って覚える事を思えば、ありがたいコメントだと思っています。
お気づかいなく。

レベルの話おもしろいですね。
来年は中級の授業も受けたいので頑張って勉強します。
またコメント書いてくださいね。
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