◇国・地域別対抗戦◇ISPSハンダゴルフワールドカップ 事前情報(22日)◇キングストン・ヒースGC(オーストラリア)◇7111yd(パー72)
開幕2日前は朝からあいにくの雨。あす23日(水)のプロアマ戦は選手個々が分かれて大会関係者とプレーするため、この日がチームで一緒にラウンドできる最後のチャンスだった。週明けにコース入りした他国の選手たちは、気温13度の悪天候下でコンビネーションを確認したが、日本代表の松山英樹と石川遼は悠然と練習場での時間を過ごしていた。
「火曜日(21日)は雨らしいから休みにするかもしれない。月曜日(20日)に一緒に18ホールを回っておこう」。ふたりがそう話し合っていたのは、前週土曜のこと。コースに一番乗りしたタッグはここまで、プラン通りのスケジュールを消化している。
松山がオーストラリアを訪れたのは、東北福祉大の合宿に参加した2013年以来。初めてプレーした今大会のフラットな7111yd(パー72)を「風向き次第で長くなったりするので、一概に短いとは言えない」という。「調子は悪い」。そう前置きしたが「ショットはだいぶ今日でマシになったかと思う。アプローチパターが少し不安かな」と現状を説明した。
米ツアー公式サイトのパワーランキング(優勝予想番付)では地元オーストラリア(アダム・スコット&マーク・リーシュマン)に次ぐ2位となった。「松山英樹がこの2カ月で5位、優勝、2位、優勝、優勝という成績を持って乗り込んできたのはもちろんだが、調子を上げている石川遼の存在も大きな助けになるだろう」というのが同予想の寸評。世界ランク6位の松山は、出場フィールドで堂々の最上位。そのトッププレーヤーが気心知れた相棒を連れ添ったとなれば、期待値の高さは当然と言えるかもしれない。
例によって前評判には「期待されているのは分かっているけれど、ここ1カ月の成績はここでは関係ない」と興味を示さない。「2日目と4日目は自分のボールでプレー(フォーボール形式)できるので、お互いガンガン攻められる。(ひとつのボールを交互に打つフォーサム形式の)初日と3日目にどれだけ我慢できるか」と冷静に戦況を見据えている。
スパイクやポロシャツに入る日の丸。「日本を背負うことを意識過ぎるのは良くない」というが、「今朝も地震と津波がありましたし、そう考えると嫌でも意識しなくちゃいけないと感じる」と言った。この日の日本時間早朝午前5時59分(メルボルンは午前7時59分)に福島県沖で発生した大きな地震に自ら触れた。2011年の東日本大震災も、松山はオーストラリア滞在中に悲報を知った。揺れを知らない不安、もどかしさ、愛着ある東北地方を思う気持ちはいまも変わらない。
石川は、ことし1月の段階で松山が指名を決めていたパートナー。「(オーストラリア入り後)普通に一緒に練習して、毎日ご飯も食べているが、結束を深めるために“わざわざ”やっているわけでもない。自然にできている。普通にやれればいい」。ほどよい緊張感は保たれたまま、コンビネーションに自信を見せる。「僕も僕自身に期待しているし、遼にも期待している」。言葉には力強さがみなぎった。(オーストラリア・メルボルン/桂川洋一)
以上、GDOニュース
相乗効果で二人ともいいプレイすることに期待します。
東京オリンピックに向けてスタート、と捉えたいと思います。
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