横浜27団ローバー隊

ローバー隊の現スカウトや近況とOBとの連絡所

本栖湖スポーツ広場の天気 

2007-08-17 17:03:08 | 投稿

団キャンプのあった本栖湖スポーツ広場は、竜ヶ岳という山のふもとにあったのだが、とても不思議なエリアだった。

本栖湖全体は、真っ黒に日焼けした色とりどりのウインドサーファーで混雑しており、まさに完全な夏モードなのだが、このスポーツ広場というと、毎日、どんな天候であれ午後になると本栖湖の湖面からの風とともに山頂付近には雲が生まれ、しだいにキャンプ場を覆い隠し、霧雨と涼風をもたらして、時には長袖が必要になるほど寒くなってくるのだ。まさか今日はと思っているとまさかまさかと今日もまた大きな雲が覆ってくるのだ。

太古の昔から毎日‘竜ヶ岳と雲と霧雨’の関係は続いていたのだろうが不思議な関係だ。今度は秋にお邪魔してみようか?冬だったらどうなるのだろうか?論文のテーマにでも童話のタイトルにでもなるかしらんとも思っている。 小山


自転車で本栖湖挑戦その2

2007-08-17 16:48:57 | 投稿

 バスには須走コースで登る富士山登山グループがおおぜい乗っていた。多くの外人たちも含まれ、かなりの乗客が須走口で降りた。(8月14日小山真一郎は友人らと、午前9時この須走コースからスタートして7時間かけて山頂にたどりついたそうだ。)

 中には楽器ケースを抱えた二人の中年外人女性が大きな声で会話していた。どうやら初めての日本訪問らしいが、どこで降りるのかを話し合ってるらしい。私は第6感を働かせて「フロム イタリー?」と聞くと、「イエス」と返ってきた。

なにやら山中湖近くに住むイタリア人の自宅に行って時間あれば信州に行って演奏したいと話して?いたが本当はどうだか?イタリーなまりの英語にがどれだけ理解したものやら。

 彼女らを案内するため、私は山中湖村役場の停留所から観光地忍野八海(おしのはっかい)の忍野の停留所に変更して降りた。別れしなに二人に向かって両手を広げ派手なジェスチャーで「コンテパルティロ~スナビぺルナーリケイヨロソ、ノノアピュー~」と歌いながらチゃオと叫んだものだから二人は大きな目で、お互いの顔を見合わせながらびっくりしながら大笑いしていた。

きっと黒ごみ袋とガムテープを懸命にはがしている奇怪なヒゲ親父がまさかアンドレアボチェリのヒット曲をこの異国で妙なめちゃくちゃイタリア語とともに歌い上げるものだからおおいに楽しんだ?ようだ。私は私で(アンノンスカウト)のような少年の気持ちでいたのだが。

 さて山中湖から河口湖までは、のらりくらりのコースだったが、車が飛ばしていくので、精神的に緊張しっぱなしだった。バスを降りたのが5時すぎだったので再出発してまもなく暗くなってきた時には、あせりと疲労が出始めてきた。歩道を走ると長く突き出した枝葉が顔面を直撃してくる。

車の通過しない時間帯は樹海の中からいろんな音が聞こえてきた。今でこそ解説すれば枝の落ちたような音、実がはじけるような音、セミの鳴き声、水が流れる音などだったのだろうが、暗闇から突然に耳にする音の集団は、私の体温を瞬時に低下させたし、緊張した両肘に無駄な力が加わり軽い疼痛すら感じた。

 精進湖近くに来た時、突然に目の前に白いシャツを来たおじさんが歩いてきた。「なんだこいつ!?」びっくりして車道にジャンプしかねないほど体をよじってよけながら側を通り過ぎた。確かに靴音を聞いた。足もあった。歩いていた。森林からの音とともに寒気が増して固まった状態で下り坂を駆けぬいた。河口湖からは早かったなあ。恐怖のおかげだった。

 だがサイクリング最後の交差点、本栖湖入り口を左折して、ようやく落ち着きを取り戻したと思ったら、いくどもいくどもスポーツ広場が見えて来ない。「ありゃ!何で?何で?」とつぶやきながら下見に2回来てんのにこの有様かあ!?ほんとにどうしようもない男だあと嘆きながら15分ぐらい探しまくった。ようやく本栖湖キャンプ場を見た時は、さすがに安堵した。

 スポーツ広場の玄関で、佐藤団委員長ら肝だめしメンバーを会った時は、ほっとしたのだが、またも「無茶するねえ!」と言われた。

 翌日、岡村副長からジュースをもらってぎくっとした。ゲゲゲの鬼太郎シリーズで、「妖怪の冷や汗」と書いてあった。