今日も、歩いて行こうか…

近郊の山歩きや、昔の街道・古道を歩いてみたり…、鈍行列車で知らない町を訪ねると、探していたモノが…きっと見つかる。

10年ぶりに「高野山町石道」を歩く…

2014-11-21 21:01:29 | 昔探しの旅:街道・古道…

10年前の同じ日に歩いた歴史ある”高野山町石道”…

今日も天気は安定、気温も山歩きにはベストコンディション…

朝7時前に芦屋を出発、南海:九度山駅に8時56分着。

駅から西へ約30分…慈尊院~丹生官省符神社へ、神社の境内にある180町石柱から町石道に…

柿の木畑を横に見ながら標高を上げていきます…道標に”熊出没”と…

和歌山県にはそれほどの個体が生息しているとは思えないけど、柿を狙って来ているのかも…

でも、落ちている柿の実を食べた形跡無し…なので、大丈夫でしょう。

約20分程で、山全体が柿の木畑の頂上近くにある展望台に到着…、今歩いてきた九度山方面、紀ノ川の流れが一望出来ます。

展望台を過ぎると山の中へ…1町(約109m)ごとに立つ石柱を辿りながら、進みます。

順調に歩き、10時40分に”六本杉”到着…

11時に古峠、11時05分に”二つ鳥居”に到着…早朝の出発だったので、ここで昼食タイム…

12時08分=笠木峠、矢立に12時45到着…茶屋を横に見ながら、疲れた足に辛い上りがしばらく続きます…

(10年前はここから大門までが辛かったことを思い出します…) 

13時20分に着いた40町石地点は車道との合流…ここにも”熊出没”の注意喚起が…

外国人観光客への英文でも表示されてありますが、外国人ハイカーは町石道で出会わなかったです。

平日だからか、ハイカーも少なめ…(なお、このコースは経験者同行が安心です)

40町石地点から緩やかなアップダウンを繰り返しながらラストスパートに…終盤の大門手前の上り坂が益々ツライ…

坂を上りきった大門前の車道が工事中で写真が撮りづらくでしたが、14時15分大門に到着。

その後、1町石の石柱を撮影…結果、”高野山町石道”約22kを約5時間少々で踏破。

観光案内所(宿坊案内所)に立ち寄り、小辺路のマップ、宿坊パンフを手に入れて…(熊野古道:小辺路を歩きたい願望で資料収集)

高野山内でゆっくりするか…と思ったけど、帰宅ラッシュと重ならないために下山・戻ることにしました。

(朝は出勤ラッシュ時間のピーク前でしたが、満員電車の中ではザックが気になり下ろして持ちます…それでも足元で邪魔?)

目の前の千手院前バス停からバス=観光客(外国人観光客の姿も)で満員状態のまま高野山駅前へ。

高野山駅前~ケーブル~極楽橋15時20分発の電車で橋本~なんば~芦屋17時55分に帰着。

十年ぶりの町石道でしたが、普段、六甲を歩いているだけに体力にも余裕、健脚ペースで順調でした。

 

 

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JR「山陰めぐりパス50」を使って3泊4日の夏旅へ…

2014-07-24 19:08:37 | 知らない町を歩きたい…

最近、猛暑の夏は何もせず、ただ夏が過ぎ去るのを待つだけでした、が…

今年はJR西日本が4日間乗り放題の「山陰めぐりパス50」を発売、50歳以上なら一人で利用出来て、

購入も出発前日までOK!という使い易くてとてもお得なんです。

数年前までは「青春18きっぷ」を使って日帰り旅を繰り返していましたが、今回はお泊り旅。

<一日目…>

早朝、新幹線で岡山~伯備線経由で大田市へ昼過ぎに到着。バスで大森代官所跡(石見銀山資料館)へ…

ここ石見銀山は世界遺産に登録されて7年ほど経過、一時の観光ブームも去って、今は静かな大森の町に戻っているようです。

当時は代官所跡から龍源寺間歩まで約3.5K…バスがあったようですが、今は排気ガスの無い静かな町並みを守るため自転車か歩き…のみ。

観光客のほとんどは自転車、もちろん古い町並みを楽しむためには歩きました…でも、暑くて汗タップリ、汗だく…で龍源寺間歩に到着。

間歩=銀を掘るための坑道です。中に入るとヒンヤリ…汗も引き…

でも、出口に近づくにつれ再び汗…、あっという間に間歩を楽しんで代官所跡へ…

途中、珍しい被写体に遭遇…

消火栓も自販機も古い町並みに合っていました。

他にも羅漢寺の五百羅漢、古い住宅などありましたが、見るのに500円?…少し高いなァ?で立ち寄らず(苦笑)

バスで大田市駅へ~その後、出雲市へ戻り…スーパーホテル出雲駅前:泊

二日目…に続く。

 

 

 

 

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JR「山陰めぐりパス50」を使って3泊4日の夏旅へ…二日目

2014-07-24 19:06:50 | 知らない町を歩きたい…

<二日目…>

朝、出雲市駅から宍道駅を経て木次駅へ…

限定日のみ走行する木次線の観光トロッコ列車「奥出雲おろち号」に乗車しました。

 

( ↑ 写真のディーゼル機関車は復路の先頭車両で往路はトロッコ気動車)

この木次線の最大の特徴は”スイッチバック”で高度を上げていく鉄路があることで、鉄道ファンには涙が出るほど魅力があるようです。

のどかな谷あいの山村を走り、時には住民や幼稚園の子供たちが手を振ってくれたり…

トンネルに入るとトロッコ車両の天井におろちのイルミネーション…も。

出雲坂根駅で一旦休憩停車…その後、スイッチバックを繰り返しながら高度を上げて行きます…

木々の間から先ほど一時停車した出雲坂根駅が見え、駅の売店の人たちが手を振ってくれています。

しばらく走ると右前方に国道314号線の”奥出雲おろちループ”の赤い橋脚が…その先には道の駅。

油木駅には何も無いそうなので、手前の三井野原駅で下車し、ループ橋~道の駅まで歩くことにしました(距離約1キロ)。

 炎天下の車道を歩き、トンネルを抜けると橋の上…その先に道の駅、反対側から見ると木次線が山腹に見えます。

道の駅で小休止の後、同じ道を戻り三井野原駅へ…、駅近くの分水嶺の表示版を撮影…

同じ列車でやって来た出雲の家族連れ…息子さん夫婦が里帰りして子供たちにトロッコ列車を楽しませようと…。

戻ってくるトロッコ列車を待つ間に話をして、記念写真を撮りました。

帰りはトロッコ車両ではなく、冷房の効いた車両に乗車して(指定席は共通)木次駅へ…

 ↑ 写真の車両がトロッコ車両の前部…往路は先頭車両として走行します。

この観光列車…出発時はJRの職員がたくさん出て見送ってくれました。

また乗務員の対応も素晴らしく、駅ごとの案内やら、質問などにも親切に対応…ループ橋に行く時も、丁寧に教えて頂きました。

鉄道ファンならずとも、多くの観光客が利用されることを願っています…。

木次駅から宍道駅~出雲市駅へ戻り…ツインリーブスホテル出雲:泊。

三日目に続きます…

 

 

 

 

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JR「山陰めぐりパス50」を使って3泊4日の夏旅へ…三日目

2014-07-24 19:05:46 | 知らない町を歩きたい…

早朝、出雲駅前からバスで…一度は訪れたいと思っていた出雲大社へ。

大社正門前で下車…大きな”二の鳥居”から…

拝殿、本殿などに参拝しながら、本殿の裏側を回って来る頃には団体さんも増え始め…神楽殿に立ち寄った後、正門から一の鳥居に続く参道を眺め…

鳥取県立「古代出雲歴史博物館」に立ち寄り…

常設展のテーマ別展示の数々を見て、勉強になりました…

冷房の効いた博物館を出るのは心残りでしたが、参道を下り…一畑電鉄:大社駅から旧JR大社駅へ…

一畑電鉄の駅には古い電鉄車両が保存され、車内に入ることが出来ます。

旧大社駅の建築物は、いつまでも保存しておいて欲しいです…展示物のある小部屋に地元の農産物を販売しているのが難点…

(展示物を見るにはスペースがありません…展示物の盗難防止を兼ねているのでしょうか??)

旧大社駅近くからバスで出雲市駅へ…(出雲市駅の駅舎もそれなりの姿です)

今日は出雲市駅から山陰線を西へ…パスで利用出来る益田駅まで特急列車の旅でいわゆる”乗り鉄”三昧です。

ホームでの乗り口がイマイチ不明=2両か3両で自由席車両が判りますが、案内が聞こえ難く…

そんなことで、同じように待っていた女性と知り合い…地元の方で益田へ行くとか…

車両が入って自由席も十分座れて、女性と益田まで”旅は道ずれ”いろいろと話をしているうち…あっという間に益田駅に。

帰りの特急まで約一時間…観光案内所で聞くけど、近くには何も無さそう…

彼女は駅からバスでおばあちゃん宅へ…バスの時間まで約40分待ち…

今日出会ったのも何かの”縁”…駅前の喫茶店で一緒にコーヒータイム。

バスの前で記念写真を撮ってお別れ…出雲大社のお陰だったかも(笑)

「特急まつかぜ」の車窓から日本海の波間を眺めながら…米子駅へ

風力発電の風車が何本も回っていたり、時には強めの波が押し寄せて日本海らしさを感じたり…

宍道湖付近では雲がかかり始めて、夕日が弱くなって少し残念…

米子駅に到着…、米子ワシントンプラザホテル:泊

四日目は、帰途に…米子駅から倉吉駅へ…倉吉発の”スーパーはくと”で智頭線経由で戻って来ました。

この”山陰めぐりパス”=往路と復路は同じルートが通れないという特徴がありますが、それがまた楽しみといえます。

昼過ぎには芦屋へ戻って来ました…暑い!

 

 

 

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日本三大山城:奈良県高取城へ…

2014-03-15 21:01:42 | 昔探しの旅:街道・古道…

2004年4月:岡山県の備中松山城、2007年9月:岐阜県の岩村城…と、以前に日本の三大山城:二ヶ所に登城。

今回ようやく残る…奈良県高取町にある<大和高取城:標高583.9m>に登城して来ました。

近鉄:壺阪山駅前を11時40分過ぎに出て国道169号線を越えると高取藩の城下町・土佐、大和平野と吉野地方を結ぶ土佐街道。

今日は町全体で「町家のひな祭り」を開催中…各家自慢のお雛様を飾っていて、それを楽しむ観光客で賑わっていました。

静かな町並みを楽しむつもりでしたが予想外…、それぞれの商店でも店頭で食べ物やらお土産を販売したり…。

カメラ片手の観光客も多く、仕方なく城跡に向かって先を急ぐことにしました。

約30分ほどで山の麓近くの「砂防公園」、次第に道が狭くなり…程なく「宝泉寺」分岐。そこから山の中に。

階段状に整備されたコースですが、結構な坂道です。

約30分ほどで「猿石」…

 ↓ その後、国見櫓跡へ立ち寄り…眼下に土佐の町並み、大和盆地が眺められ、晴れていれば六甲も見えるとか…

苔むした石垣、崩れそうな石垣などの脇を通り、大手門、二ノ丸、本丸へ…

 ↓ 本丸跡から南を眺めると遠くに「大台ケ原」、「大峰山系」…、東には「台高山系」も…

ここは日が当たって暖かく、13時20分:昼食タイム…終えた頃、単独ハイカーのおじさんがやって来て、暫く話しを…。

良くここに来るようで、今日は壷阪寺の方から登ってきて、砂防公園の方向に下るとか。

丁度、壷阪寺方面に下る予定だったので、コースポイントを教えて頂いてお別れ…。

 ↓ 石垣の壮大さを美的に…

壷阪門から「五百羅漢」へ…

途中、少し迷いやすい場所もありましたが、ここまで来ると「壷阪寺」まであと少し…

 ↓ 広大な敷地の壷阪寺は西国六番札所…

駐車場:バス停の脇から細い坂道を谷川まで下り、その後は川沿いの歩き易いコース…

途中、車道に出る手前で、おじさんに教えたもらった脇道へ…やがて、昔ながらの街並みに。

このあたりも雛飾りの家々があり、それを楽しみに訪れる観光客がそぞろ歩き…。

最初に歩いた「土佐街道」に戻り…近鉄:壺阪山駅に15時25分に到着。

ホームに向かうと本丸跡で別れたおじさんに再会…一緒に15時40分発の急行に乗車、電車の中でもいろいろ話をし…

あちこちの山歩きをしていて、六甲にもよく来るとかでした。

おじさんは藤井寺…とのことで乗り換えのため途中下車…今日も一期一会の「昔探しの旅」が楽しめました。

 

 

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紅葉を求めて、奈良県上北山村・大台ケ原へ…

2009-10-21 22:54:54 | 知らない町を歩きたい…
朝5時半過ぎにJRで出発、
近鉄阿部野橋駅で「大台ケ原探勝割引きっぷ」を購入、
特急で大和上市駅に向かった。この割引きっぷだと、近鉄の往復と
奈良交通バスの往復、大台荘での土産物などの割引が可能である。
ただし、特急を利用すると別途、特急券(片道¥500)が必要。

大和上市駅に8時14分到着、8時35分発のバスに乗り換える。
(大台ケ原行きの路線バスは、平日1便のみ)
駅前の停留所では係員が整理券を配っていたので受け取る。
もっとも、今日は乗客の数も多くなく、小型バスでも十分座れた。
吉野川に沿って山道を軽快に走り、温泉地やダムを眺めながら
山間の道をドライブ…、途中から大台ケ原ドライブウェイに入る。
ここからは小型バスでも対向車が来ると困るぐらいの道幅である。
徐々に高度を上げ、それと共に紅葉も楽しめて飽きない。
大台ケ原に近づくにつれ、紀伊山地の急峻な山並みに驚く…。
とにかく、道路のすぐ側の谷が一気に落ち込んでいるのだ。

紅葉に囲まれた大台ケ原駐車場に10時過ぎに到着。
広い駐車場には自家用車で来た子供連れの家族などもいた。
空は雲ひとつ無い澄み切った青空で、世界有数の降雨量の場所とは
思えないほどである。
先ず、ビジターセンターへ向かい、マップを購入。
トイレは駐車場の周囲2ヶ所にあるが、100円程度のチップを支払う
システムで、料金箱に投入。
まァ、これも自然環境保護対策のひとつであると思えば納得。

コースは東大台と西大台に分けられているが、一般的に東大台を周遊。
(西大台は利用調整地区になっていて、事前予約が必要)
管理された周回路以外は植生保護の為、立ち入りが禁止されている。

ビジターセンター横から日出ヶ岳へ向かう…上道を歩き約20分程で
少しきつい急坂、10分程で日出ヶ岳山頂が見える。
木の階段を上りきると標高1,694mの山頂…展望台からは尾鷲の太平洋、
振り返ると大峰の山並みが一望出来る。
昼食後、整備された階段木道を歩いて正木峠(写真)、トウヒ林とイトザサに
覆われた正木ヶ原を抜け、牛石ヶ原へ。
野生鹿に遭えるかもと思ったが人も多く姿を見せなかったようだ。

ここから先は今回のクライマックス…大蛇ぐらへ。
断崖絶壁に突き出た岩場から急峻な谷底と紅葉が眺めることが出来る。
まさに絶景の極み…柵はあるが、足を滑らすと隙間から落ちるかも。
この眺めを目に焼きつけて分岐まで戻る。
分岐からシオカラ谷を目指す…。
途中から石がごろごろした急坂を下る。反対に上がってくる人は
息も絶え絶え、ヘトヘトの様子…。
ようやくシオカラ谷に掛かる吊橋へ…渓流と紅葉が
マッチした風情に一息つく。
しかし、吊橋を渡ると急な石段が現れ、今度はこちらの息が上がる。
石段を過ぎると少しなだらかな登り道が延々と続く。
右手に大台山の家が見えると出発点の駐車場は近い。

東大台コースは一般的には約3時間半程の行程。
帰りのバスも一便しかない(往路のバスが時間まで待機していた)。
再度、ビジターセンターへ寄ったり、食堂でコーヒータイムも。
その後、苔道を歩いたり、中道の途中の渓流まで歩いたり
大台教会まで行ったりして、ゆっくり時間を過ごすことが出来た。
15時45分、バスは定刻に往路と同じ乗客たちを乗せて帰途についた。

なお、割引きっぷで大台荘で使える土産物・喫茶割引は
閉店のため使えなかった。
また、駐車場には上北山村の産直品、食堂施設も完備していて
弁当持参でなくても安心して来れるという開けた観光地でもあった。



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北国街道の要衝:木の芽峠を越え、板取宿~今庄宿へ…

2009-04-07 23:29:51 | 昔探しの旅:街道・古道…
'09春:青春18きっぷの旅…Part-5

新快速で敦賀へ…。
駅前からコミュニティーバスで新保まで約25分。
新保集落には尊王攘夷派の水戸天狗党・武田耕雲斎ゆかりの
陣屋跡もあって山間の静かな集落である。
豊かな水が流れる集落内を抜け、山道に入る。
所々に道元禅師の碑があり、歴史を感じさせてくれる。
人の姿も無く、鳥の声とせせらぎだけの静かさ…。
空青く、足元には小さな花が咲き、春うらら…。
登り続けること約1時間弱…木の芽峠に着いた。

木の芽峠には、由緒ある前川家の当主:前川永運氏が
築五百年を越える茅葺屋根の住いと地所を守られている。
丁度、在宅でいろいろと話を伺ったりした。
最近はこの峠に来る人も多いらしいが、
中高年の身勝手でマナー知らずにはお怒りの様子…。
聞くと、峠周辺の野草などを勝手に取ったり、
茅葺の住いの中に無断で入って来られたり…。
峠周辺は前川家の地所(私有地)にもかかわらず…なのだ。
注意をすると、文句を言う有様らしい。
本当に困った風潮で、大いに共感し時間を忘れて話し込んでしまった。
貴重なお時間を頂いたことを感謝し、お別れした。
機会があれば、またお訪ねしたいものだ。

峠を後にし「言うな地蔵」へお参りした。
有名な言い伝えがあるお地蔵様にこの旅の無事をお願いし山を下る。
365スキー場を抜け、板取宿の集落へ(写真)。
現在の板取は茅葺の建物は4軒ほど。住んでおられるのは1軒とか。
何ともいえない風情のある集落であった。

板取を過ぎると、国道365(旧・北国街道)を歩くことになる。
山間の国道だが、それなりに疾走する車があって、
ウォーカーには少々辛い。
時折、小さな集落があると、旧道に入り国道を避けるが
すぐにまた国道歩き…。
そうこうするうちに今庄に入り、国道から離れた旧道を歩く。
JR北陸線を越えるとまもなく今庄駅が見えてくる。
板取から約1時間半。
駅で電車の時間を確認後、今庄宿内の古い建築物を見に行く。
所々に古い建築物もあり、次回、ゆっくりと歩きたいと思った。

歩行…約12km
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旧中山道:藪原宿から鳥居峠を越えて奈良井宿へ…

2009-04-04 10:00:43 | 昔探しの旅:街道・古道…
'09春:青春18きっぷの旅…Part-4

始発電車で京都へ、中央本線の時間に合わせるために京都から
米原まで新幹線を利用。米原から在来線で名古屋、中央本線に乗り
換え中津川~藪原駅へ約5時間の列車旅…。
木曽川沿いを走る車窓からの眺めも旅人を飽きさせない。
途中、寝覚めの床と呼ばれる木曽川の景勝地では車掌が由来の
アナウンス・サービスも…。

昼前に藪原に着き、駅で奈良井までのマップをもらい情報収集。
難所といわれる鳥居峠への期待を胸に歩き出す。
藪原ではそれほど古い町並みは無かったが、高札場跡や防火高塀跡
の石垣などが残っていて、案内板で紹介していた。
住宅街のある坂道を抜け、消防署が見えるとそこが林道合流点で
峠の登り口になる。直進して山道に入る…
整備された山道には案内板もあり、道なりに進めば迷うことは無い。
シーズンには未だ早いようで、ハイカーの姿無し、静かな山歩きが
楽しめる。普段歩く六甲とは違い、熊も出没する可能性もあって
熊鈴をぶら下げて歩いた。
大げさかなとは思いつつ、身の安全より熊に告知する一人歩きの
必携品と考えたのである。

歩くうちに石畳の道になり、旧道の赴きも…。
途中、案内板と熊除けの鐘があり、熊への実感も…。
くねくねと登ると測候所跡~丸山公園分岐、そして御嶽神社へ。
駅から1時間だった。この付近には少し残雪もあり、吹く風も冷たい。
この神社が峠道の最高峰で駅からの標高差は260m。
ここから下りが始まる…やがて目的の鳥居峠で標高1197m。
…といっても、中央本線そのものが標高のある地域なので
数字の割りに実感は無い。
鳥居峠には休憩所もあり、数冊のノートがあって、訪れた人々の
コメントが書かれていた。中には外国からの旅人も書いてあり、
中山道ファンが国際的であることが判る。

鳥居峠からは下り坂が続く…山は冬の装いのままなので
木々は目覚めていない。
日当たりの良い場所にフキノトウが芽を出していたぐらい。
雪をかぶった木曽駒ケ岳がすぐそばにあり、
ここが木曽の山中であることを改めて感じる…。

再び石畳の道になり、やがて奈良井宿の入り口に…
奈良井に入るとすぐ、楢川歴史民族資料館があり入る(200)。
受付の方と暫し話し込み、館内展示物を見る。
隣には鎮神社、水場~高札場があり、町並みへと続く。
奈良井宿は国の伝統的建築物保存地区でもあり、その景観は
見応えがある。
観光客にとっては見る喜びがあるが、地元の人にとっては
その維持や冬場の生活に苦しみがあるそうだ。

宿場町を歩き、造り酒屋:杉の森酒造へ入る。
大吟醸の酒かすがあったので店主と四方山話を…。
阪神淡路大震災の当時、大阪に住んでいたそうだ。
今は生まれ育った奈良井で酒作りを継いだとか。
美味しい水が豊富な奈良井で、本物のうまい酒造りを
これからも長く続けて頑張って欲しいものである。

木曽川に掛けた立派な木造の木曽大橋(太鼓橋)を見た後、奈良井駅に。
予定よりも早く着いたので時刻表でスケジュールの見直し。
隣の平沢駅まで歩くことにした。
約30分で平沢…この町は漆器の集落で専門店が街道筋に並んでいた。
駅に向かい、電車を待ち…15時10分発で帰路に。

藪原宿→鳥居峠→奈良井宿…6.5k
奈良井宿→平川宿…2k





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山陰:倉吉の古き町並みを訪れる…

2009-03-31 10:39:59 | 知らない町を歩きたい…
'09春:青春18きっぷの旅…Part-3

朝、芦屋駅6時14分発に乗車して姫路、山陽線上郡まで行き、
そこから智頭急行に乗り換える。
智頭急行の一日乗り放題きっぷ(普通列車のみ)を購入(1,000)…
通常なら、上郡→智頭間=片道1,260-なので、大変お得な切符だ。
上郡から因美線を経由して山陰線:鳥取駅~倉吉まで鈍行の旅が続く。
そう…時間はたっぷりかかる。
11時43分、倉吉駅到着…片道約5時間半である。
しかし、鈍行列車の車窓からの眺めは旅人を飽きさせない。

倉吉駅の近くにある観光案内所に向かい、情報収集。
駅前からバスに乗り約15分…市役所近くの白壁土蔵群前バス停で下車。
打吹山の麓の北側が、国の伝統的建造物保存地区に指定された
白壁土蔵群のある町並みである。
土蔵群のそばには小川が流れ、大きな鯉がゆっくりと泳いでいる。
赤瓦と称する土蔵を改造した建物や古い建築物の店舗が
1号館から10号館まであって、それぞれにこだわりの店舗が営業。
ただ…建物の内部などを見たいと思っても、飲食店で営業していると
見るだけと云うには入りにくい…結果、外観ばかりを見ることになる。
物産店だと、気に入ったものがあれば買うつもりで入れるが…。

町並みを見た後、桜の名所:打吹公園内にある
倉吉博物館、歴史民族資料館へ足を延ばしたが休館日だった…残念。
桜は2~3分咲き…もうすぐ花見客で賑わうことだろう。

観光マップを見直し、小さな鉄道記念館(無休・無人施設)へ…。
自分で電気を付け、見た後は消して出なければいけない。
館内には昔の駅の写真や、小型ディーゼル機関車の実物、
屋外には蒸気機関車の実物も…。

その後、明治40年から営業している銭湯:第三鶴の湯へ…。
それほど大きくない普通の木造建築物だが、何かを感じさせる。
隣に出雲大社の分社があって、大社湯とも呼ばれるらしい。
入り口は小さな作りで(写真)、これが何ともいえない味わいなのだ。
一般的な銭湯の入り口とは一味違うのである。
内部を見たければ、一風呂浴びなければならないが、
営業時間が夕方からで、今回はムリ…。
泊りがけで訪れると良いだろう。

バスで駅に戻り、再び観光案内所に立ち寄る。
三朝温泉方面にある三徳山の資料収集が目的…。
霊峰三徳山・三佛寺の国宝:投入堂には次回訪れる予定。
バスの時刻表も手に入れ、帰路に着く。

現地滞在…約3時間半。




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木曽川沿いの国宝:犬山城へ…

2009-03-17 23:27:04 | 知らない町を歩きたい…
'09春:青春18きっぷの旅…Part-2

往路…新快速の米原到着が約15分の遅れだったが、なんとか次の接続電車で
大垣~岐阜~高山線・鵜沼駅へ。鵜沼駅からは名鉄に乗り換えて犬山駅に…、
当初の予定より約30分の遅れで現地到着。

駅の観光案内所に立ち寄り、観光マップや情報を収集。
古い町並みが集まった所は少ないようだが、とりあえず集中している本町通り
へ向かう。駅から5分ほどで本町通りの交差点。しかし…道路工事中だった。
聞くところによると、電柱の地中化工事の最終工程らしく4月の観光シーズンに
向けて工事が進んでいるとか…。そんな訳で本町通はゆっくり歩くのに少々
不向きだったのが残念。

始めに「どんでん館」へ…国指定民俗文化財の指定を受けている犬山祭で
使われるからくり仕掛けの車山4両がホールに展示されていた。
祭りの際は、ここから引き出されるそうである。
車山の上部でからくり人形が演じ、それを見物客が見上げて声援…、
ホールで聴こえるお囃子の音色は京都の祇園祭的な感じだ。
城下町の辻を曲がる時に車山の片方を持ち上げて豪壮に「どんでん」と
方向転換することから、この施設の名称になったとのこと。

次に訪れたのが、登録有形文化財:旧磯部家住宅。
江戸時代から柏屋孫兵衛の屋号で呉服商を営んでいた商家で
丸みのある起(むく)り屋根が特徴である。
間口は狭いが奥に長く広がり、奥座敷・土蔵・奥土蔵・物置があり
修復された現在は町づくりの拠点施設として無料公開されている。

少し歩いて…犬山市文化史料館へ、続いて向かいのからくり展示館へ。
からくり展示館には、車山に使うからくりの仕組みや、木工細工の
材料など価値にある展示物があって、からくりに興味のある人には
最適の場所と言える。
その後、本町通の突き当たりにある針綱神社を経て、犬山城へ…。
犬山城は、姫路城・彦根城・松本城の国宝四城の中でも
最も古いお城として知られている。
外観三層、内部四層で構造は望楼式。
狭く急な木造階段を上ると天守閣からは濃尾平野が一望できる。
(今日は黄砂で遠望にも少し影響があった…)
歴史に翻弄された小さなお城だが、一度は訪れる価値があり。

お城を後にして、城下町風情を探すが古い建物は少ない。
あっても現在も住居であり、公開されていないので外観のみ。
商店街は、いずこも同じシャッター通りのようだ。
桜の開花する頃には観光客も増えそう…。
帰りには犬山名物:厳骨庵のげんこつ飴を本店で購入。
黒砂糖・黄な粉などを原料に作られた懐かしい味のお菓子だった。

名鉄犬山駅まで戻り、往路を辿って帰宅。
現地滞在…約3時間半。



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