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本陣殺人事件を朗読

2013年04月22日 | ミステリ
NHKアーカイブで横溝正史が「本陣殺人事件」を朗読してました。
カルチャーラジオ NHKラジオアーカイブス

あはははは!
いや、すみません。
関西弁で朗読されると漫才師が語っているようで、思わず笑ってしまいました。
自作といえど朗読するとなると、なかなか難しいものなんですね。


「本陣殺人事件」の舞台がなぜ戦前に設定されていたのか、ちょっと不思議でした。
なぜ昭和12年なのか。
戦争の影響があまり感じられないギリギリの年、というところなのでしょう。
ところで昭和12年は正史が初めて捕物帳を書いた年でした。
正史は捕物帳を書いたことで劣等感におちいったそうです。

捕物帳作家になる前に「本格探偵小説を書いておきたかった」のかな。
もちろん本陣殺人事件の構想と執筆は戦後ですが、
戦争による探偵小説弾圧がなかったならば、
「真珠郎」に続いて「本陣殺人事件」を書いた、と正史は夢想したのではないでしょうか。
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