カッキーYAMA   akihiko tange

手始めに、日常的なことを気の向いたときに載せていくつもり。

訪れた街を思い起こして  

2017-07-22 | エッセイ



出典:ラージャスターンの丘陵城塞群(wikipediaから)

 

出典:世界遺産オンラインガイドから
https://worldheritagesite.xyz/contents/jaisalmer-fort



 かつてインドへ旅した時、ジャイサルメールという街で数日過ごしたことがあった。乾燥した砂漠地帯にある街でその街の中心には小高い丘に建つ城砦があった。インドへ行った時のことは、旅日記、メモ書き、スケッチなどを含めて「また日が暮れる」というタイトルで紀行本として出版されている。もう自分の中で時間は流れ、時代は移ろい、随分昔のこととなった。その本の中でジャイサルメールの街について少し書いている。ジャイサルメールは砂漠の長距離のバス旅がその街で一息ついた感じで、のんびりできた記憶がある。インドで訪れた街の中でも好みの街のひとつだ。数日の滞在期間を取って安宿に宿泊し、街を歩きまわった。乾いた空気と夕陽に映える城砦の印象が網膜に映る残像のように今でも残っている。毎日、城壁を見上げては散策した。見上げているだけではなく、城壁の中にも見物に入り、街を見て味わいつつ歩いた。城壁内には石造の建物が並び人も住んでいた。自分にはその城砦の壁もそうだったが、城砦内の建物の石の連なりもとても印象に残った。そういったことを記憶している。その黄色味を帯びた石は何と言う石だろう?とも思った。見て、良かったからだ。後にそのスライドなどを見た時などに、ついでにその石についても少しばかり調べた記憶がある。ガイドブックには御影石と書いてあるものがあったように思う。今、ネットで調べられるようになり、調べたらウィキペディアなどには黄色い砂岩と出ていた。それとは別に旅の話としてネット上に書かれているものは結構あって、御影石と書かれてあるものもあり、大理石と書かれてあるものもあるようだ。砂岩?・・・。そうだったのかな?・・・。特に印象に残ったのは城壁の中にある街のその壁である。城砦を外から見た時のその城壁ではなくて・・・、もちろんこれも良いのだが・・・。
 薄れた記憶を辿る。あの少し硬そうな光沢さえ僅かにありそうなあの黄色味を帯びた石が? そういう風には見えなかったように思う・・・。どちらかというと大理石のような感じだった・・・。建物の壁には崩れかけたところもあったように思う。年月の中で風化していて、それもまたいい感じだった。ネット上の写真などで見ると城砦の一部には明らかに砂岩と分かる茶色い砂岩は使われているようだ。城砦の外壁もそんな感じだ。茶色のインド砂岩は見てすぐにそれと分かるものだ。そして、いろいろな色のものがあり、ジャイプールの「風の宮殿」と呼ばれる建物にもやはり砂岩が使われていて、これは赤みを帯び、ジャイプールは別名、ピンクシティーの名でも知られている。ジャイサルメールの方はもしかすると城砦の建物全体として数種類の石が使われているのかもしれないが、これは想像である。
 彼の地は暑いところだ。連日のように晴れた暑い日が延々と続く。自分の場合、その時は旅そのものが目的のような感じで、旅の名所などをよくよく見ても大してよく見てもなく、熱気でボーッとなった頭にはほとんど何も残らなかったりしたものだ。




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