寝室で長年使用している壁掛け扇のタイマーが作動しないので見て
くれと家人が言う。
自分としては扇風機の風は余り好きではない。だが、暑がりの家人は
エアコンをかけたうえに、室内の循環といって壁掛け扇をよく使う。
確かに寝苦しい夜中に目覚めた時などタイマーは重宝する。
最近、齢のせいか何かコトをし始めるのが億劫になりスタートが
なかなか切れなくなっている。が、故障というとなぜか血が騒ぐ。
これは20年以上前に量販店で買ってきて自分で取り付けたもの。
最近はリモコンが附いた扇風機が多く出回っているが、これはまだ
手動操作である。壁掛け扇なので操作部が本体から分かれてケーブル
で繋がっている。
操作ボックス
上のダイヤルがタイマー、下のダイヤルは風量調節
まずはコンセントを抜き、操作部のボックスの裏蓋を開けてみる。
操作ボックスを開けると透明樹脂製のタイマーボックスがある。
ボックス内には多数の歯車が見える。ばらばらになると組み立ては
面倒だ。しかし開けてみないことには故障の原因はわからない。
そこでこのタイマーボックスを、蓋のツメを壊さないように、かつ歯車が
ばらけないように慎重に開けてみると、最初ぜんまい式のタイマーかと思っ
ていたが、小型のモーターで回す方式となっていて、なんとモーターの回転
子の磁石が3つに割れていた。
タイマー用小型モーター
コイルと回転子からなる。コイルの上下の板から交互に爪状のものが出て
回転子の回りを囲っており、これらがN-Sと順次切り替わることによって
磁石のついた回転子が回る仕組みになっているようだ。
爪が邪魔なので爪を開いて割れた磁石を取り出した。見事に3つに
破断している。
磁石が割れるなどというのはかつてない経験である。20年以上も使っている
とは言え、機械的な接触が全くない磁石なので、製作時の不良としか考えられず
よほどの粗悪品に違いない。
日本メーカー(Horie)のものではあるが、たぶん中国生産品だろう。
もうこれまでかと思ったが、強力接着剤を持っていることに気が付いた。
「Devcon」という2液混合型の接着剤。急速硬化性で固まれば金属並の
強度が出る。これで接着してみることにした。
2液混合後のdevcon
磁石の接合
破断面に接着材を塗り、回りの爪と接触しないように慎重に接合する
爪の復旧
接着後、開いていた爪を折り曲げて元に戻す
モーターを接続
切り離していたモーターのコイルを端子にハンダ付け
モーターは異音なく回転し、無事修理は終了。
まだ当分使えることを祈る。
【後記】
セット前のテストではモーター回転の確認をしたが、残念ながら
実際使ってみるとやはりタイマーが作動しない。
小型モーターを再度取り出してテストしてみると問題なく作動する。
モーターの上下の金属板が微妙に変形していてセットする時に回転子
と接触するようだ。
何度か金属板の変形を修整しているが中々この修整が難しい。
【その後】
2日後、なんとか動くようになった。その後も順調。
くれと家人が言う。
自分としては扇風機の風は余り好きではない。だが、暑がりの家人は
エアコンをかけたうえに、室内の循環といって壁掛け扇をよく使う。
確かに寝苦しい夜中に目覚めた時などタイマーは重宝する。
最近、齢のせいか何かコトをし始めるのが億劫になりスタートが
なかなか切れなくなっている。が、故障というとなぜか血が騒ぐ。
これは20年以上前に量販店で買ってきて自分で取り付けたもの。
最近はリモコンが附いた扇風機が多く出回っているが、これはまだ
手動操作である。壁掛け扇なので操作部が本体から分かれてケーブル
で繋がっている。
操作ボックス
上のダイヤルがタイマー、下のダイヤルは風量調節
まずはコンセントを抜き、操作部のボックスの裏蓋を開けてみる。
操作ボックスを開けると透明樹脂製のタイマーボックスがある。
ボックス内には多数の歯車が見える。ばらばらになると組み立ては
面倒だ。しかし開けてみないことには故障の原因はわからない。
そこでこのタイマーボックスを、蓋のツメを壊さないように、かつ歯車が
ばらけないように慎重に開けてみると、最初ぜんまい式のタイマーかと思っ
ていたが、小型のモーターで回す方式となっていて、なんとモーターの回転
子の磁石が3つに割れていた。
タイマー用小型モーター
コイルと回転子からなる。コイルの上下の板から交互に爪状のものが出て
回転子の回りを囲っており、これらがN-Sと順次切り替わることによって
磁石のついた回転子が回る仕組みになっているようだ。
爪が邪魔なので爪を開いて割れた磁石を取り出した。見事に3つに
破断している。
磁石が割れるなどというのはかつてない経験である。20年以上も使っている
とは言え、機械的な接触が全くない磁石なので、製作時の不良としか考えられず
よほどの粗悪品に違いない。
日本メーカー(Horie)のものではあるが、たぶん中国生産品だろう。
もうこれまでかと思ったが、強力接着剤を持っていることに気が付いた。
「Devcon」という2液混合型の接着剤。急速硬化性で固まれば金属並の
強度が出る。これで接着してみることにした。
2液混合後のdevcon
磁石の接合
破断面に接着材を塗り、回りの爪と接触しないように慎重に接合する
爪の復旧
接着後、開いていた爪を折り曲げて元に戻す
モーターを接続
切り離していたモーターのコイルを端子にハンダ付け
モーターは異音なく回転し、無事修理は終了。
まだ当分使えることを祈る。
【後記】
セット前のテストではモーター回転の確認をしたが、残念ながら
実際使ってみるとやはりタイマーが作動しない。
小型モーターを再度取り出してテストしてみると問題なく作動する。
モーターの上下の金属板が微妙に変形していてセットする時に回転子
と接触するようだ。
何度か金属板の変形を修整しているが中々この修整が難しい。
【その後】
2日後、なんとか動くようになった。その後も順調。
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