母のことで何回も九州を往復した。なんだか飛行機で通勤している錯覚にもとらわれた。この機会に古典的な大書に挑戦した。
昨年は、村上春樹の全作品を読破した。解説書関連もいれてだ。
今年は、ドストエフスキーの作品の読書を手がけているが、完読もたいへんに骨が折れる。ロシア文学は、とにかく文章が長い。一人の会話が長いので場面がぼける。
道で会った酔っ払いの親父のせりふが約4ページにいたる。‘罪と罰’の中の母からの手紙は約8ページ。‘罪と罰’な文庫本で700ページ上下巻。‘カラマーゾフの兄弟’がやはり700弱ページで上中下巻。でもおもしろい。
ロシア文学から離れて、感動したのは、ケンフォレット著‘大聖堂’700パージの上中下巻。何十年も構想して1986年から3年間で一気に書き上げた作家のパワーに脱帽。1200年大の中世ヨーロッパのすさんだ世の中で教会間、村と村の間に繰り広げる欲望と愛の物語。今年最大なる感動本になるなあと感じている。