北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2023.6.10 『奥芭呂沢』(オクバロザワ・159m) 霧雨の中で一面黄緑の世界!
土曜日に「鵡川」の「芭呂沢林道」奥地で、
「三角山」に登った後、
林道を入口方面に向かって1kmほど戻った。
ちょうどよい地点に空き地があったので、
これを駐車地として、
その場から入山した。
古い作業道を少し進むと、
辺りは見事なエゾマツの林となる。
そして緑の美しいこと!
木々の若葉も美しいが、
辺り一帯の地表を覆うシダ類が、
黄緑色の鮮やかな世界を創り出していた。
シダ類については、
あまり良い印象をもっていなかったのだが、
この時期はこれほど美しくなるのか、
と改めて感心させられた。
しかしHiromiは笹なら抵抗ないが、
足下を覆うこの手の植物は苦手なようだ。
そ
それでも前を行く。
林の中には古い作業道が伸びているので、
利用できるところは利用するも、
長くは続かずに切れてしまうので、
離れて尾根筋へと上がった。
はじめは少々深かった笹も、
すぐに薄くなって歩きやすい。
ただ、直前の「三角山」でもそうだったように、
霧雨が強弱を繰り返すだけで、
決して止むことがないのが不快だ。
ここでも下半身雨具着用としたが、
正解だった。
距離の短いこのピークには、
短時間で到着したが、
三角点標石を見つけるのに、
少々時間を要した。
そして四等三角点「奥芭呂沢」。
先日単独で登った「芭呂沢」(四等)の、
北奥に位置するため「奥」とつけたのだろう。
下山は美しいシダ類の海を適当に下った。
駐車地に着いて、
更にこの林道からもう一座を狙っていたが、
降り続く霧雨にうんざりし、
早く林道から抜け出したくて車を走らせた。
着替えても濡れる霧雨に耐えがたく、
この後も短時間で終えられるピークを目指すことにした。
2023.6.10 『三角山』(282m) 鵡川よりイクベツ沢川奥地へ
先週末はまたむかわ町に出かけた。
そして未踏の三角点ピークを訪ね歩くことにしたのだが、
また雨だもの!
最初に登ったのが「三角山」。
どこにでもある名称だが、
地理院地図ではこの山に山名はなく、
点名が「三角山」となっている。
週末の予報は土曜日が雨交じりで、
日曜日が晴れ、
との結論を得て、
土曜日の朝Hiromiを迎えに行き、
むかわ町へと向かった。
すると降らない予報だった厚真町からむかわ町で霧雨だ。
何とも重苦しい気持ちで、
「鵡川」の右岸に沿って伸びる、
「春日旭岡林道」を走り、
旭岡二区で「芭呂沢林道」に入った。
「芭呂沢林道」は、
「イクベツ沢川」に沿って、
北へと伸びて行く。
途中に心配していたゲートが設置されていたものの、
もう長く開放されたままのようだった。
ホッとしてそのまま進む。
林道の路面状態は良く、
どろんこだが快適に走れる。
「鵡川」沿いの林道出合いから、
約5km走った地点に広いスペースがあったので、
それを駐車地とした。
目の前には小規模伐採地が広がる。
駐車地を起点に尾根通しで「三角山」に登る。
この「三角山」には、
2年ほど前に東の穂別栄地区から、
Hiromiと廃道の長い林道を歩いてピークに立った。
それを今回は逆の西側から登ってみることにした。
駐車地からすぐ伐採地の作業道に入った。
突然の急登はなかなかきつい。
しかし長くは続かず、
やがて平たんとなり、
作業道が下降しだしたので、
それを離れて尾根にのった。
藪は薄いが折からの霧雨で濡れている。
それで下半身は雨具着用だ。
尾根筋は明瞭だが、
枝尾根に気を付けて登って行く。
ところどころに、
オレンジ色のツツジが残っていて、
緑の中でよいアクセントになっている。
そしていくつものアップダウンを繰り返し、
四等三角点「三角山」。
前回登った東側の尾根がなつかしい。
下山は登路の尾根の、
一本南側の尾根を下ることにした。
登り返しのない尾根をどんどん下って行く。
勢い余って枝尾根に入った。
しかし問題なく沢床へ。
あとは沢筋を下って林道に出た。
するとわずかな距離で駐車地へ。
霧雨は相変わらず降り続く。
同林道を利用して、
もう一座に登ろう。
2023.6.3 『平取』(ビラトリ・233m) 霧雨だが変化のある楽しい尾根歩き
土曜日の午前中「荷奈」~「下喜奈臼」を歩き、
駐車地に戻ると雨がポツポツ落ちてきた。
いや~な気分だ。
それ以上強く降らなければいいと願いつつ、
次の山へと移動した。
移動とは言っても少し平取方面に走るだけ。
道々59号線左手に、
「田の沢川」に沿って伸びる、
地形図にはない林道が現れるので、
この入口を駐車地とした。
これは以前からここを通るたびに気になっていた林道で、
これを利用して上流部の、
「平取」を目指そうと思っていた。
駐車地で準備をしていると、
霧雨模様となり、
ヒジョーに不快だ。
それで愚痴をこぼし始めた私に、
Hiromiが笑いながら、
「そんなに嫌ならやめればいっしょ!」。
「高い燃料使ってこんなとこまで来て、
そうはいかねえんだよ!」。
霧雨の中で林道に入った。
沢の奥行きが浅いので、
林道も長くは続かないだろう。
沢沿いに進むと直接目指すピークへ突き上げることになるが、
ここは胆振東部地震の崩壊地帯。
どんな状況が待ち構えているかわからないので、
適当なところで左岸の尾根に取り付くことにした。
そう思って歩いていると、
左岸に続く古く急な作業道が現れ、
取り付き点は崩壊して沢に落ち込んでいた。
急な作業道を登って行くと、
カラマツの美しい林が広がった。
晩秋には素晴らしい黄金色の紅葉が見られるだろう。
そして作業道がこちらの意思とは別の方向に伸びる地点で尾根筋に入った。
すると藪の薄い、
快適な尾根歩きが始まった。
細尾根や崖状地形が次々現れる。
そんな尾根にはツツジの花が美しい。
ただ、ツツジはこの前週が盛期だったようで、
地面にたくさんの花びらが落ちていた。
それにしても時々現れるオレンジの花は、
とてもよいアクセントになる。
尾根筋には次々と枝尾根が現れるので、
慎重にルートを選ぶ。
変化のある楽しいルートだが、
とにかく霧雨が不快で先を急ぐ。
そして最後は樹林の中から、
突然前方が開けた崩壊地に出て、
三等三角点「平取」。
実はこのピーク、
一昨年の春、
Hiromiと別ルートから訪れている。
それで三角点標石の位置を記憶していた。
この標石は約5年前の「胆振東部地震」で、
崩壊斜面に危うく飲み込まれるところだった。
従って崩壊斜面ギリギリの地点に標石が残っている。
下山はルートを変えて、
更に尾根筋を先へと進んだ。
そして登路で利用した尾根の一本北側の尾根を下って、
沢沿いの林道に下ることにした。
するとこちらの尾根にも古い作業道が現れた。
これを楽々下りだすとすぐ、
直前に立った「平取」が見えた。
作業道は美しいカラマツ林の中に続く。
今秋に再び、
必ず訪れてみたい。
藪漕ぎではあるが、
楽々下って林道に下りた。
するともう駐車地がすぐそばだった。
一応車中泊の予定で出かけたが、
雨模様ではそんな気にはなれず、
翌日の予報も雨とのことだったので、
そのまま帰途に着いた。
そして雨は帰宅するころに一旦上がった。
2023.6.3 『荷奈』(ニナ・193m)~『下喜奈臼』(シモキナウス・202m) むかわと平取の境界で
毎週末ともに登っているHiromiと、
一週別行動で空くと、
ずいぶん久しぶりに会うような気がする。
迎えに行くと、
二週間分の話しが始まるが、
すぐに終わってHiromiは助手席で眠りに着く。
気楽なもんだ~
Hiromiが目覚めたのは、
道々59号線、通称「厚真~平取線」の、
むかわ町と平取町の境界近くだ。
そこに古い林道の入口があったので、
その前を駐車地とした。
この日は駐車地から、
女の子の愛称みたいな「荷奈」に登り、
尾根筋を縦走して「下喜奈臼」にも立つ予定とした。
尾根筋を読むと、
周遊ルートを描けるが、
目の前に地形図にはない林道が現れたので、
これを利用できるところまで利用することにした。
林道は古く既に廃道だ。
チェーンゲートが設置されていたが、
開放してもすぐ倒木で進めなくなる。
また小沢の渡渉もある。
そんな林道を200mも歩くと広い土場に出た。
そこからは「荷奈」方向の作業道に乗り換えた。
この作業道はどんどん高度を上げて行き、
やがて平たんな中で、
むかわ町と平取町の境界線上に続く。
そして適当なところで作業道を離れ、
笹薮に入った。
この藪は丈こそ低いものの密度が濃く、
それが前夜からの雨水を含んで、
我々の下半身を遠慮なく濡らす。
すぐ気持ちが悪くなったが、
辛抱して登って行くと、
前方に目指すピークが見えてきた。
最後は急登を経て、
四等三角点「荷奈」。
周囲を樹木が覆っているので、
視界は全く効かない。
ただここでも緑が大変美しい。
一旦作業道に戻り、
しばらく引き返して尾根に上がった。
この後は忠実に尾根筋をたどって行く。
広尾根や枝尾根が次々現れるので、
注意しながらルートを定める。
途中細尾根になった地点で、
目指す「下喜奈臼」のピークを確認することができた。
そして「下喜奈臼」が近付くにつれ、
藪は薄くなった。
しかし濡れたズボンから流れ落ちた雨水が、
靴中を濡らして気持ちが悪い。
そんな不快感に耐えながら進み、
四等三角点「下喜奈臼」。
こちらも「荷奈」同様、
樹木が生い茂り、
視界は全く効かない。
このピークで早めの昼食としたが、
頭上で小鳥がけたたましく鳴き続ける。
もううるさくて落ち着かない。
おそらく我々を警戒して、
威嚇しているのだろう。
近くに巣でもあるのか?
下山は尾根筋を拾って、
直接駐車地に下ろうか、
と考えたが、
予想以上に藪が濃いようだったので、
戻って作業道から林道へと下った。
そして林道歩きで駐車地へ。
すると雨がポツポツ落ちてきた。
2023.5.27 『三号沢』(179m) 広い伐採地の奥へ
先週末の土曜日は、
むかわ町を流れる「鵡川」の右岸地域で、
未踏の三角点ピークを登り歩いた。
それぞれ距離が短いので、
この「三号沢」がこの日四座目となった。
「芭呂沢」下山後車で、
また「春日旭岡林道」をむかわ町方向に走り、
旭岡二区で「イクベツ沢川」に沿って伸びる林道に入った。
そして間もなく左手に現れた、
心細い林道に入る。
辺りは伐採地の広い風景が広がる。
荒れた路面の林道は、
ときに車の腹をこする場面があり、
「もっと前に駐車すりゃあよかった」と、
少々後悔したが、
Uターンできる場所がなく、
そのまま進まざるを得なかった。
伐採地の中に伸びる林道は、
地形図で示された位置より先に伸びていたが、
もう後悔はしたくないし、
伸び行く先がこちらの目的とは違う可能性もあるので、
地形図上の林道終点を駐車地とした。
その先へと伸び行く林道を利用せず、
地形図に従って駐車地から、
カラマツ林の中の藪に入った。
カラマツの新緑もまた美しい。
しかし笹が濃くて歩きにくいので、
そばの伐採地に出て、
その中を歩くも、
丈は低いが密度の濃い笹の中は速く歩けない。
間もなく田園地帯を見渡せるところに上がった。
何度も言うが、
伐採地の風景は広くていい。
良い風景を眺めながら、
更に登って行くと、
突然林道に出た。
駐車地から先に伸びていた林道だろう。
そして今度は目指す方向に伸びていたので、
これを利用して歩くことにした。
広い伐採地の中を、
直線的に伸び行く林道を歩くのは、
実に快適で気持ちがいい。
気持ちよく歩けた林道は、
樹林の中に入って終点となった。
どうやらここでの作業が終了したようで、
機械類は何も残っていなかった。
そこでそのまま直進し、
樹林の中を進む。
間伐作業が行われたようで、
刈りはらわれたカラマツの枝が、
足下に散らばって足に絡みつき、
ひじょうに歩きにくい。
ただそんな林は長く続かず、
突然笹原に出た。
すると前方に目指すピークが姿を現した。
これを登って行くと、
背後にむかわ町の田園地帯風景が広がる。
標高の割には見晴らしがいい。
そして最後は美しい広葉樹の中の細尾根を詰め、
四等三角点「三号沢」。
下山は同ルートを引き返し、
下部で藪には戻らず、
そのまま林道を下って駐車地へ。
この時点で16時ちょうど。
むかわ町内まで走って入浴し、
どこかで車中泊をする予定だったのだが、
歳とともに車中泊がおっくうなだけではなく、
温浴施設まで走ることさえおっくうになってしまった。
どうせ走るなら、
自宅に向かって走ろうと、
そのまま帰途に着き、
18時過ぎに帰宅。
やはり自宅でくつろぎ、
自分のベッドで寝るのが一番いい。
2023.5.27 『芭呂沢』(バロザワ・154m) ほぼ直登の短い尾根歩き
土曜日の昼過ぎ、
「喜欣儞」をピーク手前で断念して下山した後、
同じく鵡川の右岸に沿って伸びる、
「春日旭岡林道」を更にむかわ町方向に進んだ。
そして沢形脇にちょうどよい駐車スペースを見つけ、
ここ起点に目の前の尾根に取り付いた。
地形図上では、
ここから一筋の尾根が「芭呂沢」に続いている。
取り付きから急登の細尾根だったが、
長くは続かず緩やかな傾斜の樹林帯に入った。
そして広い地形となったので、
一応ピンテを付けて進む。
尾根はそのうち右側がスッパリと切れ落ちる地形に変わった。
すると樹間から「鵡川」の風景が見えた。
右岸に沿って伸びる「春日旭岡林道」も、
くっきりと見えている。
「鵡川」は広い河原をもち、
なかなか良い風景が広がる。
一旦狭くなったように感じた尾根筋は、
その後再び広くなり、
古い作業道をまたぐようにして越えると、
笹の丈が少々高くなり、
密度も増したが進行に支障はなく、
四等三角点「芭呂沢」。
ここで地形図を確認してみると、
そのまま尾根上を北進して行けば、
途中で尾根の向きは変わるが、
「芭呂沢」の直前で敗退した、
「喜欣儞」まで行けそうだ。
次回は「芭呂沢」経由で狙ってみようか?
下山は同ルートを引き返した。
ここも緑が鮮やかで、
時折ツツジの花が見られる。
そして下降尾根の途中から、
木の間越しに見え隠れする「鵡川」の風景がいい。
今回はこの「鵡川」を中心とした風景に魅了された。
「鵡川」の両岸に広がる丘陵地帯は、
三角点も多く、
私にとっては魅力に満ちた地域であり、
随分この辺りの三角点ピークに立ってきた。
短いルートではあったが、
ひじょうに豊かな気持ちで下山。
まだ日は高い。
もう一座へと向かった。
2023.5.27 『喜欣儞』(キキンニ・202m) 敗退も楽しい尾根歩き!
土曜日の朝「至仁湾沢」から下山し、
車で次なる三角点ピークのアプローチ地点へと向かった。
道々を走って「鵡川」に架かる「栄和橋」を渡り、
むかわ町方面へと向かった。
そして平取町方面へ向かう道々との交差点を過ぎて間もなく、
「鵡川」に架かる「旭生橋」を渡り、
再び「鵡川」の右岸地域に入った。
すると旭岡1区の家並みが現れた。
舗装道路を右折して「鵡川」の上流方面へと向かった。
旭岡から3km弱走ると、
キキンニ地区に入った。
ここから尾根に取り付いて、
「喜欣儞」を目指すことにしていた。
ところが現地に行ってみると、
山裾が全て農家の所有地であり、
畑と山の境目には延々と、
エゾシカ防護柵が張り巡らされていた。
それでは取り付きようがなく、
計画変更を余儀なくされた。
あらためて地形図を見、
戻って「鵡川」の河岸から尾根に取り付くことにした。
「鵡川」の右岸に沿って、
「春日旭岡林道」が続いていたので、
これを利用してピークへと続く尾根の末端に駐車。
そこには林道入口があったが、
向かう方向が違っていたので、
すぐ藪に入って尾根に取り付いた。
そして急な尾根を登って行くと、
最初目にした林道に出た。
林道故遠回りをしてそこまで続いていたようだ。
林道は予定の尾根筋に沿って伸びていたので、
しばらく利用したが、
やがて下降しだしたところで、
それを離れて尾根筋を進むことにした。
藪が薄いかほとんどない尾根筋を歩くのは、
大変快適で楽しい。
はじめ広かった尾根はすぐ細くなり、
左手がスッパリと切れ落ちている。
細尾根上にはエゾシカの踏み跡がはっきり残っており、
まるで登山道ではないか?
と思えるような光景だ。
また辺りには次第に濃いオレンジ色のツツジ目立ち始め、
新緑とのコントラストが美しい。
小さなアップダウンを繰り返していくと、
突然右手が開けて、
北から東にかけての風景が広がった。
その中に一昨年登った「三角山」が、
よい形を見せていた。
またむかわ町の山々に広がる、
伐採地の面積が広大だ。
ここからは右手が断崖絶壁の連続となる。
覗き込むと吸い込まれそうで恐ろしい。
しかし周りは相変わらず緑が美しく、
ツツジのオレンジが鮮やかだ。
そんな尾根歩きもアップダウンが激しくなり、
平たんになったかと、
ホッとしたところで、
目の前の尾根が切れた。
尾根が崩壊して断崖となっている。
5年近く前の「胆振東部地震」で崩壊したものと思われる。
もう目の前に目指すピークが見えているのだが、
ここで断念せざるを得なかった。
ただここまでの尾根歩きが楽しく、
それはそれで納得でき、
「喜欣儞」には次回改めて別ルートを選択することとして引き返した。
復路もまた楽しく歩き、
「鵡川」の河岸駐車地に戻った。
そしてまた「春日旭岡林道」を走り、
次の三角点へ!
2023.5.27 『至仁湾沢』(レニワンザワ・193m) むかわ町で三角点を巡ろう!
この週末はHiromiと別行動だったので、
昨日の朝ひとりでむかわ町に向かった。
道々「厚真~平取線」を、
厚真町から境界を越えて、
むかわ町に入ってしばらく走ると、
「仁湾川」に架かる「相馬橋」手前、
左手にこの山がある。
ここを通るたびに登ってみようと思いつつ、
「いつでも登れるから・・・」的な考えで、
長いこと登らずに来た。
それで今回はこの三角点ピークを皮切りに、
「鵡川」の右岸一帯に存在する、
むかわ町の三角点ピークを訪ね歩くことにした。
ここ数年は三角点ピークを求めてきたが、
その等級にはこだわりなく、
それゆえに予想を超える素晴らしい風景に巡り合えて来た。
そんな活動の中で唯一こだわることがあるとすれば、
標高は100mを超えるピークを狙おう、
ということだ。
この山の麓にちょうどよい駐車スペースがあった。
そこにエゾシカの防護柵があったので、
脇の小沢に下ってそれを回避し、
その奥の山裾に取り付いた。
前夜からの雨が上がったばかりで、
笹が雨水を含み下半身を濡らす。
すぐカラマツの林に入ったが、
カラマツもまた緑の若葉が美しい。
斜面を登って行くと、
古い作業道に出た。
しかし作業道も笹に覆われているので、
どこを歩いても同じ状態だ。
緑一色の世界をゆっくり登って行くと、
前方に目指すピークが見えてくる。
そこで作業道を離れて尾根筋へ。
距離は短く、
ひと登りで三等三角点「至仁湾沢」。
三等で簡単に登れるが、
人が訪れた痕跡なしだ。
南東側がスッパリと切れ落ちて、
すごい傾斜だ。
ピークに長居はせず、
すぐに下山を開始。
楽々下って次のピーク取り付き点へ移動。
2023.5.20 『切勝沢』(キリカツザワ・209m) 意外な風景にうっとり・・・
土曜日にむかわ町で「奥春日」から下山し、
ゴルフ場入口を過ぎて、
春日二区へと車で移動。
農家の横から林道入口に入った。
農家の畑へと続くような林道で、
少々わかりにくい。
林道入口にゲートは設置されていなかったが、
そこを駐車地として徒歩でスタートした。
農家の裏手に当たるこのそばには、
真っ黒い牛が数頭寝そべっていた。
それを目にしたHiromiが、
「モ~ッ!」、
「・・・」、
「モ~ッ!!」、
「・・・」、
反応のない牛たちに不満そう。
こいつは以前羊の放牧場で、
「めぇ~っ!」、と声を出すと、
いっせいに「メェーッ!!」と返ってきた。
家畜と会話できるつもりでいるのか?
スタートして間もなく、
電気柵が現れたので、
Hiromiが絶縁体を握って電線を下げてクリア。
そしてそれを元に戻そうとして、
一瞬腕に触れてしまった。
「いてっ!」。
この線に触れると、
やはり痛いらしい。
電気柵を越えるとすぐ、
左手に広い畑の風景が広がった。
何の畑なのかはわからないが、
とにかく広くて美しい。
そんな風景に見とれて更に歩を進めると、
林道が牧草地の中へと続き、
ほとんど消滅してしまった。
地形図にははっきり記されている林道なのだが・・・
この林道を終点まで進んだ後、
藪に入ってピークを目指す予定だったが、
しょうがないので牧草地に入った。
そこには古い有刺鉄線の柵があったが、
鉄線が地面に落ちている個所もあり、
既に放牧地としては利用されていないことが伺える。
しかし放牧地である故、
広くて美しい。
まさかここでこんな風景に巡り合えるとは・・・
放牧地を過ぎて樹林に入った。
地形図上の林道がうっすらと続いて行く。
そしていつしかまたはっきりとするが、
やがて終点を迎え、
目の前に送電線の鉄塔が現れた。
すると背後にむかわの風景が広がった。
但し、この時点では太平洋から、
湿った空気が入り込んでくるのがよく見えた。
いずれここもガスに覆われる、
と思うと何とも惜しい気がする。
鉄塔からは藪漕ぎと思ったが、
地形図にはない古い作業道が続いていた。
まあ、作業道がなくても、
辺りの植生を見ると“藪”なぞなく、
どこでも歩ける状態なので問題ない。
作業道は尾根筋に沿って伸び、
とうとう目指すピークまで続いて、
下降していっている。
そこで、四等三角点「切勝沢」。
ここに立つまでの間も、
周囲の緑が美しかったのだが、
曇り空に変わって、
美しさが半減してしまった。
下山は登路のルートを引き返した。
そしてまた放牧地の風景を楽しみたかったのだが、
既に低いガスが覆いだしていて、
がっかりさせられてしまった。
それにしても意外な風景を目にできたことに満足し、
駐車地に下って帰途に着いた。
この日は私の女房の誕生日。
それも70歳の「古希」だ。
帰路で女房の大好物であるエビと、
ささやかな花を買って帰った。
そしてあらかじめ用意しておいた、
のし袋に入れた3万円をプレゼント。
おめでとう!
そしてこれからもよろしく!
2023.5.20 『生鼈沢』(イクベツザワ・258m)~『奥春日』(278m) 緑美しき季節の中で
以前は長いこと登山道ばかりを歩いてきた山登り。
それが歳とともに山で人と会うのがおっくうになり、
自然と藪山に入るようになった。
藪は大嫌いだったが、
人に出会うことがないのが快適だ。
そして藪山に入るとしても、
山名がないよりあった方がいい、
と言うことで、
地理院地図に山名はなくても、
点名を有する三角点ピークを訪ねるようになった。
従って三角点を求めだしてから、
ほんの数年しか経っていない。
ただ、私の場合人とは登る回数が桁違いに多いので、
狭い範囲ではあるが、
南空知、夕張市、安平町、厚真町、むかわ町、平取町の辺りで、
多くの三角点ピークを踏んできた。
そんな中今回はむかわ町で、
以前から気になっていた三角点ピーク2つを尾根歩きで結んでみた。
昨日の朝Hiromiを迎えに行き、
厚真町からむかわ町へと車を走らせた。
そしてむかわ町春日地区で、
「モイベツ川」に沿って伸びる農道に入った。
この農道は広くないが舗装されていた。
途中で地理院地図に記された、
「ビッグスギGC」入口を通り過ぎたが、
既に廃業となっているようだった。
農道は最終人家の奥でエゾシカの防護柵が現れ、
その先は林道が続いていた。
農道脇に駐車し、
8時50分、雑なゲートをこじ開けて林道に入った。
林道の入口はチェーンゲートで閉ざされていた。
路面を見ると最近車が走行した痕跡は見られない。
最初は「狭い」と感じた林道だったが、
すぐに伐採地が現れて広さを感じるようになった。
そしてその後は次々と伐採地が広がり、
伐採地の広い風景を好む我々にとっては、
なかなか楽しい林道歩きだ。
林道は奥へ奥へと続いて行くが、
130で林道を離れて尾根に取り付いた。
そして藪に入ったが、
予想通りこの辺りの藪は薄い。
と同時に広がる黄緑の世界が素晴らしい。
広葉樹林の中は、
若葉が燃え出して実に美しい!
そんな黄緑の世界を楽しみながら、
徐々に高度を稼ぎ、
9時50分、二等三角点「生鼈沢」。
この三角点は二等だと言うのに、
人が訪れた痕跡なしだ。
標石周りの笹を刈って記念撮影。
「生鼈沢」からは2km弱の尾根歩きで、
「奥春日」を目指す。
尾根上は一貫して藪が薄くて歩きやすい。
ただ尾根歩きである故、
アップダウンが激しい。
結構な急登、急下降もあり、
ストックを持参してよかった。
両ピークの中間点近くで、
左手に伐採地の風景が広がった。
こういう景色がたまらなく好きなんだよねえ!
そして下山はこの伐採地を利用することにして、
そのまま「奥春日」へと歩を進めた。
尾根を歩いて行くと、
右手下に作業道が現れた。
どこから入りどこへ下るのかわからない、
地形図にない作業道は、
既に廃道で車の走行はできない。
この作業道はこちらが意図する方へと誘ってくれるので、
おおよそこれを利用して「奥春日」基部に至り、
11時05分、四等三角点「奥春日」。
ここは標石が笹に覆われていたので、
探すのにちょっと手間取った。
また標石から少し木の枝をかき分けると、
むかわ町の広い風景を見渡すことができた。
いいピークだねえ!
予定通り二つの三角点ピークを結んだ後は、
同ルートを伐採地まで引き返し、
11時30分、伐採地の広い風景を楽しみながら昼食とした。
南には最初に登った緑の「生鼈沢」が、
すっきりと姿を現した。
これも伐採地ならではの光景だ。
ゆっくりのんびりと昼食を摂った後は、
伐採地の中の作業道を下った。
これは地形図に記されている。
約3kmの作業道と林道を歩き、
12時30分、駐車地。
なかなか面白く美しい山行だった。
そして次回は紅葉の時期、
また木々の葉が全て落ちた時期に歩いてみたい、
とHiromiと話し、
まだ時間が早いのでもう一座へと向かった。
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