『ビオレタ』 寺地 はるな 著 2022.8.10読了
寺地さんの小説は展開が想像つかないのに読みごたえがあるから面白い。今回は嬉々として病室に持ち込んだ甲斐があった。
のめり込めるストーリーでないと、他の患者の動向が気になってストレスフルとなる。
よくもこう、登場人物がバラバラな立場で事情も異なるのに うまく作り上げるなあ...と毎回思う。
結婚目前で別れを切り出され、雨のなかで泣き崩れる女と、それを拾った女。拾った女が経営する店には見えない雑貨屋の名前が『ビオレタ』だそうだ。
破談女が繋ぎで付き合ったかなり年上の男性がビオレタ店主の元だんな...ややこしい...っていうか、人間関係のどろどろじゃん。
その他たくさん登場人物がいる。なかなか面白いから読んでみるといい。