気まぐれ猫と音楽だらけの暮らし

マイフェバレット満載!好きなことしかしない気まま気まぐれでもちょっとセンチメンタルな、お話ばかりですが、聞いて!

キャンカーが動くぞ!

2016-08-03 23:08:15 | 東日本大震災

「こいつ・・・・動くぞ!」

と、思ったのは内緒にしておいてくださいw

我が家のキャンピングカージェイコ、アメリカはFord社の物です。六人乗り六人就寝可能、かなりでかい(笑

19フィートあるんだったっけ?勿論これよりも大きなサイズはありますけれど、当時はこれしか買えなかった。でも贅沢品ですよね。キャンカーを持っているって、今時は珍しくもないけれど、我が家では大活躍。北海道にも行ったし、あちこちキャンプ場巡ったり、湖水浴にも出かけた。ボウリングの大会に遠征するときにも大活躍。でも、東日本大震災の避難の時には使わなかった。すぐに帰れると思っていたし、何よりもでかいので迷惑だと思ったんだよね。これがあれば、避難所でも快適に過ごせただろうけれど、当時はそういうことを思いつかない程切迫してたし。引っ越しも何回もしたけれどいざこのキャンカーを持ってこようとは思っていなかった。それが今回、熊本震災の復興支援の為に!っていうんで、動くかどうかを確かめに行ったんです。

 輸入元から新品のバッテリーを取り寄せて、当時から付き合いのあった某車のメーカーさんに協力してもらってエンジンをかけてみたら・・・・。あっさり動くじゃないですか!すごい!えらい!

 この熊本復興支援プロジェクトは「ありがとう!恩返しプロジェクト」として被災地福島から出発するっていう話。物は缶詰に限定。何故缶詰かっていうと、各家庭に備蓄してあるはずだし、一家庭一つの缶詰なら負担じゃないだろうし、その缶詰にメッセージを書いてもらって、恩返しをしようという発案をしたのが、缶詰バーのマスターTさん。音楽好きで冗談好きで面倒見が良くて、バイタリティーに溢れていて、とても明るい人柄。皆に好かれてる良い人なのです。市内の他の居酒屋でも客をまとめる「会長」として活躍しています。祭りにも出店ブースを出すくらいの人で、とにかく動きたがるw

 呑みに行ったときに何気に「キャンカーあるよー」と話をしたら、是非にも貸してくれってことになった。でも、五年間動かしていないんだからわからないよ?ってことを言ってみたら、それを動かすからいいんじゃないかって話。つまりは、五年放置してある車。警戒区域になって全員避難して誰もいなくなった街。そこからの復興の礎となるべく頑張っていこう!という象徴にしたらいいのでは?と。えーまじですか?!って。

 たぶん、被ばくしてるとか、放射能をまき散らすとか…色々言われるんじゃないかと心配なんですけどね。

 それでもいいんだっていうので、今回街に入ってまずはキーを回してみたんです。

 私の心も動き出した感じです。

 Tさんも初めて避難区域になっている街を見たとかでものすごく無口になっていましたね。五年前はこれ以上でしたよ。除染作業が始まる前はもっとすごかった。今は更地になっている場所も多いし、除染作業の車は多いし、人もいる。けれど以前は誰もおらずにでも何も変わっていないという奇妙な風景が広がるばかりでしたからね。

 復興するんだって、町は色々いうけれど、本当の意味での復興ってなんだろう。町に還ることが復興なのかな。それでいいのかな。帰りたくても元の街じゃないんだし。何もないんだよ?人の営み、生業というのは、ただそこに居ればいいってものではないと思うのよね。望郷の念はあるけれど、さってばさと・・・、帰れない。そういう矛盾した気持ちがなんていうのかな、モヤモヤしてます。

 とにかく!Tさんが喜んでくれたので、これから車検を通すべく動きます。

 熊本待っててね!



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