見出し画像

Log Book

20130921 大人の社会科見学 vol.17@東京都美術館建築ツアー

昨日の土曜日(2013/09/21)、
東京都美術館の建物そのものを見て回ろうという、
東京都美術館建築ツアーに参加してきました。
ようやく記事がまとまったので、UPします。

現存の建物って、前川國男の作品なんですね。
あまり気にしていませんでしたが、意外な人物の作品です。

まず話があったのが、このタイル。

色がレンガ色なので、レンガだと思いがちですが、タイルだそうです。
壁のコンクリートを施工する際、
コンクリートの型枠に桟木と言うタイル固定用の枠を付け、
その桟木にタイルの小さい穴に釘を打ち付けタイルを仮止め。
そして、大きな穴からコンクリートを打ち込んで、
タイルを固定するという工法だそうです。

詳しくは、こちら

この写真で気がつくことは無いでしょうか?

“東京都美術館”と言う銘版の脇にうっすらと線が入っています。
って言うか、楕円で囲っているから明々白々ですよね(笑)

これは、この新館が建築されていた頃、丁度オイルショックになってしまい、
一時的に建築が中断した名残らしいです。
コールドジョイントになっています。
拡大してみます。

拡大しても、ちょっと判りにくいですね(^^;)

このY字型の手すりも、前川建築には多く見られるそうです。


中央棟1Fの佐藤慶太郎記念アートラウンジに行きます。
東京都美術館には、何度も来たことがありますが、
ここに来るのは初めてですが、結構イイところですね。

東京都美術館の前身、東京府美術館の成立には、
九州の炭鉱王と言われる佐藤慶太郎氏が
当時の100万円(現在では33億くらい)を
ポーンと寄付したらしいです。
凄い。
なので、胸像も当然あります。


これは、その佐藤氏の寄付により作られた東京府美術館。

ローマ風の玄関だったりと、威風堂々とした感じですね。

でも、この建物は長い年月の風雨により老朽化したため、
取り壊して建てられたのが、前川國男の設計による
今に伝わる東京都美術館の建物。

東京府美術館から伝わる建物を旧館と呼ぶのに対して、
新館と呼ばれ、最初の頃は、こんな感じでした。

しかし、この新館も、40年くらい経って老朽化したので、
2010年から2012年まで休館して改修されてこうなりました。

違いが判りますか?
公募棟の屋上にソーラーパネルが付いたり、
企画展示棟が新しくなったりしています。

中央棟1Fから地階のロビーへ。
この1Fからロビーへの階段は、“おむすび階段”と
言われているらしいです。

三角形の真ん中辺りに丁度梅干しのようにライトが見えます。

この東京都美術館は、結構こう言うおむすびモチーフが散見されて、
インフォメーションの卓も三角形だったりしています。

その他、公募棟は4つあるんですが、それぞれ色が決まっているとか、
そこかしこに置かれている椅子・ソファーは、実は、建物の改修に際、
脚を5cm継ぎ足して継続して使用しているとか、色んな話が聞けました。

時間は40分くらいだったので、このくらいでツアー終了。
普段は目にしない視点だったので、結構面白かったです。
あとは、本当に普通は入れない場所のバックステージツアーがあると、
面白そうです。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「大人の社会科見学」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事