おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。
スローバイオレンスという言葉、ご存知でしょうか。
慶応義塾大学教授の金子勝先生がおっしゃられている概念で、放置される福島、進む若者の非正規化、過労死・過労自殺が頻発するブラック企業の横行、子どもの貧困の広がり、老後破産や孤独死など、ゆっくりと社会の片隅に追いやられる(あるいは放置される)ことで、消え去ってしまう人々のことなどを指しています。
金子先生は社会におけるスローバイオレンスに気を付けろ!と警鐘を発せられています。
では、スローバイオレンスに陥る層とは、いったいどんな層なのでしょうか。私は、沈黙をしてしまい自分の意見を発信しない層であると感じます。
自分の意見を発信するには、発信する内容を考え、整理し、それによって自分の行動も変化していく。
考えることを避けて他人まかせにすることが、最も社会から置いていかれることなのではないでしょうか。
社会のことを考え、自分の考えに一番近い候補者に投票するという行為をするだけでも、スローバイオレンスからは一線が引けるでしょう。
放置される福島でも、放置されないように行動を起こしている人はいます。皆が行動を起こし、多様な意見をぶつけながら、より良い社会を作っていく。そんな福島になるとことこそが復興なのではないかと思っています。
さあ、今日も楽しい一日を過ごしましょう。