おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。
「壊れたダンプ」。今朝の日経新聞「交遊抄」に記載された赤坂憲雄先生(福島県立博物館長)のコラムの表題だ。
内容は、会津喜多方市の大和川酒造社長の佐藤弥右衛門さんの再生可能エネルギーにかける姿勢について、けた外れのパワーでたちふさがる岩でも樹でもなんでもなぎ倒し突進してゆく様を描いています。
近頃ハマっているマイケル・ルイスの著作でも、アイスランドの男の様子として、まちなかを歩く男たちは、前から人が来てぶつかろうが何しようがとにかく突進する様が描かれていました。
会津の男は内陸の男が震災・原発事故からの復興、アイスランドは海の男が金融危機からの立ち直りと、どちらも北国の厳しい気候のなかで困難に立ち向かっています。
昨晩のお客様とのお茶会では、金融危機で通貨が暴落した国への旅行が話題になっていました。旅行者からしてみれば、自国通貨の価値を最大限利用して旅を楽しめるし、受け入れ地域としては旅行者が来ることで外貨を稼げます。これって、両者の利益になるものなのだと、あらためて感じました。
もし福島が一つの国ならば、福島通貨はたぶん暴落していることでしょう。でも暴落した分だけ、再生可能エネルギーや観光商品は相当な価格優位性を持つことになります。
オカネという資産を大事に持っている方々は大変なことになりますが、オカネを生み出す能力を持つ壊れたダンプの男たちは大きな成果を得ることになります。
危機での突進、それができる男たちはやはりスゴイですね。
さあ、今日も楽しい一日を過ごしましょう。