今、阿川弘之の『葭の髄から』を読んでいます。
その中に表題の随筆があります。
平成十年四月、横浜の神奈川近代文学館で開かれたようで、
(「広津柳浪、和郎、桃子」ある家系から三代つづいて小説家が出るのはめずらしい。
広津家は九州久留米の
有馬藩に仕えた学者の家柄だが、維新後二十年目、硯友社の作家柳浪を出し、大正初期、その次男和郎が、同じく文士として図角をあらはす。おくれて昭和四十年代、和郎の死後、孫の桃子も、父の思い出を書いて小説家になった。ただし、桃子の死を以て、此の古い血すぢは絶える。)
その後、久留米の殿様の末裔、有馬頼義(昭和二十九年直木賞受賞)と和郎の対談のエピソードが書かれています。
有馬頼義(私は推理作家と思っていました)は時折書店で見かけましたが、広津家三代は気に留めたことがありませんでした。
久留米に行った折りに市の図書館を覗いてみようとおもいます。
川上順市
追伸、松本さん、本日女房に発送依頼をします。