今回はどんなストーリーだろう😃…大崎さんの本は読み始める度にそう思う。
(2024.8.18 読了)
いろんなソフト推理小説とも言おうか。割と身近な設定の内容が多いので入りやすいし感動する。
この本は、とある学校司書を取り巻く小さな出来事の話たち。
私の通った学校では、
小学校は銘々に『代本板』という木の板に自分の名前が書かれたものを配られ、借りた本を返す時にその板と本を差し替えるというセルフ貸出しの形を取っており、自分がクラスの読書量1位になるのを楽しみにしていた。
たまに高学年の図書係が貸出しの日付を貸出しカードに入れる担当をしていたが、殆ど自分でやっていたと思うので高学年になったら図書係になるのも楽しみだった。
中学は荒れていたので図書室は封鎖。
燃えやすいから入り込んでたむろすることを嫌ったのか。
こればかりは不良どもを憎んでいた。中学の蔵書に眼を向けることがなく卒業するしかなかったのだ。
自分の不満で学校内で煙草を吸い、授業中に3Fから机や椅子を投げ落とし、下級生を廊下で脅し、関係ない生徒も巻き込む身勝手。
めんどくさいので態度には出さないが、大人になれよ…と思っていた。
なので、蔵書も貸出しも全く知らない。可哀想な本たちだった。
高校は勿論、図書委員である。
なんか、定期的に壁新聞を作るだけで、たまに貸出しとかあったのかな?
記憶にないくらいさっぱりした活動だった。
先生らしき大人が一人いたが、この本に出てくる駒子さんのように人間味ある人でなく、生徒の名前も憶えないし、考えも一方的に押し付けるなんかつまらない人柄だった。
『27000冊ガーデン』は、駒子さんと、出入りの書店員の針谷さんが、身近で起きた小さい事件を解決する過程を書いている。
それぞれのショートストーリーは完結していくが、登場した人物の事情全てが完結するわけではないので、一抹の、『え?あの人のその先は?』と思う点も残る😅
置いてけぼりの気持ちは、作者さんに是非その後を書いて欲しいと望みを託したい。
高校が舞台なので爽やかな推理小説📖✨
是非どうぞ (*´∀`)つ
(2024.8.18 読了)