
「今日は何処に連れて行ってくれるんかのぉ~」

「なにか食べたいものとかありますか?」

「折角じゃけん、広島名物とか呉名物はどうなん」

「広島名物・呉名物ですか」

「名物に美味いもんなし」

「いきなりハードルを下げてくれましたね」

「ハードルを上げたんですけど」

「上げたっていうと、満潮ですね」

「川に満潮があるんじゃ」

「勉強してくださいね。
河川用語集〜川のことば〜」

「こんな時、牡蠣船はどうなるん」

「呉に一艘だけ残った牡蠣船が見たいのね」

「ちゃんと川に浮かんどる」

「今日の目的地は此処じゃぁないですからね

」

「到着しました」

「呉名物、中華そば、呉冷麺、ワンタン」

「今日は呉冷麺です」

「楽しみじゃわい」

「呉冷麺の老舗が二軒あって、珍来軒と呉龍が有名なんですが、並んでまで食べなくて良いでしょ」

「ぁ嫌いなんだ」

「嫌いって程じゃぁないんですけど、小学生の頃父親が夏になると珍来軒行こういうて連れて行ってくれたんですが、専ら中華そば食べてましたね。」

「ガラガラガラと引き戸を開け」

「カウンターに進む」

「ランチメニューの順位は、冷麺、中華そば、ワンタン麺、カレーラーメン」

「儂は何を食べたらええんかのぉ~」

「そりゃぁ、名物に旨い物なしで冷麺でしょ!」

「
金曜日・土曜日限定 焼肉定食があったみたいじゃけど」

「それ名物じゃぁないですけど」

「入口近くはテーブル席で焼肉コーナーじゃの」

「奥がカウンターですね」

換気扇が着いとるけん、カウンター焼肉もできるんじゃの」

「そうこうしておりますと、ご対麺」

「ワンタントッピングしたのに」

「ばら肉は上手に撮れました」

「キュウリの細切りが特徴の一つ」

「そして平打ち麺」

「一応、呉冷麺の特徴は押さえてあるでしょ」

「なかなかうまいよ!」

「ぁ、干上がっとる」
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