『ターン』 北村 薫 著 2019.1.20読了
ストーリーに入るまで時間がかかってしまった。冒頭から読んでいき、50ページを過ぎたあたりでようやく慣れてきた。私って全容が想像できないことがイメージできない状態に繋がる人間だとつくづく感じる。
冒頭から主人公が誰かと対話しているのだ。だからこれが仮想の背景なのかどうか、どこまで記憶して読み進めればいいのか迷い、頭に入らないっていう感覚に陥る。
もう一つの先入観だけど、このシリーズの1冊目『スキップ』と何か繋がりがあるストーリーだと思うではないか。
それで読んでいて行きつ戻りつ…最初に戻り何度か読んでいった。
結局、1冊目の『スキップ』とは全く関係ない一つのストーリーだったのだ。
事故で昏睡状態になっていた主人公のお話。冒頭は主人公のそれまでの生活。そこから昏睡状態の主人公の昏睡の中のお話。そしてところどころに散りばめられた情報が繋がっていく。北村さんらしい展開である。
子供だった主人公と周囲の関係、性格、今の仕事への繋がり、子供の頃から聴こえていた声と偶然いや必然の出遇い。
昏睡状態の人が生き生きしたまま時を過ごし(そういえば親戚にも10年くらいそうやって生きていたおじさんがいた。彼は目覚めなかったが。)昏睡の中の刺激によって身体の方へ意識が戻ることはニュースになることがある。
長年昏睡から醒めず『栄養を取り込んでいるだけの植物状態』と言い渡され、生命のチューブを外すことを医者から決断させられる事実も現実的にあるから、このストーリーを読むと、半年の昏睡の間に、更に偶然、奇跡的に電話が繋がったことで連絡ツールができ、状態が維持されたたことは本当に幸福だったと思う。
この1冊は完結したように見え、読者にハッピーエンドを思わせる。でももう少し必然で出遇った二人の話合わせも読んでみたかった。
さて。このシリーズの最終巻はどう展開するのだろう。楽しみだ。
ストーリーに入るまで時間がかかってしまった。冒頭から読んでいき、50ページを過ぎたあたりでようやく慣れてきた。私って全容が想像できないことがイメージできない状態に繋がる人間だとつくづく感じる。
冒頭から主人公が誰かと対話しているのだ。だからこれが仮想の背景なのかどうか、どこまで記憶して読み進めればいいのか迷い、頭に入らないっていう感覚に陥る。
もう一つの先入観だけど、このシリーズの1冊目『スキップ』と何か繋がりがあるストーリーだと思うではないか。
それで読んでいて行きつ戻りつ…最初に戻り何度か読んでいった。
結局、1冊目の『スキップ』とは全く関係ない一つのストーリーだったのだ。
事故で昏睡状態になっていた主人公のお話。冒頭は主人公のそれまでの生活。そこから昏睡状態の主人公の昏睡の中のお話。そしてところどころに散りばめられた情報が繋がっていく。北村さんらしい展開である。
子供だった主人公と周囲の関係、性格、今の仕事への繋がり、子供の頃から聴こえていた声と偶然いや必然の出遇い。
昏睡状態の人が生き生きしたまま時を過ごし(そういえば親戚にも10年くらいそうやって生きていたおじさんがいた。彼は目覚めなかったが。)昏睡の中の刺激によって身体の方へ意識が戻ることはニュースになることがある。
長年昏睡から醒めず『栄養を取り込んでいるだけの植物状態』と言い渡され、生命のチューブを外すことを医者から決断させられる事実も現実的にあるから、このストーリーを読むと、半年の昏睡の間に、更に偶然、奇跡的に電話が繋がったことで連絡ツールができ、状態が維持されたたことは本当に幸福だったと思う。
この1冊は完結したように見え、読者にハッピーエンドを思わせる。でももう少し必然で出遇った二人の話合わせも読んでみたかった。
さて。このシリーズの最終巻はどう展開するのだろう。楽しみだ。