<大王製紙エリエールレディスオープン 最終日◇24日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6580ヤード・パー72)>
先週の「伊藤園レディス」で予選落ちした際、「私が賞金女王なんて口にしてはいけない」と語っていた渋野日向子だが、そのわずか1週間後、愛媛の地で2打差を逆転し優勝。賞金1800万円を手にし、再び女王戴冠のチャンスが21歳のもとに到来した。
お互いの健闘をたたえ合う鈴木愛と渋野日向子【写真】
今大会の開幕前にも「女王のことは考えていない。自分のプレーをするだけ」と話していたが、これで女王へのチャンスが再び訪れた。今季通算賞金は開幕前の1億1991万4314円から、同1億3791万4314円に。ランクは鈴木愛、申ジエ(韓国)に次ぐ3位と変わらないが、トップの鈴木との差は2431万1351円から1511万1351円に縮まった(詳細は下記を参照)。
今季の優勝者や賞金ランクトップ30までが出場する、来週の今季最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の現時点での有資格者は33人。この精鋭たちが賞金総額1億2000万円、優勝賞金3000万円をかけて争う。予選落ちがないため、出場すれば棄権・失格がなければ賞金が加算されるが、今週だけで920万円の差をつめた渋野にとっては、当然チャンスが広がったことは間違いがない。
それでも優勝後の会見では、「(賞金女王のことは)考えないほうがいいと思う。今週考えなくなった結果、自分のプレーができたので」と、目の前のプレーに集中する気持ちを改めて口にした。「出場できる人数も少ないし、1週間楽しんでプレーできれば」。激動のシーズンを締めくくる一戦を自然体でプレーし、あとは成績に応じた“結果”を待つのみだ。(文・間宮輝憲)
■最新の賞金ランク・トップ3(24日現在)
1位:鈴木愛(1億5302万5665円)
2位:申ジエ(1億3803万7195円)
3位:渋野日向子(1億3791万4314円)
※鈴木とジエの差は1498万8470円。鈴木と渋野との差は1511万1351円
以上、アルバニュ-ス
この上位3人の争いは最終戦で優勝した選手に決まります。
3人ともすごく意識して狙っているので楽しみです。
鈴木愛でも渋野日向子でもいいんですが、申ジエに負けないでほしいものです。