伊集院静『悩むが花』465回
週刊誌の記事を丸ごと信じてしまうと、それも又怖いものがあると最近思うようになりました。しかし、S様の息子さんの例の写真を見たいという野次馬根性が抑えきれずに週刊文春を買ってしまいま...
桃の節句
お陰様で、今年の桃の節句も無事に迎えることができました。 季節の変わり目に「節句」を設けて、お祝いとするのは中国から渡来したゆかしい行事です。 旧暦の3月3日は現代の4月初め頃...
『私は貝になりたい』加藤元中尉の運不運
週刊新潮の昭和の墓碑銘(その時期の物故者の生涯を振り返るコラム)、昭和51年の記事に加藤哲太郎氏を取り上げています。 加藤さんは7月29日、食道癌で59歳で不遇の内に無名の一生を...
旅-シンガポール
旅が趣味の人はかなりの数いるでしょう。 どこか「遠くへ行きたい」、未知の場所に憧れる気持ちは、いつの時代も変わりません。 ...
小説家とプライバシー
かの藤沢周平、宮部みゆき、石田衣良、などなど著名な作家を次々と生み出した「オール讀物新人賞」は今年から時代小説のみ、Webのみの応募作品に限られました。12月号では気鋭の時代小説作...
山本周五郎『凍てのあと』
オール讀物新人賞に刺激された訳ではありませんが、時代小説を購入しました。 新人作家ではなく、読みやすいので馴染んだ作家ばかりですが。 ...
ロストジェネレーション
先日買った週刊文春、パラパラ目を通している内に「ロストジェネレーション」という言葉が印象的に目に入ってきました。 この記事を書いた鈴木忠平さん、スポーツ関係ののフィクションライタ...
桜庭一樹『少女には向かない職業』
桜庭一樹については、思春期の少女の心を生き生きと描く達人という印象があります。 以前、『じごくゆきっ』を紹介した事がありますが、残酷さも含めて大人より遙かに敏感な思春期の心理描写...
永井するみ『逃げる』 追記
読書として、かなり邪道ですが、永井するみさんの謎の自死(?)がどうしても解せないのです。 「物書きが仕事に行き詰まって自死をする」と一言で片付けられないものを私は感じてしまいます...
内山節『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』
私の子供の頃、キツネやタヌキが里の人を上手に騙して食べ物を盗ってしまったといった話をよく聞きました。 本気で信じてはいませんでしたが、不思議な霊力のある動物、例えばキツネが...