いいほうの

きのう、

いいほうの河野さんがきてくれて

はじめてつくったブドウをもってきてくれた

とてもきれいなふさで　端正さが

仕事の丁寧さとか誠実さとか

感じさせるものだった

いろいろ基準があってむずかしいらしい

家の土地と家業を受け継ぐというのはとても大変なことだなあと

おもった

おなじ河野でも　別の河野さんも

やはり家の家業を受け継いだのだろう

親のいいつけをまもっているのだろう

家にはいい方のたろうがいて

まいにち私のうえにのっかってきて

しりの穴をみせてくれる

目が澄んでいて、

いつもハッとさせられる

とても純粋な気持ちの優しい猫のたろうよ

おまえの名前はとてもいい名前で

だれでもすぐおぼえられるね

たろう　たろう　ウルトラマンたろう

たろうはいい猫だ

やさしくて

あまえんぼうで、

ほがらかで、

うんこはくさいけど

ピノ

子猫の凄まじい鳴き声が聞こえた

ピノはどこからともなく現れた

子猫は

ピノキオを連想するほど　

痩せこけ　鼻が細くとんがっていた

だからピノ

最初の発声確認から3日目

ようやくつかまえた

ケージのある

たすけの部屋に隔離したのち

部屋の中に放してみた

たすけと　ピノはすぐに仲良くなった

たすけは

それまで暗かった表情が明るくなり

大人のたすけはピノをしっぽで遊ばせたり

上手に子守をしてくれた。

ピノはすぐに引き取りてが現れてしまい

たった9日で家を去ってしまった

たすけは相棒をうしなった

たすけを心配していたのだが

彼は　明るくなった表情を曇らせなかった

はじめて部屋から出て、探検し始めた

子猫は可愛いが、とても忙しくて可愛がる暇がない

９日間の保護期間を無事過ごせたのは

たすけのおかげだ

たすけが、性格がいいこと

落ち着いていて、やさしいこと

信頼できる子だということが

わかって

とても良かった。

子猫の鳴き声をきくと

保護したあとの面倒さとか

引き取りてが現れるかどうかなど

躊躇して

なかなか積極的に保護するという

動きが起こせない

でも

すぐに引き取りてが現れたし、

もっと明るい未来を想像しながら

行動してもいいと思った。

とにかく可愛いい

明るくってくったくのない子猫だったなあ。

帰ってきてもいいよ。

アイスランド無血の市民革命 通称：鍋とフライパン革命

アイスランド無血の市民革命　通称：鍋とフライパン革命

差別問題

差別　区別　差別区別

あらゆる差別

あらゆる偏見

いじめ

仲間はずれ

特定の差別問題

特定の差別問題

差別は　あらゆるところにある

東京人

大阪人

大阪ならば北摂と南

西成

帝塚山

あの人は京都でも　宇治

あの人は京都でも左京区

あの人は川向う

あの人は低いところに住んでいる

あらゆる差別を問題化しないのはなぜ

あらゆる差別を差別しないで取り扱わないのはなぜ

あらゆる差別を差別しないで問題化しないのはなぜ

なにが

はたらいて

とくていの差別問題だけが

取り上げられるのでしょうか。

苦渋をなめ

涙を流し

悲しい思い出

差別問題

自分だけ仲間はずれ

そんなの　いっぱいある　あらゆるところにある

だけど

どうして　その　差別問題の当事者だけが

なんだか　偉いの？

なんだか　偉いの？

なんだか、すごい人なの？？

なんだか、尊敬される人なの？？

差別と戦っている人はたくさんいるけど

その　特定の　差別問題に関わる人だけが

特別に偉いのですか？

まるちゃん

猫又のちろに餌をやりはじめてから

ほどなくして他にも猫が集まるようになった

そのなかにまるちゃんがいた

なぜまるという名前をつけたかというと

顔が丸かったからである。

というのは、体が痩せこけているので

顔だけ、丸い形が強調されるということで

決して健康的に太っている猫ではなかった

口元は両端からよだれがたれていて

身体中の毛が毛繕いできないのかヨレヨレでひどく汚れていた

まるで猫を洗った時に顔意外が萎んで　顔だけが丸く強調されてしまうような感じ

まるちゃんは、もう先が長くない、猫だなと思った

ある日、ちろに与えている餌に鶏肉をまぜてやった

それを　まるちゃんがたべようとした

まるちゃんにあげるつもりではなかったのだが、

この猫はもうこういう餌を食べられるのはこの先長くはないだろうと思い

おもいきり　たべていいんだよ、たべな、

いきている間はおいしいものをたべるんだよ

と

思い切ってその子にもとりにくをあたえた

まるちゃんは　私のよびかけに　すっくと顔をあげて

こちらをじっとみていた

それからほどなく

そのまるちゃんは来なくなった

そとの、丈夫な猫たちに餌を与えるなか

ああいう、薄汚れた、弱り切った猫こそ　
本来は保護するなり、たすけるべきなんじゃないか、とも思った

でも、今の私にはできないけど、とも思った。