おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。
ぱらぱらと雨降る0℃の会津野です。
先週金曜日に発表されたマイナス金利ですが、発表された日は急激な円安・株高で黒田バズーカなどと言われました。その後1週間もたたないうちに、その効果が打ち消されてしまい、市場は疑心暗鬼に思っていることが現されました。
そこで、今日は連想ゲームのように考えてみようと思います。
まず存在する事実は、
市中の銀行が日銀にオカネを預けるときに金利ではなく、手数料が課せられるようになる。
ということ。
大きなオカネが動くことをまず第一に考えると、日銀は日本国債を年間80兆円買うと言っているので、その売り手が必要になります。
多くの国債を持つのは、市中の銀行なので、いままでは銀行が大きな売り手でした。
国債を売った銀行は、それに見合うオカネを受け取り、それをまた日銀に預け利息を得ています。
マイナス金利により、国債を売ってしまうと、その資産にはもう利息がつかなくなるので、銀行は売らなくなることが簡単に予想されます。
そうすると、国債の価値が上昇するので、国債の金利が低下します。
国債の金利が低下すると、銀行の利益が減ってくるので、銀行は預金金利の引き下げに動きます。
ここまでは、ここ1週間の報道をみると、ほぼ確実な動きです。
今朝の報道では、一般の預金金利はマイナスにならないと、日銀総裁は火消しに躍起になっています。
もし、銀行預金金利が日銀に倣ってマイナス金利となった場合、一般プレーヤは預金が減らないように銀行から現金の引き出しをする行動をするでしょう。
そうすると、市中の銀行に現金が枯渇し取り付け騒ぎが起きる可能性があります。
銀行は預金の引き出しに応じて、まずは資産として持つ国債を売却する動きに出るでしょう。
すると、日銀に国債を売るのでもなく、日銀にオカネを預けるのでもなく、国債が売られるので、国債の金利が上昇し国債を発行している日本政府の利払い費が急激に上昇することになるでしょう。
日本政府の利払い費を支えるのは国民全体ですから、税金として負担するか、他の何かで埋めなくてはなりません。
他の何かってナニ?ですが、私のとぼしい想像では、2013年3月16日にキプロスで実施された預金封鎖と同じようなことかなと思います。
また、日本では昭和21年2月に日本銀行券預入令が出され、当時5円以上の現金を持つ人は強制的に銀行に預金をしなければならない命令が出されました。つまり、預金しない場合は、紙切れになってしまうこととしました。
もし現金化して現金としてタンス預金したとしても、ダメということです。
ここまでは、あくまでも私の想像です。
黒田総裁は、預金金利がマイナスにならないというだけでなく、こういう展開にならないということを、説得力を持って説明する必要がありそうですね。
今日も素晴らしい一日をすごしましょう。
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