よく、超人ロックのコマで背景に
雲みたいな。
真ん中に向かって
もやもやしている
超能力で相手にテレパシーとか念力を送っている時の、
あの図
あれが、
猫から感じられることがある
あの目力である。
決して可愛くはないし
こわい
あの目力で
睨んでくるあの猫に
私はなぜか餌をやる
猫又のように二本に割れた尻尾が怖いのかもしれない
白い額に、まるで怪我したみたいな
小さいシミのような黒い模様が
ちょっと怖いのかもしれない。
真っ白な身体に、真っ黒な短い二本の尻尾に
なにか恐ろしい霊力を感じるのかもしれない
いずれにせよ、庭に住み着いた一匹の白猫が、
私に凶悪なシャーを言い、ガラス越しに猫パンチを喰らわせる
それでも
なぜか
餌を、あげる
なにに 対してあげるのか
なにに 価値を感じているのか
自分でもわからない
バカなんじゃねーの
なんの意味があるの
ほんとにバカみたいだ
と思いながら
まるで夢遊病者のように
いそいそと猫に餌をあげる
一方家の猫たちは
私が、じっと考えていると
なにかわかっているふうに、身体をよせて
いま、あなたが考えてたの知ってると
言わんばかりのことがある。
猫はわかっているのではないか
人間には見えないものが、わかっているのではないか
見えないものが、たくさんあって
見えないものを知らないから、人間は支配している気分になっているだけで、
実は猫には、巨大ななにかが隠されているのではないか
まるで今まで見つからなかった栄養素のように、
あたかも役に立たないと思っているものが
実は、とても重要であったというものを
もっているのではないか。
そうして毎日 いそいそ餌をやる
物質的なものが 消えていく
そして、毎日、猫の感謝が拡大・・・・・
している わけがないか。