長年政府を悩ませた、薬害肝炎訴訟問題を原告の言い分を取り入れて、一律救済する議員立法でこの問題を解決する事を福田康夫首相の「鶴の一声」で救済を決断したそうです。
そこで、政府・与党は28日、薬害肝炎訴訟の原告を一律救済する議員立法で救う法案化の骨子案をまとめたようです。福田康夫首相が救済を決断して、わずか6日間でスピード決着下との事ですが・・・
もっと早く救済していれば内閣支持率はここまで下がらなかったとのの意見も在ります。この問題がこんなに長くかかった原因は「救済には10兆円必要だ」と誇大な説明を繰り返した厚生労働省の責任、また、族議員の厚労省よりの姿勢にも責任があります。
首相が議員立法での救済を表明したしてから・・・都内のホテルで自民党の谷垣禎一政調会長と公明党の斉藤鉄夫政調会長、与謝野薫前官房長官らが対応を協議したそうです。
その中では、谷垣氏が園田氏を気にしていた様子などが書かれております。その園田氏が到着すると、谷垣らは、これまで原告団と交渉してきた与党肝炎対策プロジェクトチーム(PT、川崎二郎座長)に法案策定作業を“丸投げ”しょうとしましたが、与謝野氏は猛反発したしたそうです。そして「PTでは駄目だ。あなたがた2人が案を作り、一気に指示を出せ」と一喝したとか・・と言うのは、厚労族が多いPTに預ければ、役人の「呪縛」から抜け出せないと考えたといってます。
原告団は当初から、一律救済の対象者となるのは最大1000人程度で国の一時金負担額は最大で200億円に抑えられると主張してきたそうです。
ところが厚労省幹部は複数の政府・与党関係者に「 首相の「呪縛」を解いたのは、与謝野氏らごくわ図化の議員の説得が良かったようです。
何せ厚労省は「一律救済を認めれば国の負担は最大10兆円に膨らむ」「原告団には特定の思想がある」との情報を流し続けて、与党側の譲歩を牽制し・・・これを真に受けた厚労族や政府高官は「しょせんカネの話だ」と言っていたそうですが・・・
真相を知った首相は25日夕、首相官邸で被害者らと面談後、ひそかに厚労省幹部を呼び激しく叱責した・・と言うのです。
この事を通して自民党幹部は「官僚は組織防衛のために厚労省幹部を呼び、「話が違うじゃないか」と厳しく叱責したとか・・「役人は組織防衛の為にはあらゆるウソをつくことが今回の経過を通してよく分かった」・・・といっている議員もおります。「今回の一件で政治家も目を覚ましたのではないか」との声も在ります・・・
(読売新聞記事引用)
突拍子もないこと言って恐縮ですが私は今回の薬害被害を一律救済にむかったのは天皇陛下の御言葉ではないかと思ってます。
陛下のお誕生日に御言葉を述べられるのですがそのなかで「過去を振り返り公害によって健康の被害を受けた人々のことを考えるとき当時はこのような問題に対する安全の問題が国民に理解されるず被害者を苦しめたことが返す返すも残念です」と述べられています。
今、公害のことを述べられるのは唐突で不自然です。
しかし公害も薬害と言い換えれば納得がいきます。
天皇が政治に介入してはいけないので、あえて公害のことを引き合いにだされて政府をお叱りになられたのではないかと拝察します。
薬害の問題を議員立法で一律救済を福田首相が表明したのはこの御言葉がなされた直後です。
僕はこの陛下の御言葉が政府を動かしたと信じたいです。
この厚労省はここでも書いたように、昔からこのように族議員を巻き込んで様々な問題を先送り、捏造で今まではこの官僚達の思い通りに政府を蔭で支配していたかと思うと、政治家ももっと勉強して、この官僚を超えるように成って欲しいものです。
所で私は、天皇陛下が薬害被害問題にご関心が在ったとは知りませんでした。今上陛下は社会問題にも相当ご関心があるようで、その点私たちはいい皇室をもっている事を幸せに感じます。
きっとご指摘のような経緯を経て福田首相の発言になったと思うと、このような経緯を被害者にも知って欲しいものです。