アロハなひととき

気になる印刷ショップの社長のアロハな日々。

少年野球の話

2013-04-20 09:47:17 | 日記


かもめ杯少年野球大会のポスターを作製した。

豊岡少年野球チームの鈴木監督の話を聞く。


監督が明神小の野球監督だった時

野栄のチームと県大会出場をかけた試合。

0-0で9回ウラ 2塁打を打った子を3塁にすすめた。

ここで鈴木監督は、万年ベンチウォーマーだった子(A君としよう)にバッター交代を指示。

A君がバッターボックスに歩いていくと、観客席から大きな怒鳴り声が

「うちの子どもを出すな!やめてくれ!」A君のオヤジだった。

A君は確かに成績は良いが運動は不器用だった。オヤジは自分の子がチャンスをダメにすると思ったのだ。

しかし監督は「だまってろ!」と一喝

A君はバントの構え、相手ピッチャーに見透かされ2-0と追い込まれる。

A君は監督をみる。監督はその冷静さを感じスリーバントの指示。

相手ピッチャーの過信していたボールは見事なバントとなり、ライン際をころがった。

3塁ランナーがホームにかえり、ゲームセット。A君はヒーローとなった。

明神小は県大会から全国大会に出場した。


監督はA君の不器用さをみて、2年間バントの練習ばかりさせていた。

へたな子でもどこかで試合に出させる。という考えだ。

その後A君のオヤジは少年野球にのめり込み、明神小のマネージャーを長らくやっていたそうだ。

そして、鈴木監督が豊岡小に移った時、豊岡小のグランドのネットの不備を

「恩返しだから」といって直してくれたそうである。

A君は現在先生になっているそうだ。