2015年3月の北陸新幹線金沢開業後、JR西日本北陸本線の富山県区間を引き継いだ第三セクターあいの風とやま鉄道。
あいの風とやま鉄道ではJRから引き継いだ521系や国鉄近郊型電車413系を使用してきたが、413系の内、新北陸色と呼ばれる塗装を纏ったAM02編成が引退することになり5月の大型連休中の4日と5日にラストランツアーが行われた。
富山にて。旧北陸本線基準で直江津方には青一色のAM05編成が連結された。AM05編成には2000年頃まで付いていたタウントレインマークを模したヘッドマークが付けられた。
余談だが、現在の富山駅になってから初めて来たがコレジャナイ感が半端ない。前回来たのが新幹線開業前の2014年1月だから8年も経てば変わるものだ。
側面にはAM02編成の引退を記念した差し込み式の行先表示板が付けられた。
また側面の行先表示器の幕回しも行われ「直江津」の表示を見るとしっくりくるものがある。新幹線開業前は富山から直江津行きの普通列車が当たり前のように走ってたからな。
青一色のAM05編成と今回引退する新北陸色AM02編成との連結部。
AM02編成クハ412‐2の車内には引退記念の行先表示板が。1962~2022と書いてあるが、種車の471系時代から数えると60年も走っていたことになる。
413系に更新されてからも35年前後は経っており、413系に改造されてからの年数の方が長い。
今回のツアーでは自分は前半(富山から黒部)にAM05編成に乗って後半(黒部→高岡→富山)にAM02編成に乗る行程を指定され、前半はAM05編成に乗車。写真はAM05編成クハ412‐10の車内。
413系新北陸色ラストランツアー(富山駅での幕回しと富山駅から富山貨物駅までの車窓)
車窓からの動画撮影ではあるが、除雪機関車が見れたのは少し得した感じ。出来れば冬に除雪してる所を見たいが、この時期はいつも忙しないので結局見れずじまい。
JR貨物も協力してるのか、「つるぎ」マークを付けたレッドサンダーも見れた。当然レッドサンダーは牽引したことないが、こういうファンサービスは嫌いではない。
この日は天気にも恵まれ、立山連峰や日本海の綺麗な姿も見れた。コバルトブルー帯の新北陸色に相応しい天気だな。
413系新北陸色ラストランツアー(早月川橋梁から魚津駅までの車窓)
黒部到着後はヘッドマーク撮影会。青一色のAM05編成にはタウントレインマークを模したヘッドマーク、新北陸色AM02編成にはホリデーライナーかなざわを模したヘッドマークが付いてる訳だが、出来れば逆にしてくれると嬉しかった。タウントレインマークが付いてた頃は青一色の塗装はまだ登場していなかったので、タウントレイン風マークを新北陸色に付けてくれるともっと良かったのに。今回、新北陸色とタウントレイン風マークの組み合わせを期待して行ったので少し残念だが、タウントレイン風マークが生で見れただけでも良しとする。
クハ412‐2車内には寄せ書きが書けるということで、自分も少しだけ。何だか、感謝ハムニダとかコロナ前によく行ってた國の言葉が。誰だ書いたの(などと)
ここから先は動画メインで。
413系「新北陸色」ラストランツアー(魚津発車直後の車窓)
413系「新北陸色」ラストランツアー(富山駅通過や交直切替体験)
あいの風とやま鉄道では全て交流電化区間の為、交直切り替えは行わないので疑似の交直切り替え体験という形に。
女性車掌さんから(左側の方を)「綺麗に押せてますね」と言われたけど、心の中で「職業柄、いつも押してるので」などと。そこから花を咲かせて勤務形態とか聞きたいなと思ったけど手間を掛けたくないので我慢。
車内の中吊り広告も新北陸色引退記念の物に。
413系「新北陸色」ラストランツアー(高岡駅手前辺りから高岡駅まで)
413系新北陸色ラストランツアー(高岡駅構内入換)
構内入換体験とか悪くないが、駅近くの踏切が10分も閉まってたのね。不慣れなことを行って踏切に不具合が発生し踏切が10分も閉まったのか、元々そういう設定なのか知らないが、「住民から苦情とか来なければいいな」と考えてしまった。実際、何かトラブル(安全確認又は踏切動作確認だったと思う)があって列車の遅れとか発生してた模様。
高岡駅。JR西日本時代からの駅名標も残っているが、吊り下げ式のはあいの風とやま鉄道仕様に交換されてる。
413系新北陸色ラストランツアー(高岡から富山到着前)
高岡出発後はJR時代の富山港線の放送が再現された。自分が北陸に初めて行った2008年は既に富山ライトレールに転換されていたので、少しでもJR時代の富山港線の雰囲気を味わえたのは良かった。
さらに
乗車前日に富山港線に乗ったけどJR時代の面影が踏切にまだ残っていた。それだからJR時代の富山港線が疑似体験出来た旅になった。
ヘッドマークの件や構内入換体験の件で思うことはあるが、少しでもあの頃の北陸の気分に浸れたし、色々ファンを楽しませようとする工夫が見れて面白かった。
企画してくださった皆様と運営に携わった皆様、ありがとうございました。