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かもめ杯少年野球大会のポスターを作製した。
豊岡少年野球チームの鈴木監督の話を聞く。
監督が明神小の野球監督だった時
野栄のチームと県大会出場をかけた試合。
0-0で9回ウラ 2塁打を打った子を3塁にすすめた。
ここで鈴木監督は、万年ベンチウォーマーだった子(A君としよう)にバッター交代を指示。
A君がバッターボックスに歩いていくと、観客席から大きな怒鳴り声が
「うちの子どもを出すな!やめてくれ!」A君のオヤジだった。
A君は確かに成績は良いが運動は不器用だった。オヤジは自分の子がチャンスをダメにすると思ったのだ。
しかし監督は「だまってろ!」と一喝
A君はバントの構え、相手ピッチャーに見透かされ2-0と追い込まれる。
A君は監督をみる。監督はその冷静さを感じスリーバントの指示。
相手ピッチャーの過信していたボールは見事なバントとなり、ライン際をころがった。
3塁ランナーがホームにかえり、ゲームセット。A君はヒーローとなった。
明神小は県大会から全国大会に出場した。
監督はA君の不器用さをみて、2年間バントの練習ばかりさせていた。
へたな子でもどこかで試合に出させる。という考えだ。
その後A君のオヤジは少年野球にのめり込み、明神小のマネージャーを長らくやっていたそうだ。
そして、鈴木監督が豊岡小に移った時、豊岡小のグランドのネットの不備を
「恩返しだから」といって直してくれたそうである。
A君は現在先生になっているそうだ。