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2016.6.18 『両古美山』(806m)

 この週末は特に日曜日、珍しく後志地方が好天との予報を受け、

土曜の朝Hiromiを拾い、積丹半島を目指して車を走らせた。

ただ、土曜の予報は曇りのため、山行予定を標高1,000m未満の山と決めていた。

あとはガスの高さを見ながら出たとこ勝負。

しかし、どこもここも山裾まで覆い尽くした低いガスから逃れることはできなかった。

 

10時ちょうど、未踏の『両古美山』登山口をスタート。

この登山口が面白い。

道々を覆うシェルターの上を渡る人専用の鉄橋を渡って階段を降り、地面に足を下ろす。

そして登山口。

辺りは低いガスの中で、霧雨状態。

行程が短いものだから、雨具を着用していなかった。

従って登山道脇の草にパンツが擦れる度に水分が付着し、それがソックスを伝い、

やがて靴中をベチャベチャに濡らしてしまった。

スタートが標高約600mの当丸峠頂上から始まるため、獲得標高差がわずか200mしかない。

しかるに楽な行程ではあるのだが、とにかくガスで何も見えないのは、つまんね~

ハイマツ帯に出ると、晴れていたなら明らかに素晴らしい眺望が広がるであろうと感じさせてくれるロケーションだ。

何の感動もない頂上を踏んだ後は、600m先の「展望台」まで足を伸ばしたが、

やはり何も見えない展望台をすぐあとにし、下山開始。

登路で目にしたタケノコを採りながらの下山が、この山のささやかな収穫であった。

下山後隣りの『当丸山』にも登る予定でいたが、

一旦車に戻ってしまうと、もうその気がなくなり、グッチョグチョの登山靴を脱いで「ホッ…」

今度は晴れたときに再び登ってみよう。

 

 

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2016.1.2 『有珠山』(737m)

 元旦の夜は、『有珠山』登山口近くで車中泊とした。

 

2日の明け方、雨が車の屋根をたたく音で目が覚めた。

「こりゃダメだぁ」と思い、再び寝入って、目が覚めると、既に8時を過ぎていた。

ゆっくり起きることは予定通りであったが、その時刻まで寝込んだ自分に驚いた。

そしてHiromiは何事もなかったように、いつまでも眠り続ける。

 

9時50分、登山口をスタート。

雪がわずかしか積もっていないので、スノーシューを背負い、ツボ足で登った。

 

11時ちょうど、火口源展望台着。

心配していた展望がまだきいて、北側の外輪山が見えている。

すぐに火口原に降り立ち、スノーシューをデポ。

ツボ足のまま火口原を縦断して北の外輪山に取り付くことにした。

ところが、スノーシューをデポして歩き出した途端、雪が降り出し、風が強くなった。

更に強風に運ばれて入り込んだ濃いガスに辺りの視界が一気に閉ざされてしまった。

湿った雪の吹雪はみるみるアウターやザックを濡らす。

「Hiromi、やめるべや」、「ハイっ」。

撤退だ。

天気予報に従い、雲が多いから低山を目指しているのだが、願いは届かなかった。

山は晴れてりゃ100倍楽しいが、天候が悪けりゃ100分の1だ。

南の外輪山に戻り、高い気温に緩み、ツルツル滑る雪を踏みしめてゆっくり下山した。

上部では湿った雪だったが、駐車地に戻ると雨に変わった。

まあ、こんな日もあるさあ・・・

 

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2016.1.1 『伊達紋別岳』(715m)

 

 あけましておめでとうございます。

『ミニ山の会』より、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 

 元旦の朝8時に孫のNonoが帰った後、10時にHiromiを迎えに行き、伊達に向かって車を走らせた。

途中支笏湖にて短時間で登れる『モーラップ山』に寄ることにしていた。

ところが雪が少ない。

先月訪れた時と、積雪量が何も変わっていない。

あきらめて『伊達紋別岳』に向かった。

 

伊達は更に雪が少ない。

「太陽の里」登山口からツボ足だ。

多少の積雪量の中、登山者が多いので、ツボ足が可能と読んで、荷物なしの登行としたが、正解であった。

ただ、時間切れで『前紋別岳』までとし、即下山。

伊達市内一帯の除雪状況がわからなかったので、この日の車中泊場所を、明るいうちに決めたかった。

『有珠山』の麓を目指す途中で「伊達温泉」に寄ったが、私はここが好きではない。

脱衣場が狭いし、全体的に汚い。

そしていつも混んでいる。

いつも「もう来ないぞ」と思うのだが、寄らざるを得ない時がある。

しかし、また思う。

もう二度と行きたくないと。

 

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2015.10.18 『黒松内岳』(740m)

  

 日曜の朝は『黒松内岳』登山口で目覚めた。

起床は6時で、ここ最近の起床時刻より1時間遅らせた。

 

 この登山口は最寄りの幹線から5km山間部に入るのだが、不思議と携帯のギリギリ圏内である。

このような地形の登山口ではほとんど考えられないこと。

驚いた次第だ。

 

 6時55分、登山口をスタート。

私は数年前にこの近くの林道を走り回り、頂上近くまで車で乗り入れ、笹薮を漕いですぐ目の前の頂上に至ったことがあるが、登山道を歩くのは初めてだ。

また、Hiromiも初登の山だ。

  登山口からいきなり急登となり、それが延々と続く。

 

辺りは紅葉が進んで美しい。

距離が短いので、合目標識が次々と現れる。

7合目で目にした頂上部の美しい姿ではあったが、その後登るにつれて湧き上がるガスに包まれた。

そして我々が頂上に達する頃には視界ゼロ。

8時ちょうど、頂上着。

つまんねぇ~

そそくさと下山を開始した。

ところが下りだすとみるみるガスが晴れた。

まあ、そんなもんだわなあ・・・

しかし、なかなかいい山だぁ。

 

下山もなかなかの紅葉を楽しみつつ、

8時50分、登山口着。

 

 この後二座目の『写万部山』登山口に移動した。

そして準備のため車から降りた途端、Hiromiに激しい腰痛だ。

『黒松内岳』の下りで痛めたらしい。

車で待っているから一人で登って来いというHiromiだが、そうは行かず早めの帰途に着いた。

帰途に着くのが早いと、色々時間的に余裕ができるのも真実だ。

Hiromi、お大事に。

 

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2015.10.17 『狩場山』(1,520m)

  

 この週末は金曜の夜出て、とりあえず『羊蹄山』の喜茂別登山口まで走って車中泊。

この方が土曜の早朝に眠い目をこすりながら出るのよりよっぽどマシ。

中山峠を越えるのがおっくうでたまらない。

 

 土曜の5時半に車中泊地を発って『狩場山』へ向かった。

回を重ねて登ってきた山であるが、今回はHiromiが初めての「茂津多(もった)コース」を登ることにしていた。

このコースは片道10km。天気は上々!

天候に不安がないというのは本当にいい。

  

7時30分、登山口をスタートした。

しかし、この登山口でちょっと嫌なことがあったので、何も口にしないでスタート。

これがのちのち厄いをもたらした。

  

スタートして2kmほどは紅葉も終わりかけていたが、その後の1kmほどが素晴らしい。

どうして標高の高い方が見頃で、下の方が終わりかけているのかは謎だった。

紅葉に彩られた広葉樹林帯を抜けると、ダケカンバ、ハイマツ、笹の高原歩きとなる。

そしてこれが長い。

約2kmの何も見えない中を歩き続けるのは退屈だ。

ただただ辛抱を重ね、黙々と歩くのみ。

しかしその辛抱は必ず報われるもので、標高1,260mの「前山」に至る頃には視界が開け、背後の日本海に雲海を従え、行く手には『狩場山』山塊の雄大な景色が広がる。

それからは遮るもののないすっきりとした尾根を登る。

とにかく右に左に、素晴らしい世界が広がる。

この尾根では我々より若干遅いスタートだった男性の若者(?)二人組と抜きつ抜かれつを繰り返して進む。

この二人組のリーダーは、我々が記念撮影をしようとすると、その中に自分たちが写り込んではいけないと、走って進んでくれる気の遣いようだ。

おそらく職場では仕事ができる男だろう。

  

頂上を間近にして私がバテた。

登山口での嫌なこと遭遇で、何も口にしなかったせいだ。

エネルギーが切れた。

バテバテでHiromiにもついて行けない。

「先に行っていいぞ」と言ってやると、ホント素直なHiromiは何の遠慮もなく私を置いてスタスタ登り、姿が見えなくなってしまった。

この日のHiromiはすこぶる調子が良さそう。

  11時25分、頂上着。

いやあきつかった。

こんなにきつい思いをしたのはいつ以来だろう?          

ただ、年間大小合わせて200数十回の山登りを続けていると、どうしようもなく辛くて辛くてたまらないことがある。

原因は各々自分なりに理解しているつもりだが、とにかくモチベーションが上がらず、きついときがあるものだ。

 

 頂上に着くと、見覚えのある女性が立っていた。

そしてピンと来て、「Taeko!」。

以前「ミニ山の会」にいた女性だ。

ここで噂のTaekoとHiromiが初対面。

Taekoはあちこち連れて歩いたが、Hiromiはもっと連れて歩いている。

そんな二人に共通したロングランを思い出した。

それぞれに北日高の『伏美岳』~『ピパイロ岳』~『1967m峰』日帰り行を実践させたことだ。

いずれも10月の三連休であり、またいずれも素晴らしい晴天であった。

なつかしいね~

そんなTaekoとその同伴者、加えて登路で行き会った男性二人組とで記念撮影!

このとき頂上にはこの6人だけだった。

  

Taekoは新道の往復、男性二人組は車二台を駆使して 、茂津多から登り新道を下る。

と言うことで、茂津多コースを戻るのは我々だけ。

早々に頂上をあとにした。

  

下山の風景がまた素晴らしい。

そして長く視界がきかない中をただ黙々と歩き、登山口へ。

  14時40分、登山口着。

嫌なことはあったが、実に素晴らしい山旅であった。

  下山後入浴施設を求めて黒松内町へ。

そして『黒松内岳』登山口で「かんぱ~いっ!!」

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2015.9.5 『ニトヌプリ』(1,080m)~『チセヌプリ』(1,135m)~「神仙沼」~「大沼」



 この週末は土曜日だけの山行だ。



 金曜の夜出発でニセコの五色温泉に向かった。
札樽自動車道を朝里インターで下車し、毛無峠からキロロを抜け、倶知安に入って道々倶知安~ニセコ線を登り、『イワオヌプリ』の登山口近くに着いたのが9時近く。
それから日々決まった量の酒を飲むのが大変だ。
急いで飲まなくちゃ!



 土曜の明け方から雨が降り出し、車の屋根をたたく。
それがなかなかシャキッとは止まず、降ったり止んだりを繰り返した。
そんな雨の様子を伺っているうちに、スタートが8時半になってしまった。



 当初の予定から中間の『シャクナゲ岳』と、最後の『イワオヌプリ』をカットすることにした。
両山をカットしたのは、ただ単に時間の問題だけではなく、私の調子が悪かった。
このところ仕事が忙しく、その疲労がどっぷりと両大腿に溜まっていた。
なにせ仕事が肉体労働(配送)なものだから、忙しいと即週末の山行に影響を及ぼす。



しかし、そんな体調の良し悪しなぞあまり影響がなかったものだが、近頃は顕著に表れる。
これは間違いなく歳のせいだ。
Toshi(http://blog.goo.ne.jp/oborozuki89)よ、よ~く見ておけ~っ!



 スタートして間もなく分岐が現れ、右手を行くと『イワオヌプリ』だ。
それを直進し、『ニトヌプリ』を目指す。
このルートは昨秋、もう降雪があってからHiromiと歩いている。



『ニトヌプリ』の登路に入ると一面笹の海で視界が開け、景色を楽しみながら楽しい登行が続く。
さほどのアルバイトも感ずることなく頂上へ。
この頂上からは東に『ニセコアンヌプリ』と『イワオヌプリ』の迫力ある姿が眼前に眺められ、西にはこれから登りゆく『チセヌプリ』がどっしりと構えている。
『チセヌプリ』へは一旦深く下って「ニセコパノラマライン」まで下り、車道を横断して『チセヌプリ』の登山道に入る。



そしてその『ニトヌプリ』の下降が面倒だった。
明け方からの雨が結構な量だったようで、登山道が小沢状態で滑るしぬかるんでいる。
従ってスピードを上げることができず、ずいぶん長く感じた。



 『チセヌプリ』の登路は大岩小岩の連続だ。
その岩もこの地域特有のヌルヌルで、よく滑るためゆっくり慎重に登る。
日本海が近いため、常に湿った空気が吹きつけられ、岩の表面が乾きにくく、コケ類の植物が繁殖しやすいためと推測する。



 『チセヌプリ』の頂上からは、東に来し方の山々が並び、西には『目黒内岳』から『岩内岳』、『雷電山』がその勇姿を見せている。
そしてこの山の下降では、眼前の美しい笹の海の中に『シャクナゲ岳』の端整な姿が目に飛び込み、心を和ませてくれる。



 『チセヌプリ』を下りきったあとは、「長沼」に向かってドロドロ、グチャグチャの長い登山道をただひたすら下る。
そし「長沼」から800mほどで「神仙沼」だが、この辺りでは観光客と交わるので、急ぎスルーだ。
登山道は「神仙沼」から1kmほどで「大谷地」へ。



更に何も見えない笹の中を歩き、アップダウンを繰り返して「大沼」へ。
ここまで来るとホッとする。



特に調子の悪い時は。
午後1時、ようやく昼食だ。



 「大沼」からは多少のアップダウンの後、『イワオヌプリ』の分岐に向かって登るのだが、これがこの日の私には辛かった。
同ルートを周回するのは4度目だが、こんなに辛かったことはない。
先をゆっくり行くHiromiにも全然ついて行けなかった。



 14時40分、登山口着。
終わってみれば6時間10分の短い山旅ではあったが、この日だけはやけに長い行程に感じた私だ。
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2015.5.17 『昆布岳』(1,045m)

 

 今朝豊浦の『昆布岳』登山口近くの林道で目覚めた。
私の車中泊登山では、年間数十泊を繰り返すが、どこに行っても誰も来ることがなく、快適に過ごせる場所があるものだ。



 今朝はゆっくり起きて、7時50分スタートで『昆布岳』に登った。
回を重ねて登ってきた山だが、今回は初登となるHiromiの希望だ。

 

空はどんよりと鉛色の雲に覆われ、重苦しい。
風も強く冷たい。



とっても天気予報で言うほどの天候は期待できず、足速に歩を進めた。
登山道には思ったより雪が残っており、若干期待したタケノコはまだ早かった。

 この山ではちょうど5合目という絶妙な地点に、「メガネ岩」という奇怪な岩がある。
休憩及び記念撮影ポイントだ。
それを過ぎると多少のアップダウンを繰り返しながら、徐々に高度を上げていく。



そして8合目からは急登が続くものの、たいして長い距離ではないので、じっと辛抱して歩を進めるうちに頂上に飛び出す。
視界のきかない笹の回廊を登っていきなり飛び出す頂上は、360度遮るもののない世界に感嘆の声を上げることになる。



今日は頂上でヒョウが降り出した。
短時間で終わったが、どうりで寒いはずだ。



 今日もインスタントラーメンを食べて下山を開始。



急傾斜ではない登山道の下りだと、Hiromiは速い!



ウドを探しながらあとをついていくのが容易ではない。
それでも女房への土産程度は確保して下山。



総行程3時間半の短い山旅を終えて帰途に着いた。

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2015.5.16 『ワイスホルン』(1,046m)



 道道「倶知安~ニセコ線」のゲート右横から入る林道がある。
それを伝って『ワイスホルン』を目指すことにし、11時にスタートした。



『アンヌプリ』への舗装された道道とは違い、こちらの林道はまだ殆どが雪の下だ。
ただ『ワイスホルン』へは南斜面に取り付かなければならないため、下部は雪が消えている。



ところが小さな橋を続けて二つ渡った時だった。
Hiromiが「今ピンクテープがあって、登山道みたいだったけど」と言い出した。



私はそれを見落としていたので、少々引き返して確認することに。
そして確かにある、沢沿いに。



う~ん…
それに足を踏み入れることにした。



その登山道は、昨秋笹やその他のブッシュを刈り払ったように思われる。
道は沢沿いに、とにかく強引につけられていた。



ほぼ90°の斜面のトラバースあり、沢中の歩行あり。
しかしそれも長くは続かず、雪渓が現れたので、沢から離れ雪渓伝いに上を目指すことにした。



ところが登っていくと、ところどころにピンクテープの目印があるではないか。
そして上部の雪渓が切れたところには、ハッキリと再び登山道が現れた。



しかし殆どがまだ雪の下だ。
従って登山道の存在は必要なく、ひたすら豊富な雪を踏みしめて頂上を目指した。



スタートして2時間弱で『ワイスホルン』のピークに立った。
今は閉鎖したと思われるスキー場を従えたこの山は、初登の私にとって予想以上に素晴らしかった。



何が素晴らしいって、登路で背後に迫るようにそびえる『ニセコアンヌプリ』と『イワオヌプリ』の迫力ある風景や、頂上から見るニセコ連峰と『目黒内岳』~『雷電山』のうっとりするほど美しく、雄大な風景。



いやあ、ここに登って本当に良かったと思える山だった。
また大雲海も素晴らしく、遠く雲海の上に頭を出す『積丹岳』~『余別岳』、『余市岳』、『無意根山』、『羊蹄山』などが、愛おしく思えてくる。



頂上ではいつものようにインスタントラーメンをすすり、誠に豊かな気持ちで下山を開始した。
次回は秋に訪れてみたい一座となった。

最後に、このような素晴らしい山に、貴重な時間と労力を費やし、登山道を開削または維持管理される関係方面の方々に、心より感謝申し上げます。

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2015.5.16 『ニセコアンヌプリ』(1,368m)



 この週末は金曜の夜出て倶知安に向かった。
天気予報がばっとしない中、なんとか山の姿でも見られれば、と消極的希望を抱いての出発だった。



倶知安から道道「倶知安~ニセコ線」に入ってすぐの案内板、「倶知安~ニセコ線は冬季通行止め」。
やっぱりねえ…



「倶知安~ニセコ線」はニセコ連峰の東斜面に刻まれているので、雪解けが遅い。
嫌な予感は的中した。



通行止めのゲートそばで車中泊。
もう遠回りをして五色温泉まで移動する気はなく、翌朝ゲートから歩くことにした。



 土曜の朝7時半スタートで、『ニセコアンヌプリ』を目指した。
長いアスファルトの道を歩いていると、樺戸山地の『ピンネシリ山』を思い浮かべる。



夏道の登山口までは行かず、『アンヌプリ』から北に伸びる尾根に取り付き、急登を経て頂上へ、と言いたいが、頂上手前でハイマツがむき出しとなり、がむしゃらに漕いで進む気にはなれないので、そのまま下山した。



辺りを覆うガスが風の流れにより、流れて時折下界の景色を見せてくれる。



ガスの合間から見る風景は、なかなかの高度感だ。



 10時半駐車地着。
まるで当てにしていなかった天候が、思いの外良かったので満足。
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2015.4.18 『有珠山』(737m)

 土曜の朝出発で『有珠山』を目指した。
毎年登っている山の一つだが、こんな早い時期に出かけるのは初めてだ。
まだまだ雪の山を歩きたい時期なので。



 土曜日日帰り参加のAotaと、壮瞥町「北の湖記念館」で合流し、登山口へ移動。
Aotaは初めて登る山だ。



 『有珠山』は予想通り雪がなかった。
まだ4月の中旬だというのに全くない。さすが小雪地帯。
今年初の登山道歩き(外輪山までは…)だ。
HiromiとAotaには、あらかじめ夏靴を用意するよう指示しておいた。



 9時ちょうど、登山口をスタートした。
久々の夏道はスリップすることがなく歩きやすい。
従って、どんどん歩を進められる。



周りを見ると、落葉樹ばかりの林にまだ若葉が出ることはなく、木の間越しに遠くの景色が見て取れ、日の光も樹林の底まで降り注ぐ。実に気持ちがよい。
HiromiとAotaは、久しぶりの対面に会話が弾み、おしゃべりを楽しみながらの登行だ。
そしてスタートして1時間で外輪山に上がった。



そこから見る『有珠山』西の尾根は、何度見ても迫力がある。
しばらく休憩して、更に進む。



一般登山者はここまでだが、頂上に立たなくてはこの山に登った意味がない。
外輪山西の端から一旦下って林道へ。



しばらく北に向かって歩き、先ほど目にした迫力ある西の尾根の末端に取り付き、火口原を見おろせるピークを目指し、急登のアルバイトに耐える。
振り返れば洞爺湖を眼下に見下ろす、素晴らしいロケーションだ。



しかし、二人にそれを楽しんでいる余裕はない。
ただただきつさに耐え、遮るもののないピークに立つ。



ここから見下ろす火口原がまた迫力満点で、たかだか700mちょっとの低山で、こんなに楽しめるところを他に覚えがない。
その後は北にそびえる頂上を目指し、多少のアップダウンを越えて行くが、見た目ほど時間はかからず、360度遮るもののない頂上のひととなる。



但し、黄砂のせいなんだろうか、空気が濁って遠くを見通せない。
頂上で昼食をとったあとは、一旦火口原に下り、また一種独特の風景を楽しんで下山した。
総行程5時間弱の楽しい山旅であった。



 下山後蟠渓温泉で汗を流し、Aotaは帰途に着いた。そして我々は大滝にて車中泊。
乾いた喉に早い時間から“のどごし生”を流し込んで、「う、うめーっ!!」

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