私の番

スーパーでは特にこだわりなく
早めに終わりそうなレジに並んでる。

ある日ふと気がついた
店を出るときに
気持ち良い気分のときと
何だかどんよりした気分のときがあるってこと。
それはわずか数ミリ程度の違いなんだけど
確実に確かに違う
レジの人によって。

とても楽しそうに働いてる人のレジのときは
何となく気持ち良くなる
何だかだるそう～に働いてる人のレジのときは
何となくどんよりする

ある人の言葉

「あなたは生まれた日から死につつある。
いつかあなたは去る。人生が終わる。
死ぬのはそれでいいだろう。
次の人たちに地球を譲らなければいけない。
死ぬのは構わない。
最後になって毎日精いっぱい生きた。全部やり切った。
そう言って格好よく去りたい。
その日が迎えられるように。
今までやってこなかったことはもういい。
今日から生きていく。
人間は毎日寝ることによって死ぬ。
毎朝生まれ変わる。
今日は昨日のように生きる必要はない。
今日は新しい人生を初めてみてはどうか？
全先祖が命を生きて、命を捧げた命のバトンがあなたに渡されてる
今はあなたの番なんです。」

この言葉を聞いたとき
「自分がいることで、その瞬間の幸せの総量が増えるような生き方をしたい」
と思った。

今、私ができることは
今、私がやりたいことは
大きなことじゃなくて
小さな小さなこと
私の半径数メートルの
小さな小さな世界での
小さな小さな行動

例えばレジの人によって
私の気持ちが１ミリ上がる
そんなこと

レジの人がどういう人であろうが
どういう気分であろうが
こちらは目を見て
明るく笑顔で「ありがとうございます」
って言ってみようと思った。
何でかちょっと恥ずかしいけど。
今は私の番だから。



うっかり八平