創元と角川で新訳が出ていたので . . . 本文を読む
クイーンにたいしての愛情あふれる文章に圧倒されます。
が、引き合いにだされるクリスティ、カー、横溝正史にはキビシイですね。
カーにいたっては「トリック自慢」とまで言われて。
カーの「三つの棺」の密室講義にたいする認識だけは改めていただきたいですね。
けっしてただの「トリック自慢」ではなく、重要なミスディレクションであり、
「三つの棺」を支える一番大きな「トリック」だと思うのですが。
フェル博士が . . . 本文を読む
クイーンファンのあいだでは、
フレデリック・ダネイの梗概をもとに
シオドア・スタージョンが「盤面の敵」を書いた、ということになっています。
スタージョンといえば「人間以上」ほか数々の短編を書いたSF作家です。
なぜクイーン(ダネイ)は、ミステリ作家ではなく、SF作家のスタージョンを選んだのか。
これが、エイブラム・デヴィッドスンならば、同じユダヤ教徒というつながりも考えられます
だからデヴィッ . . . 本文を読む
ポケミスのクイーン(後期作品)にはけっこう特別な思い入れがあって、
いまではめったに手をとらないけれど、たまに開くと高校生になった気分です。
ところで、後期クイーンの作品群の中でも傑作の部類に入ると思うのですが、
「盤面の敵」(『The Player On the Other Side』1963)という作品があります。
ある一族をめぐる連続殺人ものですが、「ヨーク一族」という名前から
同じクイー . . . 本文を読む
E・クイーンのことをちょっと思い出したので。
ハヤカワミステリ文庫が出るまでは、
クイーンの後期の作品はポケミスで探すしかありませんでした。
「ダブル・ダブル」「十日間の不思議」「悪の起源」「最後の一撃」「盤面の敵」
「最後の女」「緋文字」「三角形の第四辺」「心地良く秘密めいた場所」などなど。
中には、こんな話もクイーンが書いたの?と思うような作品もありました。
「孤独の島」「二百万ドルの死 . . . 本文を読む