2017年Tポイントレディスチャンピオンシップを制したのは菊地絵理香だった。前年から続いていた海外勢の連勝を8で止めた勝利だった。大会3日間で16個のバーディを奪取して引き寄せた勝利だった。正確なアイアンショットでピンに寄せる印象が強い菊地だが、100ヤード以内の距離感も抜群の冴えを見せる。100ヤード以内といえば振り幅や使用する番手を迷う距離だが、菊地はどのように打ってピンに寄せているのだろう。
「100ヤード以内のアプローチで大事なことは、フルスイングで打つ番手を使用しないことです。私はそれぞれのウェッジで最大飛距離を打つことはありません。フルスイングで振ると、どうしても微妙に方向の乱れやスピンのかかりすぎが生じてしまうからです。時分でコントロールできる範囲でクラブを振ります」
例えば75ヤードを打つとするとしたら、菊地の飛距離なら57度のウェッジのフルショットだという。だが菊地は57度は使わず、最大飛距離が105ヤードの51度のウェッジでコントロールショットを打つ。
「最大飛距離が105ヤードの51度のウェッジで75ヤードを打つには、まず飛ばない構えをつくります。フルショットよりもスタンス幅を5センチ狭くして、フェースを開いてオープンに構えます。体重配分は左足に6割ほど乗せます。ボール位置は通常よりもボール1個ぶん左に寄せて、クラブを1インチ短く握ります」
飛ばない構えができたら、コントロールショットを打つのは難しくないという。スタンスは狭くすればするほど、飛距離を抑えることができる。
「オープンに構えたスタンスなりにアウトサイドに振り上げて、カット軌道で打ってください。トップの大きさは通常の8割程度。フォローで下半身の回転を止めないことが大事です。回転が止まると、フェースが急激に返って方向性が悪くなります」
ピンまでの距離が近くなると、つい手先でクラブを振ってしまい下半身の動きが止まるので注意が必要だ。
「フォローで左ヒジを早くたたむと、下半身の動きが止まりやすくなります。左ヒジを伸ばしたまま、フェースを返さずに左へ振り抜いてください。フェースは体の回転で自然に返るので、手先で返す必要はありません」
グリーンを確実にとらえてピンに寄せたいときこそ、「クラブをコントロールできる範囲で振ることが大事」なのだと菊地はいう。ただしクラブを正確に操ろうとすればするほど、手先で操作しやすくなる。しっかり下半身を使ってクラブを振ることをお忘れなく。(2017年取材)
以上、アルバニュース
菊池絵里香は、もうベテランですが、年取っても若手と戦える理由は、恐らく100Y以内の技術力があるからかなと推測します。
元々、ドローが持ち球ですが、フェードも打つんですね。
私は、70歳のゴルファーですが、200Yに届かないドライバーの飛距離でHD15でプレイしています。小技のテクニックだけでは厳しいですが、菊池プロを見習って100Y以内を磨きたいと思います。
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