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忙中閑話

四季の移ろい、花鳥風月を楽しみつつ
趣味はミニチュア木工、電子工作、旅行など

法輪寺三重塔 再建と幸田文

2013-07-10 | 日記
法輪寺は奈良斑鳩にあり、すぐ近くに日本最古の三重塔を持つ法起寺、
やや離れて修学旅行等で有名な法隆寺がある。

かつて法輪寺には日本最古の三重塔があったが、昭和19年に落雷によって
消失し最古の座を法起寺に譲っている。
現在の三重塔は昭和50年に再建されたものであることは知っていた。

これらの古刹は始めての一人旅で行ったところなので思い出深い。
それが、思わぬところで法輪寺の三重塔再建の話しが出て来た。

青木玉 対談集「祖父のこと、母のこと」を読んでいた時、
母親の幸田文がこの三重塔再建に深く関わっていて、寄進を募ったり
官庁など関係先の折衝などを進めるなど、再建工事がほとんど中断
しかかっていたのを再開させたということを知った。
そのために一時、奈良に居を移したという。落成式の時の関係者として
撮られた写真も載っている。

幸田文はご存知の通り明治の文豪、幸田露伴の娘である。

幸田文の文集はいくつか読んだことはあるが、こんな経緯があることは
始めて知った。浅学を羞じるばかりである。

始めての一人旅で、路線バスを乗り継いで行った思い出深い法輪寺の
三重塔と幸田文の思わぬ接点を知り、また行きたくなった。


蝉の初鳴き

2013-07-09 | 日記
例年、梅雨明けは7月下旬、学校の夏休みに入る前後のはずだが
今年の梅雨明けはそれより2週間も早い。

梅雨明けが早かったせいで、いつもは梅雨末期の中休みで鳴き始める
蝉が梅雨明けに遅れてやっと鳴き始めた。今日、当地での蝉の初鳴き。

このところTVではバカみたいに猛暑のニュースが続く。ただでさえ
暑いのに、何処其処が最高気温38,39度だと聞くだけで暑さが増し頭が
クラクラしてしまう。

暑い、暑いと言っていても少しも涼しくはならない。こんな時こそ
涼が感じられる映像を流してくれればいいものだが、それではニュース
にならないか。

蝉の初鳴きと言ってもまだニイニイゼミ。これからほどなくしてクマゼミ
にとって変わる。これがまた暑苦しい。

隣家の裏庭に1本の桜の大木があって、夏の盛りにはクマゼミが朝と夕に
大合唱する。それが隣家にとっては裏庭だが、当家にとっては庭先に当たり、
もう完全に騒音化する。ただこの桜、春は見事な満開の花を楽しませて
くれるので夏の間の一時の我慢。

それにしても連日暑い。
故障した寝室のエアコン部品が今日、やっと中国から大阪に到着したらしい。
発注してから11日目。だがこれからまだ3日もかかるらしい。
相手が中国であるだけに、さてどんなものが届くやら。中古品だったり、
模造品でなければいいのだが。






エアコン故障 顛末記…(続)悠長な中国通販

2013-07-08 | 日記
先月末に20数年使用してきた寝室のエアコンが故障した。

故障後の顛末については先のブログ(6/27付)に記した。
室外機の基盤に使われているフォトカプラーが経年劣化によって焼損、
破裂していたことが故障の原因で、相当する代替の基盤の在庫がある
ことは判ったが、何せこの基盤は高い。新品のエアコン一式の1/3ほども
する。本体の使用年数から見てこれの取替えは諦めた方がいい。

一方、ICチップのようなフォトカプラーなら高くてもせいぜい数百円
と思われるので入手できないか探してみた。安く手に入るなら"ダメもと"
やってみる価値はある。

問題のフォトカプラー(日本のSharp製)


ところが、まず国内の電子部品通販などを探し回ってみたが、1000個
単位であったり1個数千円でしかも最低2個だったりとなかなか見つから
ない。

そして、最後に中国の国際通販に行き着いた。

相手が中国ということで少なからず不安はある。信用性、通関の問題、
デリバリー。何せ単価2$なのに配送料15$。でも国内で調達できない
し、まあ2千円程度ならどんなものが届くか試してみようと注文してみた。

でも、それからが長い、長い、長~~~い。待てど暮らせど届かない。
注文したのが6/27。
出荷は6日目の7/2になってから。

EMSと言う国際郵便で送られてくることになっており、その配送追跡シス
テムで調べてみると
2013.07.03 20:34 (GMT-7): Posting
2013.07.03 21:06 (GMT-7): Despatch from Sorting Center
2013.07.03 23:05 (GMT-7): Arrival at Sorting Center
2013.07.04 00:01 (GMT-7): Handed over to Customs
2013.07.04 02:26 (GMT-7): Released from Customs
2013.07.04 02:29 (GMT-7): Despatch from Sorting Cente
2013.07.06 21:26 (GMT-7): Despatch from Sorting Center

なんと“Despatch from Sorting Center”が3度も出ている。


今日は7/8だがまだ現地の税関を出ていないようだ。
国内の通販なら2、3日で届くのだがさすが悠久5000年の中国。

関東地方は例年より2週間も早く梅雨明けした。当地の方もそろそろ
梅雨明けしそうだ。流行り言葉を使うと、エアコン使うなら”今でしょ!”

ダメならダメで本体を取り替えなければならないのだが、暑くなると
エアコンの需要が増えて入荷するまで待たされる可能性が高い。

やはり相手が悪かった。黄河の流れのように悠々と待つしかない。

コバエ対策

2013-07-08 | 日記
台所に どこからともなく小蝿が湧く。綺麗好き、というより異常とも言えるほど
ホコリ、カビ、湿気などを嫌う家人は常に身の回りをピカピカに磨き上げている。

もちろん食器、調味料などの収納棚や食材の管理についても注意を払っている。

なのに、どこからともなくコバエが湧く。どうも発生源は台所以外にあるらしい
ことははっきりしている。例のサティアン化した義母の部屋。

食べものを扱う台所ゆえ殺虫剤はつかえない。昨年、余りに目に余ったので
トラップを作ったらこれが思いのほか効果があった。

作り方は至って簡単。
少し深めの小皿を用意し、それに食酢を少量(小皿の底が浸る程度)入れて
さらに液体洗剤を数滴加える。
このままでも多分いけると思うが、この小皿にラップをかけて爪楊枝で
10数カ所穴を開ける。

洗剤を加えるのがミソで、これによって食酢を舐めるために降りたコバエ
が飛び立てなくなる。昆虫の体は水を撥くように出来ているが、界面活性剤
である洗剤を加えることで体が濡れてしまうらしい。昨年、食酢だけだと
逃げてしまうのでハッと気がついて試してみるとうまくいった。

もちろん、コバエ対策の基本は元を絶つこと、つまり発生源をなくすことで
あることはいうまでもないが、どうしても発生源が突き止められない人は
ぜひお試しあれ。材料費ほぼゼロ、それになんといっても無害。
ただし、幼児の手の届かないところに置くこと。




笑い話のような店員の勘違い

2013-07-01 | 日記
久しぶりに山口の道場門前商店街に出かけてみた。

家人とは、大抵出先で1時間か1時間半、待ち合わせ場所を決めて分かれお互い
フリータイムを楽しむことにしている。

家人は、この間一人でウィンドウショッピングを楽しむ。以下、家人の話。

ある衣料品コーナーでのこと。80歳くらいの年配のご婦人と一緒に夏物の服
を見ていた。このご婦人が何気なく
「これ買ってもちょっとしか着られないからねえ」

するとそれを聞いた店員が、
「いえいえ、まだまだお若いので大丈夫ですよ。100歳まで長生きして下さいね」

家人からの伝聞なので言い方は正確でないかも知れないが、ご婦人は二の句が
告げなかったそうだ。

このご婦人は、暑い時期は一時なので少しの間我慢すれば済むという意味で
言ったようなのだ。

家人はおかしいやら、このご婦人に気の毒やらで複雑な気分だったそうだ。

下呂・禅昌寺の記憶

2013-07-01 | 日記
今日、NHK-BSの再放送で「心旅 木曽絶景庭園」を見た。
俳優火野正平がサイクリングしながら視聴者の思い出の場所を訪ねるという番組。

今回は下呂市にある禅昌寺であった。禅昌寺は10年前の'03年、当時単身赴任していた
富山から木曽路に旅行する途中で立ち寄ったことがあり、薄れつつある記憶を思い起
こしなが見ていた。

禅昌寺は創建が1528年とも1532年とも言われ、天下五山に次ぐ十刹の一つに数えられ
る臨済宗の古刹である。

中山道の木曽路を中津川(馬籠)から上るべく、富山から高山へ抜け、さらに下呂
美濃加茂、多治見に向かう途中にあった。
途中偶然通りかかって立ち寄っただけだったが、特徴ある山門、本堂、樹齢1300年
といわれる大杉、そして庭園と達磨図など、が記憶に強く残っている。

ところが放送を見終わって、そう言えば門前に寺を模したような立派な屋根をした
駅があったことを思い出し、ネットで調べてみた。しかしこれがまずかった。

実際にネットで調べてみると、駅(JR高山線・禅昌寺駅)は寺からかなり離れている
うえ、小さな無人駅で建物自体も小さい。

それなら訪れた'03年以降に建て替えられたのだろうかと更に調べてみると、最後の
改築は'97年であり、当然'03年に行った時は既に立て替えられている。

同行した家人も門前に立派な駅舎があったと記憶している。しかも自宅に戻った後
友人に旅の思い出として立派な駅舎の話をしたと言う。

いったい、二人してどの建物を駅舎と見違えたのだろうか。
いまさら確認のためだけにわざわざ再訪することもままならないし
狐につままれたような胸の閊えが残る。


たまたま家人が同時期に集めたパンフレットを整理していた。その中にこの禅昌寺の
ものがあった。一見の価値があるのでぜひ訪れていただきたい。

参拝券

※\200となっているが、番組では\300だった。(HPも\200、仔細は寺で確認されたし)
 


パンフレット表




パンフレット裏









エアコン故障 顛末記

2013-06-27 | 日記
寝室のエアコンが動かなくなった。

三菱ビーバーエアコンで1991年製らしい。22年間も使い続けたことになる。
ただ使うのは夏冬の就寝前の冷暖房だけなので使用期間は長いが、通算の稼働時間は
それほど長くはないかもしれない。

昨年あたりからスイッチをいれても表示ランプが点滅し起動しないということが続いていた。
都度コンセントを抜いて起動するのを待つというのを繰り返していたが、先日、とうと
う運転中に停止してしまった。

家人が言うには、曇りや雨などの湿度が高い日によく起こるとのこと。
もしそうなら漏電の疑いあり、そして室外機の可能性が高い。

本来、こんなトラブルなら専門家を呼ぶのが常套だが何しろ機械そのものが年季が経ち
すぎている。点検して買い替えを奨めるのが関の山。そして出張料だけはきっちりと
請求されるに決まっている。


ダメもとで室外機を点検することにする。
室外機の端子ボックスを見てみるとヒューズが切れていた。
これは直るかもと期待した。
しかしこれが20Aのヒューズ。さすがにこれほどの容量の大きなヒューズは手元に持ち
合わせがない。

近くのヤマダ電機に行ってみたらヒューズが見当たらない。まさかと思ったが、念の
ため店員に聞いたらヒューズは取り扱っていないという。


別の電機量販店に電話で在庫を問い合わせてなんとか入手することができた。

で、ヒューズを取り替え期待を込めてスイッチオンしてみるとすぐダウン。

本腰を入れて室外機の外板カバーを外し、点検してみることに・・・。
すると機番のICチップの1個が破裂していた。
どうもインバーター回路に使われているフォトカプラーらしい。
フォトカプラーだけなら100円程度であるはず・・。

メーカーに問い合わせると、代替機種の基盤ならあるがフォトカプラー
単体では供給していないという。
基盤は価格が30,000円近い。本体そのものが年季が入っているので
基盤取替えは勇気が要る。というより、基盤を取替えるくらいなら
一式新品にとり変えた方が得だ。

しかし、このフォトカプラーが曲者でどうも汎用品ではないらしい。
汎用品なら通販で簡単に入手できるはずなのに、やっと見つかったと
思ったら1000個単位だったり、基盤と変わらないくらい高かった
りと思わぬ苦戦を強いられている。

最初、数百円くらいで済みそうなのでやってみようかなと思ったのだが
すでに1週間が過ぎた。幸運なことに先週1週間は涼しい日々が続いた。
来週あたりから暑さがまた戻りそうな予報が出ており、そろそろ家人の
催促の声が聞こえそうな気配となってきた。


【後記】
悔し紛れに言うと、雨に打たれるはずの室外機なのだが、バラしてみると
水分や湿気対策が全くなされていないことに驚く。
結線や基盤などの電気回りも外板カバーの中にそのまま剥き出しでセット
されている。
当然雨の日などは雨のミストなどが入ってくる筈だ。放熱のため密閉構造
が難しいという理由もあるだろうが、それにしても外気に対して外板一枚
とは信じがたい。

幸い当家では軒の内側に設置しており直接雨がかかりにくい構造だが
もし腐食して天板に穴が開くと基盤に雨滴が直接かかることになる。
中には可燃物は殆どないものの考えると怖い。


壁掛け扇タイマー故障

2013-06-14 | 日記
 寝室で長年使用している壁掛け扇のタイマーが作動しないので見て
くれと家人が言う。

自分としては扇風機の風は余り好きではない。だが、暑がりの家人は
エアコンをかけたうえに、室内の循環といって壁掛け扇をよく使う。
確かに寝苦しい夜中に目覚めた時などタイマーは重宝する。


 最近、齢のせいか何かコトをし始めるのが億劫になりスタートが
なかなか切れなくなっている。が、故障というとなぜか血が騒ぐ。

 これは20年以上前に量販店で買ってきて自分で取り付けたもの。
最近はリモコンが附いた扇風機が多く出回っているが、これはまだ
手動操作である。壁掛け扇なので操作部が本体から分かれてケーブル
で繋がっている。

操作ボックス
上のダイヤルがタイマー、下のダイヤルは風量調節


 まずはコンセントを抜き、操作部のボックスの裏蓋を開けてみる。
操作ボックスを開けると透明樹脂製のタイマーボックスがある。
ボックス内には多数の歯車が見える。ばらばらになると組み立ては
面倒だ。しかし開けてみないことには故障の原因はわからない。

そこでこのタイマーボックスを、蓋のツメを壊さないように、かつ歯車が
ばらけないように慎重に開けてみると、最初ぜんまい式のタイマーかと思っ
ていたが、小型のモーターで回す方式となっていて、なんとモーターの回転
子の磁石が3つに割れていた。

タイマー用小型モーター
コイルと回転子からなる。コイルの上下の板から交互に爪状のものが出て
回転子の回りを囲っており、これらがN-Sと順次切り替わることによって
磁石のついた回転子が回る仕組みになっているようだ。
爪が邪魔なので爪を開いて割れた磁石を取り出した。見事に3つに
破断している。


 磁石が割れるなどというのはかつてない経験である。20年以上も使っている
とは言え、機械的な接触が全くない磁石なので、製作時の不良としか考えられず
よほどの粗悪品に違いない。
日本メーカー(Horie)のものではあるが、たぶん中国生産品だろう。


 もうこれまでかと思ったが、強力接着剤を持っていることに気が付いた。
「Devcon」という2液混合型の接着剤。急速硬化性で固まれば金属並の
強度が出る。これで接着してみることにした。

2液混合後のdevcon


磁石の接合
破断面に接着材を塗り、回りの爪と接触しないように慎重に接合する


爪の復旧
接着後、開いていた爪を折り曲げて元に戻す


モーターを接続
切り離していたモーターのコイルを端子にハンダ付け


モーターは異音なく回転し、無事修理は終了。

まだ当分使えることを祈る。



【後記】
セット前のテストではモーター回転の確認をしたが、残念ながら
実際使ってみるとやはりタイマーが作動しない。

小型モーターを再度取り出してテストしてみると問題なく作動する。
モーターの上下の金属板が微妙に変形していてセットする時に回転子
と接触するようだ。
何度か金属板の変形を修整しているが中々この修整が難しい。


【その後】
2日後、なんとか動くようになった。その後も順調。

故郷から梅の実の便り

2013-06-13 | 日記
 故郷に住む姉が、実家の庭先で実った梅を箱詰めで送ってくれた。


(比較のためマッチの軸を入れている)

早速、箱をあけると部屋中に熟しかけた芳醇な梅の香りが広がった。

家人はまず早速梅酒作りへに勤しむ。そして近所の親しい人に少々
おすそ分けして残りは梅干にするという。

いずれも直径が4cmもある大玉揃いである。

姉に早速お礼のメールに「立派な梅だね」と出しところ、
「記憶にないかもしれないが子供の頃、姉弟の三人で天道生え
(地元ではテントウバエという)の梅と杉を山から採ってきて
植えたもの」との返事が返ってきた。

多分9,10歳頃の出来事なのだろうが全く記憶にない。

子供の頃の記憶というのは、双方のどちらか片方だけに残ることは
多いがこれもその一つ。

その返信メールを見て子供の頃の別の記憶が蘇ってきた。

母の日に姉弟で山の畑の土手に生えているお茶の葉を摘んで
きたことがあった。プレゼントというよりは手伝いのような
ものだが、今思うに後のお茶作りの作業の方が母は大変だった
だろうと思う。それでも母は嬉しそうにしていた。

今は何でも店頭に並ぶが、子供頃、田舎では味噌はもちろん
お茶までもときどきだが手作りしていた。筍の塩漬け、干し柿、
渋柿の渋抜きetc.
亡き母は何事にも器用でそして働き者だった。


子供の頃よく喧嘩した姉も今は優しく、歳を追うごとにだんだんと
面立ちや仕草が母に似て来た。


故郷からの梅の実が、甘酸っぱい香りと共に郷愁を運んできた。

金髪の女将 ジニーさん

2013-05-16 | 日記
 図書館で偶然目に付いた「ニッポン人には、日本が足りない。」というタイトルの本。

表紙には和服姿で玄関先の生け花を活ける金髪のジニーさんの写真がある。
語学指導教師として来日し、山形県銀山温泉の老舗旅館に嫁いだ米人女性である。

何年か前にTVの特集で見た記憶があるので、本のタイトルにも惹かれて借りてきた。
米国女性が、よりによって山形の山間(あい)にある片田舎(失礼)の温泉旅館の
女将として奮闘しているということで、ものめずらしいこともあって一時大々的に
取り上げられた。日本公共広告機構のCMにも出演した。

本書からは、ジニーさんの生い立ちや、ご主人との馴れ初め、日米の習慣や考え方
の違いからくる苦労などが判った。
しかし、残念ながら肝心の「日本が足りない」ものが何であるのかがわからなかった。

本の最終末尾のページに
「本書のタイトルに、CMコピー『ニッポン人には、日本が足りない。』の使用許可
をいただきました、AC日本広告機構にお礼申し上げます」
とある。
タイトルがCMのコピーなのでタイトルと内容が合わないのは当然なのだろう。


ところで、本を読み終えて銀山温泉の場所や宿のことをネットで調べてみると
 ●ジニーさんが嫁いだ藤屋旅館は経営破綻し民事再生法の適用を受けて再建中
 ●ジニーさんは数年前に子供二人を連れて米国に帰国したままであること
ということが判った。
どうも、ジニーさんは反対したらしいが、著名な建築家に依頼して高級旅館に
鞍替えしたことと一時の秘湯ブームが下火になって客足が遠のいたのが重なった
らしい。
こちらの方がショックである。

 



野良猫バトル part5

2013-05-06 | 日記
昨日5匹目の野良猫が自作の猫ワナに掛かった。
今回は白と黒味がかったトラ模様が半々の比較的美人の野良猫である。

餌の魚肉ソーセージは仕掛けてから6日ほどは経っており完全に干からびてしまって
いたはず。
相当空腹だったのか、それとも干からびた方が猫にとっては食べごろなのか。
前回も前々回も、そろそろ取り替え時期かと思った頃に掛かっているので、あるいは
干からびた方が猫を呼び寄せるような匂いが出るかも知れない。
 捕捉第五号目の野良猫


そして今回は餌を完食している。これまでのケースでほとんど餌は食べられないまま
残っていた。扉が閉まった音に気付いてどうにかして逃げ口を探そうと必死になる
のが通常の野良猫。
この猫は入り口の扉が閉まってもなお食べ続けるとは相当肝が据わっている大物な
のだろうか。

それにしては近づくと口を開けて威嚇する。

この猫も前に捕獲した猫と同様、車のトランクにケージごと積んで自宅から少し
離れた山林で開放してやった。


今回で5匹目となる。最初に仕掛けてから50日足らずの間に5匹である。
そろそろ野良猫仲間の間で「あのうちに入ったらなぜか仲間が忽然と消える。」と
いうふうに噂をしあっているかもしれない。



捉えた猫を放逐するためにわざわざ離れた山林まで車で運ぶのが正直面倒になって
きた。加えてベランダで日干しした布団への被害を怖れていた家人も、最初の頃は
凄いと感心していたのに最近はまたかというふうに変わってきた。

そもそも猫ワナを自作してみようと思ったきっかけは、庭の池で可愛がっていた
金魚を野良猫がヒュッと捕らえて逃げるところを目撃したことだった。それまでも自宅
の庭に闖入し、我が物顔で闊歩するのに閉口して追い立てていたのだがこの一件で
完全に堪忍袋の緒が切れたのである。

しかしもう金魚の恨みは十分に果たせたし、完全オリジナルの自作猫ワナの性能の
よさも立証できたようだ。しばらく野良猫とのバトルは休戦としようかと思っている。



対野良猫バトル part4

2013-04-29 | 日記
東北へのドライブ旅行から帰って今日(4/29)で5日目。三日前から仕掛けていた猫トラップに
またまた野良猫がかかった。これで通算4匹目。



旅行中に野良猫が猫トラップに掛ったらそれこそ何日も閉じ込めたままになり日干しになる
虞があるので、セットしていた仕掛けを解いて旅行に出かけた。

旅行から帰ってからしばらく餌をセットすることをしなかったのだが、庭の除草をした際に
猫トラップを見てみると旅行前に外しておいた前の餌が見当たらない。旅行前にセットを
解除した際、トラップの中に残したままの筈。しかも猫トラップの入口扉は閉まっている。

外から手をいれて取ったに違いないと思い、トラップをよく見てみると果たしてケージの
外側に施した金網カバーの端が捲れて腕を突っ込んだような形跡がある。これはやはり庭に
侵入しているなと見て餌をセットし直したのが先おとといの夕方。

しかし一昨日、昨日、そして今日も朝、昼と全く掛かる気配は見られなかった。
もう餌の魚肉ソーセージは完全に干からびている。
ところが昼過ぎに庭におりて何気なくワナの方を見てみるとなんと入口の扉が閉まっている。
そっとツツジの植え込みを回って内部を確認してみると野良猫が騒ぎもせず静かに寝そべ
っている。しかし直射日光が当たって暑いのだろう、息遣いが激しい。早く気付いてやれば
良かったのに可哀想なことをした。

今日は久し振りに三男が帰省するというので新幹線駅まで迎えに行く約束になっていて、その途中
で回り道をして猫を放逐すると都合がいい。それにはまだ少し時間が早い。それまで猫トラップを
涼しい日陰に移してやってもいいがトラップごとかかえると猫にストレスが掛かるだろう。そこで
日差しを和らげるために取り敢えずそっとダンボールを載せて日陰を作ってやった。

しばらくして、三男の迎えに行く足でそのまま少し離れた山林で開放してやると一目散に逃げて行った。



今朝早朝から隣の裏庭で早朝から猫同士がかなりの間唸りあっていた。たぶん今は発情時期では
ないだろうからオス同士が縄張りを争ってでもいたのだろう。早朝の唸りあいの鳴き声は結構耳障り
である。

近所に野良猫がまだ少なくとも2匹以上はいる。庭で見かけることは今やなくなったがスキあれば
浸入してきていることを示していることになる。まだまだ当分野良猫とのバトルは続きそう。


大阪造幣局 桜の通り抜け

2013-04-17 | 日記
昨日、例年恒例の大阪造幣局の通り抜けが始まっと聞き、夜桜見物と洒落込んだ。

ご存知のように、園内560mにわたり桜並木があり桜の開花時期に合わせて1週間一般に公開される。
全国ニュースでも紹介されるので大変な人混みらしい。昨日は公開初日ということもあって夜半というのに人出がすごい。車中のラジオ番組によると昼間も地下鉄駅から人の列が出来ていたと言っていた。

6年ほど前たまたまこの期間中に仕事で大阪に出向く機会があり、仕事の帰路に急遽地下鉄を途中下車して行ったことがある。園内は一方通行で後戻りが出来ない。この時は一人であったたので余りのすばらしさに二度通り抜けをした。

今回は家人が同伴なので我儘がきかない。一回の通り抜けで諦める。

それにしてもすごい人混みである。園内ではスピーカーから「立ち止まらないでください。座り込まないでください。飲食は禁止されています。」の連呼。感動のあまり立ち止まる人がいても座り込んだり飲み食いをする人など一人もいない。親切といえば親切なのだが桜は静かに楽しみたい。

未明の緊急地震警報 (淡路島地震)

2013-04-14 | 日記
 昨日(4/13)未明の淡路島地震には驚いた。

 毎日NHKラジオ深夜便をイヤホンで聴きながら寝床についているのだが、明け方になって突然、あの「プル、プル、プル・・・・・・」という甲高い警告音に続いて「緊急地震速報・・・・・・」のアナウンスが耳に入り目が覚めた。地震が近くならアナウンスと殆ど同じくして揺れが来るのだが、揺れはまだない。隣のベッドで寝ている家人が「お父さん、お父さん」と声をかけてきた。家人もイヤホンを耳にしたまま寝ている。

二度目のアナウンスの時「震源は播磨灘・・・」と言う。でも半分寝ぼけた頭の中では「播磨灘って何処だ?周防灘じゃないよな。伊予灘でもないし・・・・」。と同時に揺れが来た。

ようやく頭がはっきりしてきて播磨灘とは播磨、すなわち兵庫県沖であることがわかってきた。ここからはかなり遠い。

20年ほど前のあの神戸・淡路島地震と同じ位置である。あの時の揺れよりは若干弱いようだが結構揺れた。揺れた時間も神戸・淡路島地震よりははるかに短かいようだ。

はたして、震度6弱のアナウンスがあった。続いて、続々と入る被害状況のアナウンス。でも、家の中で歩いていて頭を柱にぶつけたなどという程度の、普通ならニュースにならない軽微なものばかり。

 阪神・淡路島地震の時も最初のニュースは滋賀県だったか、揺れに驚いて家を飛び出したところで転んで怪我したといった程度だったなと思いながらまた寝入ってしまった。


 思えば阪神・淡路島地震の時は緊急地震速報というシステムはまだなかった。それでも家の揺れで目が覚めた。今回の地震はほんの5秒程度と短かったこともあり、緊急地震速報がなければ気付かなかったに違いない。阪神・淡路島地震の時は、揺れが大きく持続時間も30秒以上と長かったような気がする。


それにしても当地は震源から500kmも離れている。地震の深さは15kmしかない。そんな遠くのしかもこんなに浅いところで発生した地震が伝わってくるとは不思議でならない。やはり四国中央を走る中央構造線を境にして北側の同じプレートの上に乗っているからだろうか。

確か阪神・淡路島地震の時は、それまで活発に噴火を繰り返し、溶岩ドームが崩れては火砕流を引き起こしていた雲仙普賢岳がこの地震の数ヵ月後に活動がピタリと停止した。雲仙は中央構造線の延長線上にある。これも不思議でならない。


今回の地震と阪神・淡路島地震はわずか30kmほどしか離れていないという。
地震学者はよく、プレートの潜り込みによって引きずり込まれた方のプレートが耐えきれなくなって元に戻る時に地震が起こるという。このとき板バネのようなモデルが使われる。板バネのようなプレートの端が目一杯に曲がったあとピーンと跳ねる。

単純なモデルでわかりやすいが、だったらなぜ他の地震の時に跳ねることがないのだろうかといつも思う。どうも感覚的には、プレート境界ではエアーズロックのような巨岩がゴロゴロと軋めきあっていて、巨岩同士がは競り合いのなかでタガが外れたように急に動いてが起こるのが地震ではないだろうかと思えるのだが・・・。





三重塔巡り 重文(2)  天寧寺(広島・尾道)

2013-04-12 | 日記
 尾道は坂の町である。すぐ背後に山が迫り、海側にはまるで川のような狭い海峡の向島水道を挟んで向島が見える。

 その背後の千光寺山の中腹に天寧寺三重塔はある。しかし、なにしろ狭いところなので写真に収めるのには苦労する。





 千光寺の山頂は千光寺公園という公園になっていて桜の名所でもある。今年の桜の季節はもう過ぎてしまったが、5、6年前の春に千光寺公園を訪れたことを思い出した。

山頂にはロープウェイが通じているが、このときは車をフェリー乗降口付近のパーキングに置いて徒歩で登った。山頂付近に山城のような建物が建っているのは実はホテルらしい。

 千光寺公園の桜は満開。山頂のロープウェイ駅展望台から見ると、回りは桜、桜、桜。









 満開を迎えた千光寺公園では各所で茣蓙を広げ花見の宴の真最中だが、中に困った人たちが・・・。
大きなカラオケセットを持ち込んで大音量で騒いでいる。回りの客が注意をしたらやめるどころか余計音量を上げてしまった。どうやら地元の建設会社の一団らしいが、この手のゴロツキに近い輩は何処にもいる。

 無神経に焼肉の煙を漂わせて折角の雰囲気をぶち壊しにする連中も困りものだが、音は防ぎようがない。当分の間、大音響は公園一帯に響き渡っていた。人の丈ほどもある大きなカラオケセットや電源(多分バッテリー)を山頂まで運び上げるエネルギー、回りの迷惑を跳ね返す気力や胆力には敬服する。


 それはさて置き千光寺山の山腹には三重塔以外にも散策コースがあって、林美子の“海が見えた。海が見える。五年振りに見る尾道の海はなつかしい”の碑や志賀直哉が「暗夜航路」の構想を練ったという「おのみち文学の館」もあり、適度な散策ができる。尾道はなかなかいい街である。