震災が起きた当時も早くからツイッターやブログ、フェイスブックで早くからコミュニティーを拡大して、被災地にいち早くボランティアや支援物資を届けられたとか、情報が得られて良かったとかいう話を聞きましたが、現状はそうではありませんでしたね。被災者の多くは携帯は持っていても充電器はない。しかも携帯各会社はつながらない。しかも規制をかけていて余計につながりにくい状態にあったし、山間部や停電だったりした場合はもともとがつながらない。携帯は電話の延長でネットを使ってどうかするなんて高齢者には考えも付かない話なんです。いや、使いこなしている人も中にはいますけど、かなり少数派です。
このたび、町でネットショッピングの端末を無償で提供し、買い物や地域の情報、町の情報を得られるような体制を作ったのですが、何しろその端末の使い方がわからない。説明会ではおそるおそるタッチをするおばあちゃんの姿が・・・。う~ん。
不動産めぐりも家具家電購入も全部ネットで済ませている私としては、歯がゆいのですがやはりゼネレーションギャップはあります。メールも怪しい。メールは打ててもショッピングサイトに入れないとか購入が出来ないから困るという人もいる。カードが無いからダメなんじゃないかと思い込んでいる人もいる。代引きでも出来るよというと、「へ~」という。しかも配達日や時間の指定も出来るというと「すごいねえ」って当たり前の人にとっては逆に驚きましたよ。
仮設住宅では電話やネット環境はどうなんだろう。テレビのデジタル化もいい加減期日がきますからね。急いで購入しても「見れない」とか・・・。あわててて地デジ対応テレビに買い替えなくてもチューナーがあればつなげるし、分配して副数台で見られるよと言っても理解不能らしい。面倒なので全部やってあげました。
PCも一人一台の時代かと思いきやまだまだらしい。スマホで我慢するか。私は自宅に居るのが多いのでPCの方が便利。出張した時だけ必要なのでモバイルPCを購入しました。ついでに書籍がすぐ増えるので電子書籍端末も購入。携帯はスケジュール管理と電話が出来ればいいので、スマホに買い替える予定はなし。
被災者の半数を占める高齢者の事を考えていないIT世代のディスカッションは笑えました。ツイッターでいくら情報を流しても結局は現地へ物資は届かない。歩いて一関のコンビニにたどり着いた被災者がNHKにファックスして毛布と食料を何とか・・・とアナログが結局は一番。
PCだって電気が無ければ無理だしね。携帯もそう。あ、この間ソーラー充電器を買いましたが。
原発だってだんだんアナログ化してくる作業を見ていると、所詮人間の知識はそんな物だろうなと思いましたね。
とにかく、少しでも端末の使い方を覚えて買い物を楽しんでほしいし、それよりも巡回バスで病院やショッピングセンターに行けるようにした方がいいと思います。でも重いものやかさばる物は配達してもらうのが便利。生協が始まるなら再びと思いますが、まあいいか。
がんばれ高齢者!地域のコミュニケーションも大事ですが、趣味を見つけて自立して前向きに余生を楽しんで欲しいな。
話し相手にはなってあげたいと思います。同じ被災者ですが私に出来るのは、車を出すことと、話し相手と、端末の説明。
パチンコ店でメールを打ってくれと頼まれたときは・・・・・。絶句。覚えてよ。と思いつつ依頼を受けてあげる私。ツレは返事を全部インプットしてあるらしい。いつも同じ返事が返ってくる。
努力がたりない!と喝です。