小村俊美blog~心・街・釣り・そして日々~

臨床心理士の独り言(小村臨床心理士事務所所長)

ほとんど釣りを中心とした趣味の世界のブログです

60歳のラブレター

2009年05月29日 | 映画

久々の休みで行ってきました

観たいと思っていた「60歳のラブレター」。すごく考えさせられた映画でした。俳優の組み合わせが絶妙で、本当にいい味出ていました。

私はイッセー尾形と綾戸智恵の魚屋の夫婦の生き方にすごい共感を得ました。働き詰めの夫婦が病気と言う試練にあった時の生き様というか、愛情の出し方なのか分かりませんが、夫婦はこんなものなのかとすごい共感をしました。

脚本(三丁目の夕日の吉沢良太)が良かったのが、全体を引き締めていたように思います。「ぶつかりあうもの本当の恋は」と言う少しくさいせりふも、熟年の口から出るとまた違う味がありました

ただ、中村雅俊は最後までビジネスマンとしてのかっこよさ、プライドを捨てない男を演じて欲しかったですね。空気のような愛情に気が付くのにもっと違うかたちがあっても良かったかなと思います。主役をイッセーに取られたような気がしました。

どこの夫婦も、心理戦のような日常は定年ごろには「戦」は取れているのかもしれませんが、ここから「戦」が始まる夫婦もあるかもしれません。

広い映画館に1組の夫婦と私だけ、お邪魔をしたようです。

若い方や独身の方にもお勧めの映画です。こんな映画が受賞するとうれしいですね。そういえば「おくりびと」最初の予想が当りました。