今日も、歩いて行こうか…

近郊の山歩きや、昔の街道・古道を歩いてみたり…、鈍行列車で知らない町を訪ねると、探していたモノが…きっと見つかる。

2015年「青春18きっぷ」で二泊三日の夏旅へ…

2015-07-29 12:32:21 | 知らない町を歩きたい…

数年ぶりに青春18きっぷで旅をしようと思いつき、時刻表で日本全国で旅を想定…以前に比べると18きっぷ旅行者にとって、少々不便に。

新幹線や特急利用者にとっては便利でも、鈍行列車を楽しむ旅行者は不満かも…。

時刻表だけでスケジュールを組み、すっかり旅に出た気分…あとは、週間天気予報次第。

当初は20日前後で予定をしていましたが、台風11号の接近で延期…結局、26~28日に北陸方面へ向かうことに決定。

以前から訪れてみたかった”道元”が開いた曹洞宗の大本山”永平寺”、越前・丸岡城…

いろいろ調べているうちに”黒部峡谷パノラマ展望ツアー”があることを知り、興味津々。

そして、高岡市内の”重要伝統的建造物群保存地区”へ…二泊三日の夏旅に出発。

<一日目>

朝、芦屋7:29発の新快速で福井へ…10:47福井駅到着、

東口前から出る10:50発の”永平寺ライナー”…乗り換えの時間が少なくて心配でしたがチケットを購入して無事に乗車。

約30分で…永平寺に11:30着…

夏休み中だけに家族連れやグループ、外国人の姿も多かった…

大木がそびえ立ち、樹木が強い日差しを防いでくれて暑さも半減しているようです。

境内では修行僧の撮影は不可、建物を赴くままに撮影…、境内を出てから周辺も散策…ご覧下さい。

荘厳な建物、凛とした修行僧の姿、曹洞宗とは縁がないですが、以前、敦賀から今庄への古道”木の芽峠”の茶屋の主に聞いた

”道元”が峠越えをした話、またその後、映画”道元”を観てから禅師のことが気になって…。

丁度、昼時で食事を司る大庫院(台所)から、僧堂(修行僧が座禅、食事、就寝を行う根本道場)へ食事を運ぶ

何人もの修行僧の姿も拝見出来ました…黙々と行うことも修行…と。

境内を出て周辺を散策…

玲龍の滝…水流の力強さで一服の清涼感、向かい側のせせらぎでは”カラスアゲハ”が吸水に現れました。

お寺を少し離れた門前町で丸岡城へのバスを待つ間に昼食…、13:45発の路線バスで出発。

14:21城入口バス停…次のバスまでの約1時間で散策、現存する天守閣の中で最も古い木造建築といわれ、

珍しいのは屋根が全て石瓦で葺かれていて、近くで見るとちょっと驚き(初めての経験です)…、ご覧下さい。

城入口バス停から歩き始めると、太陽の日差しが強く地面からも熱気が立ち上がり、クラクラするほどでした。

天守への坂道も汗ビッショリになりながら登城…もちろん城内にエアコンは無く、天守に上がると吹きぬける風が心地良かった。

ただ、天守への階段は傾斜が80度ぐらいで、手すりを持たなければ登るのが怖いほど…(撮影するのを忘れてしまった…)

城の周りを歩き、近くの歴史民族博物館に立ち寄るとエアコンが効いていてちょっぴり休憩。

でも次のバスを乗りそこなうと、予定が大幅に狂うので急いでバス停へ…15:21→JR芦原温泉駅へ向かい、

JR~第三セクターの”IRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道”で今夜の宿泊地:富山18:36到着…暑さに負けず、汗だくの一日目が終了。

(第三セクターの鉄道は青春18きっぷに制限・特例有り…別途運賃必要)

<続く…>

 


2015年「青春18きっぷ」で二泊三日の夏旅へ… (2)

2015-07-29 12:31:53 | 知らない町を歩きたい…

二日目も早朝に起床、ホテルの美味しい朝食をタップリ食べて、電鉄富山駅7:12発の電車で宇奈月温泉駅へ…

今日一日は夏旅の最大目的”黒部峡谷パノラマ展望ツアー”に参加、現地受付が9時から30分過ぎ迄…なので、それに間に合うように出発です。

(もちろん、今日の交通機関は富山地方鉄道だけなので”18きっぷ”は使えません)

早朝の時間は特急が無く、ここでも鈍行列車で約1時間50分ほど…(北陸新幹線で新黒部まで行き、電鉄に乗り換える方法あり)

宇奈月温泉駅9:01分に到着、200mほど歩いて黒部峡谷鉄道駅の二階の受付へ行き、手続きを終えて…出発待ち。

出発は10:03…一般の旅客と一緒にトロッコ電車で欅平駅へ…(電車から見る峡谷の眺めは実際に目で見るのが一番…)

欅平駅で一般客と分かれて…、関電職員の行動説明を受けながらヘルメットを装着し、班毎に車両に乗って工事専用区域へ…

電車を降りて坑道内を歩き、竪坑エレベーター、急な坑道を登り…展望台手前…登山道を登って…展望台へ…

展望台からの北アルプスの峰々が一望…しかし、日差しが強くて、天然冷房の地下坑道でのヒンヤリ感は吹っ飛び、汗だく…

休憩の後、登山道を戻り…再び、地下坑道へ…

展望ツアーを終えて欅平駅に戻り、指定の電車まで時間があるので周辺散策…川原に下りたり、猿飛峡まで歩いたり…汗・汗…

猿飛峡から欅平駅に一旦戻って…反対方向の名剣温泉へ…(家族連れの観光客も多く、子供たちは元気いっぱい…)

黒部川の豊富な水量、豪快な流れが電気を生む原動力になっていることを実感…、名剣温泉から欅平駅へ戻ります…

定刻のトロッコ電車で宇奈月温泉駅へ…、途中、万年雪が大きな塊となって川沿いに残っていたり…

野生の猿のために専用の橋が架けてあったり…ねずみ返しの岩壁やら、ダムを眺めたり…

単線なので、駅に到着するごとに対向電車とすれ違い待ち…

この黒部峡谷鉄道…駅員をはじめ工事職員、対向車両の車掌など全員が笑顔と手を振ってお客さんにサービス満点でした。

ただ、富山出身の女優の説明アナウンスが、うるさくて(車両の走る音が大きいのに、それに加えて説明音が大きい…)

外国人も乗っていたけど、理解出来ないので”大きな人工的な騒音”としか思えないでしょうね…(少し工夫の必要あり…例えば沿線紹介の印刷物の配布など)

宇奈月温泉駅に戻り、約1時間後の電車で富山へ…(富山地方鉄道の車両は各地の私鉄で活躍した車両を使っていますので鉄道ファンには宝庫)

往路と同じ鈍行でノンビリ揺られて…19:05富山着…晩食後、連泊が取れなかったので別のホテルへ…

この”黒部峡谷展望パノラマツアー”=参加費は¥5,000-(トロッコ電車の往復運賃込み=¥3,420-)

普通なら絶対に行くことの出来ない地下坑道、竪抗エレベーターなどを経験出来て、おもしろかったです。

明日は最終日…

<続く…>

 

 


2015年「青春18きっぷ」で二泊三日の夏旅へ… (3)

2015-07-29 12:31:27 | 知らない町を歩きたい…

今日は夏旅の最終日…ホテルからの出発は少しゆっくりです。

富山駅へ向かい、青春18きっぷで高岡へ(富山ー高岡、金沢ー津幡は特例区間で利用可=津幡ー高岡は別途運賃¥600-)…

富山9:41発で高岡10:00着…駅の観光案内所に立ち寄り、観光マップを取得…訪れたかった”重要伝統的建築物群保存地区”へ…

先ずは…山町筋にある”土蔵造りの街並み”へ…

駅から歩いて約10分…土蔵造りの建物はそれぞれが通りに少しずつ離れて建っています。重厚な土蔵造りに人の気配を感じなかった…

次は金屋町の”千本格子の家並み”へ…

この整備(石畳、電柱埋設)された金屋町の通りにも人の気配を感じません…。

観光案内所で聞いたコミュニティーバス(1回¥200-)を利用するのも考えましたが、歩くことで街の様子が判るのが最大の利点。

それにしても暑い!汗ビッショリになりながら歩き回り…駅に戻ります。

駅の反対側には国宝の”瑞龍寺”…歩いて10分程、ただ次の電車の予定もあるので、門前まで行くことに…

八丁道という石畳の道の先に”瑞龍寺”の大きな山門…中に入りたかったけど、観て回るのに時間がかかりそうなので駅に戻りました。

猛暑の高岡市内…

観光客を呼ぼうとしているようですが、暑さのせいなのか? 見かける住民の愛想が悪い…無表情(職人の町だから?)。

今まで地方を訪ねた経験(重伝建保存地区を含む)では、どこでも皆さんは観光客に挨拶や声掛けをしたり、とても優しかった…

ここ高岡では観光客など見知らぬ人を拒絶する雰囲気…通りすがりでも全く知らん顔…観光マップを持ってキョロキョロしていたら観光客なんですけど~(苦笑)

残念ながら高岡の街=結論は「また来たいとは全く思わない…」になりました。

高岡駅で津幡駅まで切符を購入…12:02発で金沢へ…、金沢で昼食後…13:30発で福井15:10、15:10発で長浜まで鈍行の旅…16:54着。

長浜駅からは新快速16:57発で芦屋に18:59に帰着。

ちなみに、偶然入った金沢駅構内にあるレストラン街の蕎麦屋さん=観光客が多いだけに、洗練された”おもてなし!”

観光の歴史があるから当たり前かも知れないけど、”おもてなしの心”を持っていなければ自然な声掛けが出来ません。

高岡のイメージが悪かっただけに、金沢にはとりあえず百点満点! 次回の北陸の旅は、金沢をベースにしたい…。

北陸線(金沢~長浜)の各駅停車の普通列車は新しい車両になっていて、快適な乗り心地でした。

猛暑の中の夏旅…どこに行っても暑さは避けられないようです…18きっぷは残り3回分=9月10日までに使い切るか、売っちゃうか…はてさてどうなることやら??

 


番外編:奈良県・洞川温泉から五番関、大天井ヶ岳を経て吉野へ…

2015-04-25 22:55:10 | 昔探しの旅:街道・古道…

好天が続き、足を伸ばして山歩きに向かうことに…通勤客で混む平日とは違って土曜日は少しマシ。

朝、JR芦屋駅7:07発で天王寺、近鉄阿部野橋駅8:10発の特急で下市口駅へ。

駅前から奈良交通の洞川温泉行き9:20発…山の中の狭い道路を通り、標高も上げて進む路線バスでした。

洞川温泉に10:30に到着、バス停から出発、温泉街の車道を歩きます…

この温泉街は大峰山で修行をする修験者の方が中心に泊まられるようです。

この道路をどんどん歩いて行くと湧水で有名な”ごろごろ水”採水場…皆さん、車に大量のタンク持参で汲んでいました。

母公堂の前を10:55に通過…

この通行止めの橋を通れないと思って右の道を真っ直ぐ…、途中で気づき戻って約15分ロス…

毛又橋を確認11:30、ここを進まないと五番関トンネル:登山口に行けません…誰一人歩いていない車道をテクテク…ようやく到着12:00。

東屋の奥が登山口…小休止の後、急な岩だらけの坂道を登って15分、女人結界のある五番関に到着12:15。

ここから先、山上ヶ岳方面には女性は進めません。(女人結界の門は大峯山系に数ヵ所あります)

今回はこの写真とは逆方向=大天井ヶ岳(標高1439m)へ、12:20出発…

何度か山頂かと思わせぶりなピークを喘ぎながら登り、13:00到着。(急坂の途中で脚がつってイタッタッ…)

五番関からの先行の単独さん(ここで折り返し)と、神戸から五泊六日で熊野本宮まで歩く単独さんに出会い休憩。軽く昼食を済ませて13:15出発…

ここからは下り坂…とはいえ、けっこう厳しい所もあったり…、はるか前方には次に登る四寸岩山方面が…

百丁茶屋跡・二蔵宿小屋に13:55着、小休止の後出発…

足摺茶屋跡に14:40着、先着の夫婦連れだけ。小休止の後出発…

眺望のいい場所で大天井ヶ岳方面を振り返り…

ここでも山頂かと思わせるピークをいくつか超えて、ようやく四寸岩山(標高1235.9m)15:00着、すぐに出発…

この山頂付近は歩き易い尾根歩き…風も通って心地良くて…

安心していると厳しい下り坂が続いたり…落ち葉がいっぱいで、けっこう疲れます。やがて車道に合流…

ここからしばらく車道歩き…途中から山道へ…15:36

青根ヶ峯山頂への分岐15:50…今回は脚も疲れ気味なので山頂方向(階段)には進まず、左方向:金峯神社方面へ…

金峯神社に16:00到着、お参りを済ませ、16:12高城山展望台入り口に到着…休憩の後、展望台に向かわず出発…

前回、乗らなかった吉野ケーブルに乗車(吉野駅まで歩くには疲れて…)¥360ー

近鉄吉野駅に17:10到着…17:30発の特急で阿部野橋駅へ…JR天王寺から環状線で大阪、阪神で芦屋へ…。

今回のコース=洞川温泉から五番関~大天井ヶ岳を経て吉野…は、全体的には下りですが、アップダウンが長く厳しいです。

反対に吉野から五番関は全体的に登り中心で延々と続きますので、より厳しい山歩きになると感じました。

どちらにしても距離が長く、脚力・体力が必要です。(大天井ヶ岳に登る途中で脚がつってしまいましたが、その後は全く大丈夫!)

(記載の歩行時間=”山地図記載の標準時間”より早く歩いていますので一般的には”+2~3時間”加算が必要)

次回は…はてさて??


高野山開創1200年/「高野街道:京大阪道」を歩いて訪れる…

2015-04-18 20:42:52 | 昔探しの旅:街道・古道…

昨日の予定では奈良県天川村:洞川温泉から大天井ヶ岳を経て吉野に歩こうかと…でも、今朝になって高野山へ行こう…と変更。

(紀伊清水駅から”黒河道”を歩いて高野山へ…)しかしこれが想定外の出来事になるとは…。

阪神電車でなんばに向かう途中で、先行の電車が車両故障=乗車中の電車は当然遅延…中止しようかとも思いながら時の流れに身を任せ…

もうひとつ想定外のこと…いつも持参のボールペンを忘れて、ザックの中に予備があったと思っていたら入っていなくて…。

(今回は記録など無しということに…時間記録は途中から時計を撮影することで済ませました)

結局、南海:難波駅発が約30分遅くなり…ここでも急遽変更して”学文路駅”から”京大阪道”を歩いて高野山を目指すことにしました。

(なお、京大阪道沿いの旧跡・説明等は、多くのブログで詳しく紹介されていますので省略しています)

↓ 学文路駅に到着(10:04)

電車は高野山へ向かう乗客でいっぱい…ザックを背負った方も多く、この人達も高野街道を歩くのかと…。

しかし、紀伊清水駅では普通の服装の人がひとり、学文路駅では四人だけ(地元の人三人)でした。

ほとんどの人は電車・ケーブル利用で高野山へ向かったようです。

↓ 駅から”京大阪道”へ…集落を通る舗装道路を歩きます…

歩き始めの頃は道路標示や表示板があったりで、比較的わかり易かったけど、生活道路だけに分岐も多く、少し迷いながら…でした。

迷いやすいような分岐に表示がもっとあれば良いのに…と思いつつ。(もちろん、地元の方の手製の表示はうれしい限り)

緩やかな坂道をテクテク…次第に眺めも良くなったり…、

街道沿いには昔の本陣跡も…

千石橋を過ぎて、作水集落に向かう道はへとへとになるぐらい…とてつもない急な坂道(舗装路)が続きます(写真を撮る気も起こらない)。

集落を抜け、西郷集会所を過ぎると道幅も広がりドライブウェイを歩くみたいでしたが、すぐに道幅が狭くなり…

地元の人の車の通行も多め…慣れているのかスピードを出して走るので、歩行者は注意が必要。

この街道のポイント=日本で最後の仇討ちが行われたことでも有名:表示板あり…(11:50)、その先には墓所もあり…

その後、今は休校中の”旧・白藤小学校”手前で、カメラ持参の若い方と出会い…話をすると白藤小学校を借りて管理されているとか。

今日は撮影で貸していて、その管理のために大阪から来られていたようです…ついでにお願いをして内部を見せて頂ける事に…

いろいろ話をしながら、今では貴重な木造校舎…何らかの形で使わなければ朽ちてゆくだけ…。

集落の人達や行政、南海電車など交えて、いろいろな企画を…(都会の大学生などの斬新な企画を期待しています)

 ●極楽橋駅の手前にある紀伊神谷駅は秘境駅の趣きもあり…そこから白藤小学校も近いので交通至便!

 ●高野山から不動坂を下山…白藤小学校に1時間ほどで来れそう…夏涼しく、自然の中でキャンプも出来そう。

今日の想定外のうち、白藤小学校での出会いがあったことは、ホント…想定外の”嬉しい一期一会”になりました…感謝!

約30分ほどお邪魔をしてから集落の端まで一緒に歩き、お別れ…、その後、極楽橋駅~旧不動坂を経て清不動堂へ…

清不動堂(13:15)…昼食タイム、小休止の後、お堂の裏側から旧不動坂の続きに入り、女人堂へ…

金剛峯寺周辺は観光客や真言宗の信者さんの団体、バスでやって来た遍路の団体さん、また外国からの団体さんで大賑わい…

(やはり、静かで厳かな雰囲気の方が高野山には似合う気がしました…)

さて、奥の院方面に向かおうかとも思いましたが、あまりにも人が多くて、夕方の帰りの電車の混雑も気になり下山することに。

それでも、15時過ぎの極楽橋行きのケーブルは満員…、極楽橋駅からは皆さん特急利用が多く、15:13発の橋本行き:各停は空いていました。

橋本駅に15:54着(乗り換え)16:11発:急行で難波駅へ…でした。

★次回は…再び高野山を目指して黒河道を歩くか、洞川温泉から吉野へ歩くか…はてさて、どうなることやら?

<閑話休題>不思議な現象…?

 第六の地蔵堂を撮影…帰宅後にブログ作成で見ると、お堂の周囲を囲むようなフレアーが? 逆光ではない順光だったので不思議です。

 学文路から続く他の地蔵堂の写真には無い現象…、この第六地蔵のお堂の痛みが激しく、お地蔵さんが嘆いていられるのかも知れません??


世界文化遺産「金峯山寺:秘仏<金剛蔵王権現>特別ご開帳」

2015-03-28 22:47:30 | 知らない町を歩きたい…

奈良県の桜の名所:吉野山へ…蔵王権現に会いたくて…

世界文化遺産でもある「金峯山修験本宗 総本山 金峯山寺」の秘仏「金剛蔵王権現」特別ご開帳(3月28日~5月6日)です。

桜の開花は未だで、シーズン中は観光客で満員なので、観光客で混雑する前に行きたかったわけです。

それも、楽をして蔵王権現に会うのは失礼かと思い、「蜻蛉の滝」「青根ヶ峰(標高857.9m)」を経て、吉野の奥千本から

金峯寺へ向かうことにしました。

その思いは、はからずも…それなりに難行苦行、それがあったからか「金剛蔵王権現」は、ものすごい迫力で迎えて頂きました。

(1)西川バス停から…蜻蛉の滝へ…

近鉄阿部野橋駅で「吉野山・蔵王堂拝観券付割引きっぷ(¥2590)」を購入、8:20発の急行で出発。

大和上市駅で下車、駅前から奈良交通バス9:55発で西河バス停へ(¥700)…

西河バス停を10:15出発→滝の手前の公園に10:33→蜻蛉の滝へ…

落差50mあって、滝の全体は撮影できませんでした…滝壺は展望台のはるか下…水量も多く、迫力満点。

小休止の後、出発…滝の上部から上り始めると周回道路と青根ヶ峰の表示…表示に従って登ると…

聖天岩屋に着き、そこからもルートが続き…けっこう急な狭い山腹沿いでリスキー、落ち葉も有り足を踏み外すと崖下に転落しそう。

途中には鉄製の階段もあったりで…、しかし音無川沿いルートの向かい側を登っていることに気づき(マップや地理院地図には記載無しルート)。

多分、遠回りで青根ヶ峰に行けそうでしたが今回は引き返すことに…周回道路から吊橋を渡り、大滝からのルートに合流、川沿いに進むことに(約15分ロス)

●後日、検索するとルートとしてあり登山する人も…、前もって調べていれば登っていたけど…機会があればリベンジします。

当初は車道を歩き、途中から杉林の山道…順調に進み…、やがて急な坂道の上りへ…

(2)次に続く…

 

 


世界文化遺産「金峰山寺:秘仏<金剛蔵王権現>特別ご開帳」(2)

2015-03-28 22:29:53 | 知らない町を歩きたい…

杉林の中を流れる音無川の清流…ハイカーには全く会わずで静かな山歩き…ここでも、倒木が川の中にあったり…です。

次第に上り坂…

汗だくになりながら一歩ずつ…やがて杉林を抜けて…

再び、杉林の中を通り、青根ヶ峰…山頂まで、あと一息…

山頂への上りが急で、青息吐息…

ようやく、吉野山の最高峰:青根ヶ峰山頂に到着(12:30)…一息入れて、昼食タイム…

昼食を済ませた頃に、別のルートからの単独さん…大阪からで、山上ヶ岳に向かうよう…でも、ここからはかなりの距離になるのでは…と、伝え…。

単独さんは四国八十八ヵ所も歩いている…とか、しばらく話をしてからお別れ…(帰宅後、山上ヶ岳を調べると、日帰りではムリな距離でした)

こちらは金峯神社から西行庵へ向かいました…

(3)に続く…

 


世界文化遺産「金峯寺:秘仏<金剛蔵王権現>特別ご開帳」(3)

2015-03-28 22:03:39 | 知らない町を歩きたい…

青根ヶ峰山頂から下山、途中の分岐…女人結界の石標…

その後、左に折れて「西行庵」方向へ…、杉の伐採後の山腹を進み…やがて、山が連なる眺望ポイントへ…

前方に「奥千本苔清水」、「西行庵」が…

苔清水は冷たくて美味しかった…

庵の中には西行さんがお座りになっています…

西行庵のある付近が「奥千本」…桜の花の気配は全く無しでした…

この付近まで観光客は来ないと思っていると、一組の夫婦が遠くに見えてこちらに向かっていました。

(街歩きのスタイルでは、足元に注意が必要です)

西行庵から出発(13:30)…また、上り坂が…

(4)に続く…

 


世界文化遺産「金峯山寺:秘仏<金剛蔵王権現>特別ご開帳」(4)

2015-03-28 20:58:04 | 知らない町を歩きたい…

西行庵を出発し、金峯神社を経て、高城山山頂の展望台へ…(13:55)

高城山(標高701m)からは吉野の山々、遠くには金剛山・葛城山も(写真の左前方)…

 

この辺りまで来ると舗装された車道を歩くことに…(時折、車も通ります)、そして「吉野水分神社」へ…(14:10)

こじんまりとしていますが、なかなか厳かな造りの神社…主神は水の分配を司る”天之水分大神”、子宝の神としても信仰されているそうです。

車道をくねくねと下山…途中、金峯山寺の大きな蔵王堂が遠くに…

両脇に様々な店舗が並ぶ車道を進むと…ようやく、金峯山寺蔵王堂が目の前に…(14:45着)

近鉄の拝観券を特別拝観券と交換してお堂の中へ…(内部の撮影は不可)

巨大な蔵王権現三体(過去:現在・未来)と対面、その迫力あるお姿に感動…内部の造りにも特徴があり、見応え充分でした。

(ポスターなどの写真とは比べられないほどの迫力と威厳、そして見事なまでの美しさ!)

拝観後、近鉄吉野駅へ…くねくねと車道を進み、15:35着、

駅で、時間待ちの間、観光客と話を…今は宮城県からで、福島出身のお嬢さん…大震災の被害にも遭われたそうです。

仕事をしてお金をためて旅行をし、ご朱印を集めるのが楽しみ…京都泊で今日は金峯山まで足を伸ばしたとか。

もう少しお話をしたかったですが、指定席の車両が別、阿部野橋で会えるかと思ったけど、途中で京都方面に乗り換えたみたい…。

(機会があれば神戸にもお越しください…)

16:04発の特急で阿部野橋へ…JR天王寺から環状線に乗ると…宝塚線の人身事故の影響で遅延気味とか。

梅田から阪神に乗ると、ここでも事故?で遅延気味…春休みの週末で車内は混んでいました。

今日はそれなりに疲れましたが(歩行距離約15k)山歩きにはベストコンディション…、金剛蔵王権現にも出会えて疲れも吹っ飛び、大満足。

●吉野の山間…奥千本~下千本は生活道路でも有り、意外と分岐多く、持参の観光マップでも判り難い=観光客も迷っていました。

 地元に要望=分岐に簡単な道標、距離表示などがあれば、もっと判りやすい。外国人観光客の姿も多く、英文表示も絶対必要。

★次回は、高野山開創1200年記念大法会(4月2日~5月21日)のイベントにあわせて、高野七口の一つを歩く予定です。

 

 

 


10年ぶりに「高野山町石道」を歩く…

2014-11-21 21:01:29 | 昔探しの旅:街道・古道…

10年前の同じ日に歩いた歴史ある”高野山町石道”…

今日も天気は安定、気温も山歩きにはベストコンディション…

朝7時前に芦屋を出発、南海:九度山駅に8時56分着。

駅から西へ約30分…慈尊院~丹生官省符神社へ、神社の境内にある180町石柱から町石道に…

柿の木畑を横に見ながら標高を上げていきます…道標に”熊出没”と…

和歌山県にはそれほどの個体が生息しているとは思えないけど、柿を狙って来ているのかも…

でも、落ちている柿の実を食べた形跡無し…なので、大丈夫でしょう。

約20分程で、山全体が柿の木畑の頂上近くにある展望台に到着…、今歩いてきた九度山方面、紀ノ川の流れが一望出来ます。

展望台を過ぎると山の中へ…1町(約109m)ごとに立つ石柱を辿りながら、進みます。

順調に歩き、10時40分に”六本杉”到着…

11時に古峠、11時05分に”二つ鳥居”に到着…早朝の出発だったので、ここで昼食タイム…

12時08分=笠木峠、矢立に12時45到着…茶屋を横に見ながら、疲れた足に辛い上りがしばらく続きます…

(10年前はここから大門までが辛かったことを思い出します…) 

13時20分に着いた40町石地点は車道との合流…ここにも”熊出没”の注意喚起が…

外国人観光客への英文でも表示されてありますが、外国人ハイカーは町石道で出会わなかったです。

平日だからか、ハイカーも少なめ…(なお、このコースは経験者同行が安心です)

40町石地点から緩やかなアップダウンを繰り返しながらラストスパートに…終盤の大門手前の上り坂が益々ツライ…

坂を上りきった大門前の車道が工事中で写真が撮りづらくでしたが、14時15分大門に到着。

その後、1町石の石柱を撮影…結果、”高野山町石道”約22kを約5時間少々で踏破。

観光案内所(宿坊案内所)に立ち寄り、小辺路のマップ、宿坊パンフを手に入れて…(熊野古道:小辺路を歩きたい願望で資料収集)

高野山内でゆっくりするか…と思ったけど、帰宅ラッシュと重ならないために下山・戻ることにしました。

(朝は出勤ラッシュ時間のピーク前でしたが、満員電車の中ではザックが気になり下ろして持ちます…それでも足元で邪魔?)

目の前の千手院前バス停からバス=観光客(外国人観光客の姿も)で満員状態のまま高野山駅前へ。

高野山駅前~ケーブル~極楽橋15時20分発の電車で橋本~なんば~芦屋17時55分に帰着。

十年ぶりの町石道でしたが、普段、六甲を歩いているだけに体力にも余裕、健脚ペースで順調でした。