グレースの自動車・鉄道撮影記

80年代の自動車(日本車と日本車ベース自動車)の画像や鉄道車両(115系等)の写真など。画像の無断転載は固くお断り。

2022年10月に撮影した湖西線113系

2023-04-17 11:01:59 | 国鉄通勤・近郊型・急行型電車
2023年3月のダイヤ改正後もしばらく残り、その後223系などに置き換えられ4月上旬に引退した吹田総合車両所京都支所の113系と117系。
これにより大阪近郊区間から国鉄近郊型電車が殆ど置き換わり、JR西日本 大阪近郊区間の国鉄近郊型電車の歴史に終止符を打ったと言えるだろう。(姫路まで乗り入れる岡山エリアの国鉄近郊型電車は除外)
自分も2022年10月、京都へ行く用事があり、湖西線113系に乗る機会があったので、今回はその時に撮影したものを紹介する。

湖西線113系乗車動画(京都から山科まで)
 京都駅に降りたら偶然、全車セミクロスシートの5700番台の編成が停まっていて、客が全然乗ってなかったので思わず乗車。京都駅だと発車数分前に入ってくるケースが多く客が並んでいることが多いので、湖西線の電車が京都駅でがら空きの状態で停まっているのはあまり見ないイメージ。
 しかも女性車掌に女性運転士の乗務でラッキー。オールセミクロス編成で女性運転士・車掌とかテンション上がる。
 京都から山科までのトンネル区間でのMT54のモーター音の響きが良い。 

湖西線113系乗車動画(おごと温泉から堅田まで)  
 動画を見てると分かると思うが、ドアエンジンが115系などと一緒。湖西線は寒冷地の降雪区間であることから半自動対応の客用扉となっている。

湖西線113系乗車動画(堅田から小野まで)

湖西線113系乗車動画(和邇から志賀まで)

湖西線113系乗車動画(志賀から終点近江舞子まで)

 終点、近江舞子に到着。ここで京都から乗ってきた編成の写真を撮る。

 京都から乗った113系の編成はC17編成。先ほども書いたように全て5700番台のオールセミクロスシートの編成である。このような編成の他にも体質改善工事が施工され転換クロスシートへ改造された編成も存在するが、個人的にはオールセミクロスシートの編成の方が落ち着く。
 113系5700番台は1974年に湖西線用に700番台として落成。先ほども書いた半自動ドア機能の他、シャッター付きタイフォン・スノープロウ設置など他の113系とは異なっており、どちらかと言えば抑速ブレーキ無しの115系と言った方がしっくりくる感がある。
 JR西日本継承後の1990年代前半頃に最高速度を100㎞/hから110㎞/hへと引き上げられ700番台から5700番台へと変更された。(シートピッチ拡大車の2700番台は7700番台へ変更)
 塗装は元々は湘南色だったが、2010年代に経費節減の為なのか緑一色に変更されている。


 奇数方先頭車(湖西線基準で近江塩津方)クハ111-5713。
 この車両の後ろを見ると

 車端部の窓の辺りが不自然になっているが、この部分は元々トイレがあったが使用停止になり客室に改造したもの。このような改造車は過去にも関西地区で見られたそうだが、新型車両への置き換えが進み、近年ではクハ111-5713のみとなっていた。


 先ほどの車端部を反対側から見たもの。琵琶湖側のボックスシートの位置(この写真で言うと行先表示機の下)に違和感を感じると思う。さらに戸袋窓が塞がれているから尚更違和感を感じる。
 側面行先表示器は元々幕式だったが、後年(少なくとも2000年代になってから)LED式へと交換された。
 2010年頃まで嵯峨野線運用があった頃はLED車が嵯峨野線・幕車が湖西線・草津線のイメージだったが、嵯峨野線運用が撤退してから側面行先表示器が幕式の車両が消えたと思う。


 モハ113-5713。この車両に限らずだが、屋根上のベンチレーターが無いのは東日本民からすると少し違和感ある。


 モハ112-5713。パンタグラフとコンプレッサーを搭載。


 偶数方(京都方)先頭車、クハ111-5763。コンプレッサーとトイレを搭載した先頭車。
 奇数方先頭車もそうだが、連結器は自動解結装置が付いており他の編成と連結運転する時のジャンパ栓を繋げたり外す時の作業が省略されていた。また偶数方先頭車に付いている幌は使われることはなく、近年はただの飾りとなっていた。(緊急時の時はどうしていたのか気になるが)


 モハ113-5713の車内。座席は新製時からのセミクロスシートではあるが、シートモケットはブラウン系に交換されていたり、延命N工事が施工されているので壁の化粧板の交換などがされている。(延命N工事はJR東日本でいう車体更新工事に近いもの。施工時期もほぼ同期)


 客用扉は半自動扱いの時は手で開け閉めしていたが、C17編成は2001年頃に押しボタン式へと改造され、半自動扱い時はボタンで開閉するようになった。

 近江舞子から再び113系で京都へと戻るが、編成はC5編成。この編成もオールセミクロスシート5700番台の編成である。
湖西線113系乗車動画(近江舞子から比良まで)  

湖西線113系乗車動画(おごと温泉から比叡山坂本まで)
 コンプレッサーを聴くと113系の一員であることを実感する。
 この電車も車掌さんは女性。自分が京都へ行くと湖西線113系は男性車掌ばかりが乗務しているが今回は一体何なの。しかも全てオールセミクロス車。天気はあれだけど乗務員さん車両共に今回はグッドだな。

 最後に


 奈良線ホームへ向かうと205系1000番台が停まっていた。
 103系が居た頃の癖で京都へ行くとついつい奈良線ホームへと向かってしまう。次に京都へ行く時も113系や103系が居ないのが分かっていても湖西線・奈良線ホームへ向かっていそう。
 本当は草津線も乗りたかったが翌日の仕事を考え、帰路へと向かった。
 それにしても湖西線だけでも最後の最後に楽しめて良かった。ありがとう113系!




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