忙中閑話

四季の移ろい、花鳥風月を楽しみつつ
趣味はミニチュア木工、電子工作、旅行など

故郷から梅の実の便り

2013-06-13 | 日記
 故郷に住む姉が、実家の庭先で実った梅を箱詰めで送ってくれた。


(比較のためマッチの軸を入れている)

早速、箱をあけると部屋中に熟しかけた芳醇な梅の香りが広がった。

家人はまず早速梅酒作りへに勤しむ。そして近所の親しい人に少々
おすそ分けして残りは梅干にするという。

いずれも直径が4cmもある大玉揃いである。

姉に早速お礼のメールに「立派な梅だね」と出しところ、
「記憶にないかもしれないが子供の頃、姉弟の三人で天道生え
(地元ではテントウバエという)の梅と杉を山から採ってきて
植えたもの」との返事が返ってきた。

多分9,10歳頃の出来事なのだろうが全く記憶にない。

子供の頃の記憶というのは、双方のどちらか片方だけに残ることは
多いがこれもその一つ。

その返信メールを見て子供の頃の別の記憶が蘇ってきた。

母の日に姉弟で山の畑の土手に生えているお茶の葉を摘んで
きたことがあった。プレゼントというよりは手伝いのような
ものだが、今思うに後のお茶作りの作業の方が母は大変だった
だろうと思う。それでも母は嬉しそうにしていた。

今は何でも店頭に並ぶが、子供頃、田舎では味噌はもちろん
お茶までもときどきだが手作りしていた。筍の塩漬け、干し柿、
渋柿の渋抜きetc.
亡き母は何事にも器用でそして働き者だった。


子供の頃よく喧嘩した姉も今は優しく、歳を追うごとにだんだんと
面立ちや仕草が母に似て来た。


故郷からの梅の実が、甘酸っぱい香りと共に郷愁を運んできた。

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