今日も隣町のカフェに行く。
そして、「東北ふしぎ物語」と「東北まつり物語」を読了。
東北の児童文学作家の皆さまのパワーをとても感じる。
東北は、結構行っているのでとても身近に感じて読み進められた。
「東北ふしぎ物語」
もくじが少しぼんやりでごめんなさい。
田沢五月さんの岩手県「ヤマセの中で見た町」震災のこと、切ない。忘れてはいけない東日本大震災。でもね、ラストが明るい。
みどりネコさんの秋田県「Tのかまくら」は今年行った横手のかまくらが思い出された。まさしく不思議な話です。
堀米薫さんの福島県「ふしぎの沼をたずねて」も数年前に行ったあの沼が次々に浮かんできた。恐れ多いけど、それぞれの沼の表現が上手だなあ。
お母さん・・・胸にジーンときました。
千秋つむぎさんの山形県「ケサランパサランの冬」見たいなあ、白いもの。
幸せを運んできてほしい。
岩崎まさえさんの青森県「消えた人々~三内丸山遺跡」は、もうありありと浮かんできてガイドさんのことは先だって行ったときにガイドしてくださった方を思い出す。あのときは女性だったけど。人々が住まなくなったということはどういうことか・・・とても興味深く読めた。
ああ、栗の木があったのよねえとあの遺跡の景色を思い出す。
野泉マヤさんの宮城県「渡り鳥のサンクチュアリ」は、鳥のがんの伊豆沼のことは知らず。これまた伊豆沼に行きたいと思わせてくれた。
がんの生態も知ったし、お菓子については食べたいと思ったし環境のことなども考える。
主人公の花林ちゃんがこの地を好きになり、和真くんとの心の交流もいい。
それぞれに、子どもたちの姿、心情も丹念に描かれ、児童文学だなと思わせる。
この本を読んだ子どもたちも自分をこの物語に入り込ませ、ともに考えるだろうと思った。
「東北のまつり物語」
ああ、読後、全てのお祭りに行きたくなった。
もえぎ桃さんの青森県「ねぶた流しの夜」実際にねぶたの飾りは見たことがあるけど、祭りのときではない。
どこだったか、そういう広い所に行って体験した。なにかしら、「ラセラセラセラー!」と踊ったのを覚えている。
堀米薫さんの福島県の「わっしょい!」のわらじ祭りは知らなかった。ずいぶん長いのね。見てみたい。
佐々木ひとみさんの宮城県「ぼくらの七夕さん」七夕は各家庭の飾りを見たいし、七夕飾りの竹の根もとのことは知らなかった。七夕の飾りの意味もいい。仙台の七夕かざりを見にいってみたいとかねがねから思っているのだけど。
仙台の方々は「七夕さん」と大切にして呼んでいる。やっぱり、心ですよね。心があるからいい。
井嶋敦子さんの山形県「五年一組花笠隊」花笠まつりも素敵。私もかわいい衣装を着て踊りたくなったのよね。「正調花笠踊り・薫風最上川」ってすごいな。最上川が浮かぶ。
花笠踊りの歌詞の意味を知って踊ることもいいと思ったし、動作を太字で書いてあり、私もその踊りを追ってみた。
ああ、踊りたくなりました。
以前、渋谷の道玄坂で「鹿児島おはら祭り」で踊ったのを思い出す。
小次郎のキャラクターもいいな。
友だちの名前を覚える方法が愉快だった。読んだ人にも参考になるかも。
おおぎやなぎちかさんの秋田県の「おばけ提灯」おばけ提灯の笑いは不気味だったけど、違ったのね。竿燈まつりの竿燈、あんな重いものを持つのに並々ならぬすごい練習があったのね。みんなに読んでほしいな。導入部分から興味深い。
ちばるりこさんの岩手県「さんさの夏がやってくる」さんさ踊りもいいなあ。
岩手の由来、三ツ石神社のことも知らなかった。あの大きな石、見てみたい。
コロナで多くの人が出られなくなったときにどうしたか・・がいいな。
同じく「東北まつり物語」も、子どもたちの気持ちが丁寧に書かれている。葛藤も。
そして、子どもたちの成長があるのです。
ともに祭りを楽しむ心があり、日本っていいなあと思わせてくれた。
私こそ、もっと丁寧に感想を書くべきであろうけど、2冊とも本当によかった!
東北はすごい!東北の児童文学作家の方々はすごい!!
表現力のない私にはそれしか言えず、本当にごめんなさい。
前に読んだ「東北おいしい物語」もよかった。
知っている方々が多く、彼女たちのエネルギー、パワーはどこから来ているのか。真摯さ、根性・・・。
東北の風土が生んだのだろうかと思った日でした。
南国生まれの私にはないものがいっぱいある。
素敵な本を3冊楽しみました。
ありがとうです