スポーツをやる限り体の故障は避けられません。それぞれに特有の怪我も多いです。ボウリングに多い故障は肩・腰・膝・足首・手首・腕などでしょうか。これは急激に起こるものもありますが長年の間に蓄積されて・・というものがほとんどでしょう。うっかりした怪我はしばしば起こります。ボールラックで指を挟まれる、ボウリングバックに足を轢かれる。リリースを間違えて足首にボールをぶつける、床にボールを落として突き指をした状態になる。などです。ほんの少し注意をしているだけで防げるので誰も同情はしてくれません。サムグリップと親指の関係でタコができたり皮が剥けたりすることは初心者にありがちな怪我です。もっとも「怪我」だとも思わないで投げ続けます。避けて通れない事だからです。早く慣れて自分の指と上手に向き合うのが大切です。
さて、本題。(長い前振りですな)私は左膝を亜脱臼した経験があり、アプローチには非常に気を使っています。リリース最終時にスライドしながら投球するので滑らないと困るんです。現在はぴったり止まって投げる方が多いように思います。それでもアプローチにトラブルがあるとミスにつながったり足や肩の故障をしたりしますから、神経をつかいます。
今年の夏に出張をしていて歩道の最後の段差にちょっとコケてしまったんです。宿泊ホテルは目の前だったので痛い足をかばいながらたどり着き湿布薬を貰って、マッサージなどしながらごまかして一夜を過ごしました。翌朝も痛みは治まらず移動はタクシーにしました。その週末には家族旅行があったし翌週には予選会を勝ち抜いて本戦出場を勝ち取ったプロアマオープン戦が控えていたのです。痛いなんて言っていられません。がんばって痛くないと言い聞かせていたんです。その大会も終わり怪我の日から二週間も経った頃でしょうか、未だ痛いのは只の捻挫ではないなと感じ、家族にせかされて接骨医院に行ったのです。レントゲンを撮って貰ったときにも「ここが痛いんですよねえ」と再確認され(ああ何ともないのに痛いとか言うから大げさだったかな)とちょっと恥ずかしくなり、いざ医師の前に座っても神妙な顔をされました。「え~っと、ここが痛いとのことなんですけどね」(ああやっぱり勘違いなんだ、馬鹿だなあ)と思っていた次の瞬間「ここの部分に亀裂が入っているんですよ」と。「は?」「よく見て下さい」とレントゲン写真を凝視すると確かに左足親指の付け根にV字に隙間があるじゃありませんか!お馬鹿な私は「ボウリングやっているんですけど・・」とそーと申告すると「冗談でしょう?ギブスして出来れば歩かないで安静にしていないと」と言うのです。そして別の患者のレントゲン写真と比較され「あなたは骨が成長していません。他の人は白く骨がしっかり写るでしょう?あなたのは青く透き通っているんです。骨粗鬆症です。ですから他の部分も折れる可能性は高いと言うことです!」が~~~~~~~ん!!!!!骨なしですか・・自分。道理で痛いはずだわ。亀裂骨折かあ。椎間板ヘルニアで手術の経験もある自分。道理で左足だけがよくつまづくはずだわと納得。人間こういう場面だと笑うんです。そういえば癌で余命宣告された実母は泣いた後に笑ってました。「あ~あ」って・・・。そういうものですか?性格似てますかね。
家に帰って旦那にメール「爆笑」(ここ笑う場面じゃないし!怒)子供達は「うわああすげー!」ってどういうリアクションなんだ?
家事もボウリングも放棄しそれから一ヶ月おとなしくしていた自分なのでした。仕事はデスクワークで良かった^^;
今は立派に(?)天気予報ができる足になりました。雨の前はわかるんですよ。
怪我や故障はしないに限りますが、やっちゃったときにはあきらめて療養することです。怪我と病は恥としれと言われても仕方ないです。後悔先に立たず。粗忽者には代償も大きいと。