spin out

チラシの裏

怪人二十面相と名古屋

2007年06月17日 | ミステリ
よく知られていることだが、江戸川乱歩は名古屋に縁が深い。中学生までは名古屋で過ごしていた。幼少期に刷り込まれた幻視を再現するのが小説ならば、乱歩の作品の源は名古屋にあるといってもいい。随筆にはよく登場する名古屋も、しかし作品の中に具体的に登場することはほとんど無い。定宿にしていた大須ホテルあたりの寂れぐあいが、当時衰微しかけた時期の浅草の雰囲気とよく似ている、という。喪失したものへの憧憬が乱歩作品 . . . 本文を読む
コメント (4)