ダスティン・ジョンソン(DJ)がペンシルベニア州のオークモントCCで行われた「全米オープン」で、メジャー初勝利を挙げた。
前日未消化だった第3ラウンドの残りホールからプレーした最終日。優勝を争う最終ラウンド中にグリーン上でのルールトラブルが発覚し、ホールアウト後に1罰打を加えられる異例の事態となったが、後続に3打差をつける通算4アンダーで優勝した。
問題となったのは5番ホール。ジョンソンは1.5mのパーパットを打とうとした直前、動作を止めた。
競技委員を呼び「ボールが後方に動いたかもしれない」と自ら申告。全米ゴルフ協会(USGA)の競技委員は「パターを地面に置く前(アドレスする前)にボールが動いた」というジョンソンの訴えを聞き入れ、そのままプレーを続行させた。
ジョンソンはこのパットを決めてパーとした。
しかしその後、複数の競技委員が映像を見直した結果、ボールが動いたのはアドレス後で、ジョンソンの動作が影響したとの見解が浮上。ジョンソンが12番に入る際、ラウンド終了後に再協議すること、1罰打が加えられる可能性があることを伝えた。
この事態がテレビ中継で伝えられると、コースの外は騒然とした。視聴者のうち、ツィッターで声を上げたのはツアーで一緒に戦う選手たち。多くが競技委員の処置を批判した。
ロリー・マキロイ(北アイルランド)は「こんなのおかしい。DJにペナルティなんかない。(USGAは)余計なことを考えさせずにプレーさせろよ」「コースにいる全員にとって良くないこと。僕だったらこんなおかしなこと、解決するまで打たないぞ」と立て続けにツイート。
ジョーダン・スピースが「DJはアドレスをしていないじゃないか。(だから)彼がボールを動かしていなかったということは、ルールで決められているだろ」と発信すると、リッキー・ファウラーも「DJがボールを動かしたってUSGAが考えていること自体、まったくおかしなことだ。笑っちゃうよ」と同調した。
その後も選手を中心に不満が噴出する中で、優勝争いが佳境に入ると、ルーク・ドナルド(イングランド)は「USGAはDJが2打差で勝つことを祈っているだろう」と、ツイートした。ジョンソンが首位タイで終えた場合、または後続に1打差をつけて首位でホールアウトした場合、1罰打が加わると、戦況が変わり、論争はより大きくなる。
しかしジョンソンはリードをさらに広げて、後続に4打差で最終18番を終えた。結局ホールアウト後に1罰打を受け、5番はパーからボギーに変わったが、3打差で勝利した。
ジョンソンは優勝会見で「彼ら(競技委員)は(12番で)ラウンドが終わった後、再協議すると言っていた。
その時点ではもうどうすることもできない。だから、目の前の一打に集中しようとした。僕にできることは12番のティショットに集中することだけ。しっかりフェアウェイをとらえることができた」と話した。「このコースが難しくて、狭いことは知っている。他の誰のことも気にせずに、18番まで自分のやるべきことに集中したんだ」。雑音を気にせずゴールまで突っ走ったことに胸を張った。
ただし、裁定に対する見解はハッキリしていた。「(ラウンド後に)ビデオを見たけれど、僕はいまだにボールを動かしたとは思っていない。でもUSGAは動かしたと言った。僕には理解できないけれど、ペナルティを受けたんだ」
(ペンシルベニア州オークモント/桂川洋一)
ゴルフ規則18-2
規則によって認められる場合を除き、プレーヤーの球がインプレーの場合で次のときは、プレーヤーは1打の罰を受ける。
(i)プレーヤーかパートナー、またはそのどちらかのキャディーが次のことをしたとき。
●球を拾い上げたり動かしたとき。
●故意に球に触れたとき(アドレスの際にクラブが球に触れたときを除く)。
●球の動く原因となることをしたとき。
以上、GDOニュース
私はTVを見てないので、このことは初めて知った。
4打差だったから、1打罰でも3打差で問題なく優勝したから良かったが、1打差で1打罰だったらもっと、論議を呼んだだろう。
ところで、DJの奥さん、綺麗ですね。
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