忙中閑話

四季の移ろい、花鳥風月を楽しみつつ
趣味はミニチュア木工、電子工作、旅行など

壁掛け扇タイマー故障

2013-06-14 | 日記
 寝室で長年使用している壁掛け扇のタイマーが作動しないので見て
くれと家人が言う。

自分としては扇風機の風は余り好きではない。だが、暑がりの家人は
エアコンをかけたうえに、室内の循環といって壁掛け扇をよく使う。
確かに寝苦しい夜中に目覚めた時などタイマーは重宝する。


 最近、齢のせいか何かコトをし始めるのが億劫になりスタートが
なかなか切れなくなっている。が、故障というとなぜか血が騒ぐ。

 これは20年以上前に量販店で買ってきて自分で取り付けたもの。
最近はリモコンが附いた扇風機が多く出回っているが、これはまだ
手動操作である。壁掛け扇なので操作部が本体から分かれてケーブル
で繋がっている。

操作ボックス
上のダイヤルがタイマー、下のダイヤルは風量調節


 まずはコンセントを抜き、操作部のボックスの裏蓋を開けてみる。
操作ボックスを開けると透明樹脂製のタイマーボックスがある。
ボックス内には多数の歯車が見える。ばらばらになると組み立ては
面倒だ。しかし開けてみないことには故障の原因はわからない。

そこでこのタイマーボックスを、蓋のツメを壊さないように、かつ歯車が
ばらけないように慎重に開けてみると、最初ぜんまい式のタイマーかと思っ
ていたが、小型のモーターで回す方式となっていて、なんとモーターの回転
子の磁石が3つに割れていた。

タイマー用小型モーター
コイルと回転子からなる。コイルの上下の板から交互に爪状のものが出て
回転子の回りを囲っており、これらがN-Sと順次切り替わることによって
磁石のついた回転子が回る仕組みになっているようだ。
爪が邪魔なので爪を開いて割れた磁石を取り出した。見事に3つに
破断している。


 磁石が割れるなどというのはかつてない経験である。20年以上も使っている
とは言え、機械的な接触が全くない磁石なので、製作時の不良としか考えられず
よほどの粗悪品に違いない。
日本メーカー(Horie)のものではあるが、たぶん中国生産品だろう。


 もうこれまでかと思ったが、強力接着剤を持っていることに気が付いた。
「Devcon」という2液混合型の接着剤。急速硬化性で固まれば金属並の
強度が出る。これで接着してみることにした。

2液混合後のdevcon


磁石の接合
破断面に接着材を塗り、回りの爪と接触しないように慎重に接合する


爪の復旧
接着後、開いていた爪を折り曲げて元に戻す


モーターを接続
切り離していたモーターのコイルを端子にハンダ付け


モーターは異音なく回転し、無事修理は終了。

まだ当分使えることを祈る。



【後記】
セット前のテストではモーター回転の確認をしたが、残念ながら
実際使ってみるとやはりタイマーが作動しない。

小型モーターを再度取り出してテストしてみると問題なく作動する。
モーターの上下の金属板が微妙に変形していてセットする時に回転子
と接触するようだ。
何度か金属板の変形を修整しているが中々この修整が難しい。


【その後】
2日後、なんとか動くようになった。その後も順調。

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