JLPGAツアー2023シーズン第12戦『ブリヂストンレディスオープン』(賞金総額1億円/優勝賞金1800万円)大会最終日が5月21日、愛知県豊田市・中京ゴルフ倶楽部石野コース(6573ヤード/パー71)で行われ、首位スタートの山下美夢有が2位以下に7打差をつける通算18アンダーで逃げ切り優勝。今季2勝目、JLPGAツアー通算8勝目を飾った。岩井明愛が通算11アンダーで単独2位。9アンダーの3位タイに桑木志帆、菅沼菜々、鈴木愛が入った。
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《グリーン=スティンプ:11フィート コンパクション:24mm》
圧勝とはまさにこの事だろう。数字上では7打差だが、それ以上のストローク差を感じさせる山下美夢有の18ホールだった。本人は「どんなに差が開こうと、優勝は意識せず、目の前の1打に集中していました」と振り返るが、ゲームマネジメントは完璧だった。
スタートの1番・パー4では、2打差で山下を追いかける岩井明愛が先にバーディーを決めたが、すぐに6メートルを沈め返して2打差をキープ。「自分が先にバーディーを決めた後、美夢有さんがあのパットを決めてくるのはすごいし、プレッシャーにも強いですね」と岩井に先制パンチ。
4番・パー3では3打差だった鈴木があわやホールインワンのスーパーショットでバーディーを奪うと、50センチのバーディーパットを沈め返して差を詰めさせない。
岩井や鈴木にしてみれば、山下の出来からして、そう簡単にボギーを打ちそうにない。ならば、積極的にバーディーを奪いに行く流れになる。しかし、その考えが時には無理な攻めにつながることもある。5番・パー4では岩井が3オン3パットのダブルボギー、6番・パー5では鈴木がティーショットを左に曲げてOB。トリプルボギーとし、一気に6打差まで開いた。
そんな2人を尻目に淡々とフェアウェイ、グリーンをとらえていく山下。9番・パー5のティーショットこそ、マネジメントのミスでクリークに打ち込みそうになったが、それ以外はノーミスで18ホールをラウンドした。
ダウンスイングの切り返しが速くならない、アドレスで右を向かないという、単純にも思える2つのことをこの日も守り抜いた山下。地味なことを守り抜く姿勢が強いゴルフの源になっているのは間違いない。JLPGA公式選手名鑑によれば、座右の銘は「塵も積もれば山となる」と書かれているが、練習をコツコツ地道にやることにもつながっているという。
例を挙げれば、シーズンオフにはトレーニングをしっかりと行い、シーズン中は食事のメニューや体のケアを行いながら、パワーアップに励んできた山下。それがヘッドスピードアップにもつながり、アマ時代は220ヤードぐらいしか飛ばなかった飛距離も現在は振れば240ヤードぐらいまで伸びた。
コツコツ精神は今大会の決勝ラウンドにも好影響を与える。周りのスコアを気にせず、「どうやったらバーディーを取れるかに集中した」結果、2日間だけで12個のバーディーを奪ったのだ。バーディーが積もったことで、優勝という大きな山にもなったのかもしれない。
今回の優勝でメルセデス・ランキングも賞金ランキングも1位に躍り出た山下。父親の勝臣さんによれば、「日本で一番にならなければ、海外メジャーに挑戦するのはどうか」という考え方もあったが、これで堂々と海外メジャーにも参戦できる。山下自身も「今年は海外メジャーに挑戦しようと思っているので、メルセデス・ランキングは考えていません。もちろん、行くからにはしっかり仕上げていきたいですね」と、やる気十分だ。名実ともにJLPGAツアーのエースとして、国内外で頂点を目指すが、どこまでその山が大きくなるのか要注目だ。
(JLPGAオフィシャルライター・山西 英希)
以上、日本女子プロゴルフ協会
昨年の女王山下みゆうは、心技体ばっちり揃っている証明ができているということですね。
対照的なのが、セゴドンですね。
同年代ですが、山下みゆうは準備が出来ているのだろうと思います。
私はセゴドンの復活に期待しているのですが、まず、キャディさんが大事な存在が
あるのではないかと感じています。関西弁で山下とキャディは会話して息があっています。セゴドンの場合、固定のキャディはいません。思うようにいかない時に加速して落ち込んでいるように見えます。
セゴドンが帰ってくる日を信じて待っています。
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