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サントリー美術館 『没後100年 宮川香山』

気温は高いものの、微妙に雲の多い天気の今日は、
サントリー美術館の『宮川香山展』にGO!
本当は、もっと前に行こうと思っていたんですが、
色々と野暮用が重なってしまい、今日になってしまいました。

そしてその今日も、朝一で野暮用で、
サントリー美術館到着は、11:00a.m.。
本当は、もっと早く、開館直後頃の
到着を目指していたんですけどね。

ただの壺などの焼き物ではなく、
焼き物の上に彫刻のように盛り上がった
造形物が乗っています。
高浮彫(たかうきぼり)って言うんですね。
初めてみました。

何と言っても、一番すごいと思ったのが、
花瓶に蟹が乗った《高取釉高浮彫蟹花瓶》。
この蟹が、まるで本物!
いやぁ、あれで焼き物ですか。
焼き物って、焼成した時に縮むので、
大きさを揃えるのが難しいんですが、
そんな困難さは微塵も感じさせないほどの蟹。
ビックリです。
しかも、二匹の蟹が絡まっている姿ですからね。
何であんな格好の蟹の焼き物が作れるんだ!

あとは、ポスターにもなった
《高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒蓋付水指》。
おなじモチーフの香炉もありましたが、
これも猫が凄い。
口の中に小さな歯とか舌とかが有るんですが、
何でこんなことが出来るんでしょう。
本当にびっくりです。

その他にも、鷹などの鳥を施した作品が有るんですが、
その羽根一枚一枚が見事に表現されているんですよね。
もう、ビックリという他ないです。

あとは、造形と言う観点ではなく、
色彩とか形状という観点で凄いと思ったのが、
釉下彩とか釉裏紅の焼き物たち。
釉下彩は単なる焼き物の色彩ではなく、
水彩画の様な淡い色彩だったりして、
すごくキレイでした。
釉裏紅も、その紅の色合いが何とも言えず見事の一言。

今回の展覧会では、第二展示室の展示物が、
撮影可だったので、スマホで撮ってきました。

こちらが《高浮彫四窓遊蛙獅子鈕蓋付壺》

二口で一組になっています。
壺の本体部分に4つのくぼみがあり、
その中で、擬人化された蛙が、
こんな風に書物を読んだり

太鼓を叩いたりと

様々な事をしています。

こちらは《高浮彫蛙武者合戦花瓶》

こちらは、花瓶の本体部分で、武者姿の蛙が合戦をしています。


そしてこちらは《高浮彫桜二群鳩大花瓶》

これは、花瓶の本体部分に、本物かと思うような鳩が
見事に施されています。



いやぁ、見たかいがありました。
それもこれも、凄いです。
正に超絶技巧でした。










名称没後100年
宮川香山
会期2016年2月24日(水)~4月17日(日)
会場サントリー美術館
当日観覧料一般1300円、大学生・高校生1000円、中学生以下無料
開館時間10:00~18:00(金・土は10:00~20:00)
※3月20日(日)は20時まで開館
※いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日火曜日
※4月12日(火)は開館
巡回展[大阪展]2016年4月29日(金・祝)~7月31日(日) 大阪市立東洋陶磁美術館
[愛知展]2016年10月1日(土)~11月27日(日) 瀬戸市美術館
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