カッキーYAMA   akihiko tange

手始めに、日常的なことを気の向いたときに載せていくつもり。

春先の箱根・明神ヶ岳に登って・・・

2010-04-27 | エッセイ

明神ヶ岳からの眺め(動画)


3月31日2010の登山

箱根・駒ケ岳・大湧谷のあたり。尾根筋に出るとまだ雪が残っていた。
アイゼンがないと転倒する。
強羅から入山した。登山口にたどり着くまでが道が分かりにくかった。

明神ヶ岳山頂(1169M)から富士山を望む。身体が傾くほど風が強い。
良い眺めだった。


火打石岳(968M)を経て矢倉沢峠へ歩いた。
右奥に金時山が見える。


金時山
この手前の矢倉沢峠から仙石原へ下った。
登山開始から下山まで5時間程。ゆっくりペース。

下山したところに在った旅館のポスト・おそらく個人用だろう。







山を歩くとき、熊に出くわさないように、時々声を出して歩く。あるいは、手
を叩いたりして音を出しつつ歩くようにしている。春先で熊も冬眠から目覚め
、腹をすかしていたりすると危険だからと、この時も初めはそうしていたの
だが、歩くうちにいわゆるハイな気分になり、黙々と歩いていた。
矢倉沢峠に大分近付いた頃だった。不意に、前の曲がった道のすぐ向こう
の藪陰でカランと音がした。さては熊かと、一瞬思ったが、次にすぐそれが人
間の発する音だと理解した。それまで、登山を開始してから誰とも出会ってい
なかった。目の前の山道に現れたのは、何と、自転車に乗った40から50歳
くらいの男だった。これには本当にびっくりした。雪のある尾根道である。標
高も1000M近くはあっただろう。そういう場所である。自転車とは・・・。思
わず、すごいですねーといい、話をした。金時山から出発して、今日中に明神
、明星へと抜ける予定です、と言った。私と逆のルートである。山用のスポー
ツ自転車に、長いくるぶしまであるポリエスルのパンツ、上着もトライアスロ
ン風の軽快なもので、自転車用のヘルメットにサングラス、と何ともかっこ良
いのであった。出で立ちもさることながら、体つきも均整がとれていて余分な
贅肉などはなく、何かの大会の記録でも持っていそうな感じであった。山の上
まで自転車をかつぎあげるだけでも、普通の人間には不可能である。どうや
ったのだろう、やはり、自分でかつぎあげたのだろうか、などと思いつつあれ
これと話した。雪の尾根道を自転車で縦走する、など、信じられないことを考
える人がいるのだな、と思った。考えても実行するまでにはまた至らないであ
ろうと思う。
とにかく驚いた。山を下りるまでに会った人間はこの人ひとりであった。

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