北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2023.4.1 『鬼首山』(641m) 西尾根に雪がない!
4月に入って最初の土曜日は、
ゴールデンウィーク前最後の土曜休日で、
今週末からは土曜出勤となり、
休日は日曜日1日だけになる。
これが今のアルバイト先の、
本来あるべきカレンダーだ。
これまでの3年間は、
新型コロナウィルスの影響で、
ずいぶん休ませてもらい、
それを無駄にすることなく活動してきた。
コロナ禍で苦しまれた方も多い中、
私は誠にありがたい時間を頂いた。
GW前最後の連休ということだったので、
車中泊一泊で土日山行の予定を立て、
土曜の朝外に出た。
そしてガックリ!
なんと雨が降っていた。
天気予報では雨の話しなぞ微塵もなかったので、
それまで外を見ることさえしていなかった。
とりあえずHiromiを迎えに行ったが、
車窓から眺める遠くの山々は、
ほとんどが黒雲の中だった。
Hiromiを乗せて即、変更!
夕張で『鬼首山』に登り、
下山後Hiromiの車のタイヤ交換をすることにした。
この夏タイヤへの交換は、
翌日曜日の午後に予定していたのだが、
これも急遽変更とした。
『鬼首山』には通常夕張市沼ノ沢地区の、
「夕張川」河岸の農道からアプローチするが、
数年前にヤマッパーを連れて登ったところ、
その軌跡を利用して、
ヤマッパーがぞろぞろ登るようになって、
すっかり足が向かなくなった。
そこで一昨年の秋、
西側の「草木舞林道」を利用して登るルートを開拓した。
夕張市滝ノ上から「草木舞沢川」に沿って伸びる、
「草木舞林道」に入った。
そして上部を走る「道東自動車道」の下辺りの、
広いところに駐車。
そこから歩くことにした。
またそこに着いて驚いたのだが、
融雪が異常な速さで進み、
もうすぐ全てが融けてしまいそうだ。
7時55分、駐車地をスタート。
5分で林道ゲートを通過した。
林道脇の「草木舞沢川」は、
夕張市と栗山町の境界線となっており、
右岸側が栗山町、
左岸側が夕張市となる。
まずは右岸の栗山町に続く林道を歩いて行く。
奥で林業が活動したようで林道は除雪され、
既に雪がなくなりドロドロだ。
そんな林道を2kmちょっと歩くと分岐が現れるので、
左岸の奥へと続く支線に入る。
ここから先は夕張市だ。
路面に残雪が現れ、
残雪面と露出面のミックスとなる。
緩やかに高度を上げて伸びる林道を歩いていると、
大きな「サルノコシカケ」が落ちていた。
それを目にしたHiromiが、
「なにこれ!? アンモナイト?」。
この日も「天然街道まっしぐら」のHiromiであった。
林道分岐から2kmほど歩き、
9時10分、
適当なところで斜面に取り付いた。
急斜面を登って尾根の頭に上がる。
そしてこの標高差200m近い急登が、
ルート中の難所だ。
傾斜がきつくストックで身体を支えて登る私に対し、
Hiromiは両手を地面につきながら、
強力な下半身の力で登って行く。
急斜面は地形図上の「466m標高点」で終息した。
ここからは明瞭な尾根上を忠実に登って行く。
中間あたりには、
両側がすっぱりと切れ落ちた細尾根があるので、
慎重に越えて行く。
林道周辺で消えつつあった雪だが、
この尾根上からは雪上歩行となると確信していた。
ところが尾根上にも雪がなく、
北斜面だけが白いままだった。
そこで心配したのが、
目指す頂上直下の笹原だ。
一昨年の秋、
その深く濃い笹原を越えるのに苦労した。
しかしその場面に達してみると、
そこだけまだ雪に覆われており、
ホッと胸をなでおろした。
そして前方に『鬼首山』の頂上部が現れ、
最後はまた両手をつきたくなるような急登だ。
ただ一面エゾシカのフンが、
まるで敷き詰められたように広がっているため、
絶対に手はつけない。
きつい急登に耐え、
10時30分、『鬼首山』(二等三角点:紅葉山)。
東側には夕張の市街地風景が広がる。
昨春は『人漁山』(487m)経由でここに立ったっけ。
また紅葉が美しい山だ。
四季を通して登ってきたこの山には、
色々な思い出がある。
この日は冷たい北風が吹き、
寒いので簡単な昼食を済ませて下山を開始した。
下山は早めに沢筋へ下ることも考えたが、
Hiromiに何かあると大変なので、
登路のルートを忠実に戻ることにした。
そして安全に林道に下り、
支線林道から「草木舞林道」へは、
「草木舞沢川」を渡渉して、
けっこうなショートカットをした。
その後淡々と林道を歩き、
12時50分、駐車地。
この後Hiromiのところに寄り、
冬タイヤを夏タイヤに交換して帰途に着いた。