とし坊のお祭り三昧

祭りの宝庫、のとの祭り紹介

奥能登に伝承される田遊び「ぞんべら祭り」が・・・

2016年02月06日 | 日記
2月6日、輪島市門前町・鬼屋(おにや)新明宮で春祭りがありました。春祭りは一般的に「なり祝い」(なりものを祝うの意味)で正月、輪島・重蔵神社での「なり祝いまつり」などがあります。
門前町の「ぞんべら」は、700年の歴史があり総持寺の興隆期に都の法師によりもたらされたものと伝えられている。

祭主は狩衣姿で神前に進み「農之次第」と云う一巻の古文書にのっとり祝言を奏上のあと、拝殿の畳をまくり、水田に見立て演じる田遊びです。

「ぞんべら」とはこの田遊びの中に畦塗りの水音「ぞんぶり」と言う文言が繰り返し使われていることから転じて「ぞんべら祭り」と呼ばれるようになったと言われている。




祭壇はむしろが敷かれお供え物がのる。松葉は苗に見立てる


直径40㎝の平らな鏡餅に棒を差し込んだものを「糸車」に見立てたり、鍬にしたりします。


拝殿に到着して「ラッキー!」可愛い「早乙女」が居る・・・・・・・?


お祓いをうけ祝詞奏上、玉串奉奠などがあり春祭りは進む。


いよいよ「ぞんべら祭り」の祭主の登場です。


早乙女さんたちも緊張

祭主が鏡餅を持ち「ブイブイ、ネソネソ」と唱えながら左右に振り紡ぎ織りの所作、鍬にして早乙女(村人)の頭を畦にして「ペタッペタッ」となぜたり、神楽太鼓を牛に見立てたりする。拝殿は笑い声で楽しい雰囲気。


一服の御前に盛りが少ない、お茶がほしい、お粗末だと難癖。最後は御前をひっくり返す。


いよいよ田植えになる。可愛い早乙女ちゃんは東京からの里帰りで、母親が体験させたいとの願いから実現。
母さんに助けられ周りのカメラを一身に集め田植えをする。祭主は、田植えに合わせ太鼓を打ちながら「田植えや早乙女、笠買うてしょに・・・・」と田植え歌を唄う。


最後は、太鼓を打ちながら「ひんだの山より・・・・・」と田囃子を歌う。座にいる者は「コゴメの木」(ムラサキシキブ)の枝で床板を叩く。

最後に参拝者皆で「いつより世よし」と3回唱えて祭りは終わる。


すべてが終わり、宮司さんを挟み今年の当役と新しい当役の「当役渡し」のセレモニーがあり、直会となります。

拝殿の外は小雪でした。とし坊はこのあと輪島市の大沢へ走りました。



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