尾張横須賀の場合は、前楫4人後楫4人ですが、名古屋(主に東区、中区、中村区など)は前楫6~8人で方向転換。後をコシマワリ(テコ師)と呼ばれる人がテコ棒で後輪に力をかけます。写真は名古屋中村区「唐子車」(撮影時は祭礼ではありませんので、祭り衣装を着ていません。) 前の梶棒に付く楫方(6~8人)が前輪を担ぎ上げ、後輪をテコ棒で転がします。(テコ棒)
尾張横須賀ではテコ棒を使いませんが、名古屋では使います。 もっとも、名古屋の江戸時代の祭礼絵巻物等を観ると、テコ棒を使わず、前楫4人、後楫4人の計8人で動かしていたようです。ですので本来は、尾張横須賀のような手法で山車を方向転換していたのかもしれません。 (熱田の大山、三の丸天王社の車楽は絵にテコ棒持った人物が描かれていますので、大山、車楽はテコ棒を江戸時代でも使っていたようです)
唐子車
唐子車の車止めとテコ棒
唐子車が愛 地球博名古屋サテライト会場に運ばれる時に撮影(3月時) おっと新幹線のぞみと遭遇 唐子車が出る廣井神明(白龍神社)祭では、名古屋駅の方へは山車を曳きませんので、のぞみと一緒の写真は撮れませんので注意!!前楫は精神統一 後車輪にはテコ棒がスタンバイ
高々と前輪を持ち上げ 後輪はテコ棒でガンガン転がします
テコ はやい!!
90度の方向転換終了
もう一回!!
山車が前に勢いよく飛び出さないよう今度はテコ棒で転がすだけではなく、車輪を止めます。
他にも前輪を持ち上げず、後輪のどちらかを回転軸にして、山車を曲げる技法や
90度や180度では飽き足らず、豪快に山車を何週もぶん回す大技もあります。(なぜか神皇車はスーパーどんでんと呼んでいる) 山車の曲げ場は祭礼の見せ場でもあり、囃子も早くなったり、楫方の呼吸を呼んだり変化もありますので、見所満載!!本来ならカメラの腕に自信がある方ならもっとカッコよく写真が撮れますが、私には、相変わらず、山車の後に付く習性がありますので、今後も豪快な写真は撮れないでしょう。 我こそはと名乗り出ん人は、山車祭りの写真をどんどん撮ってください。
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