四谷三丁目すし処のがみ・毎日のおしながき

新子の季節です。6/下旬~9/上旬まで小さいコハダを追い求め、繊細な酢〆を施します。新イカはまだです。

6月22日(土)

2024-06-22 17:05:23 | 6/1~6/30


野上啓三インスタグラムsushi43nogami2←こちらに変更しました。
すべての魚・貝、天然ものです。
◇営業時間について◇火曜~土曜17:30~21:55※ラストオーダー(酒類・酒類以外全て)21:25まで
日曜お子さんデーは11:30~17:30です。※日曜はお子様の日です
店には月曜(+第一日曜日)以外10:30~営業終了+aおりますのでお気軽にご連絡ください!03-3356-0170
※レストラン予約代行サービス『オートリザーブ』でのご予約は日付・時間帯にかかわらず受け付けておりません。
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わたしの魚(ウォ)キペディア 第27回 あら

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アラという魚を知ったのは『美味しんぼ』でした。
何巻か忘れましたがその回のあらすじはたしかこんな感じだったと思います。
東西新聞の大原社主には贔屓にしている横綱がいる。社主は翌日におこなわれる激励会の幹事になっており、横綱に何が食べたいかを訊ねたところ“アラの鍋”が食べたいと言われたので部下の山岡に「魚の臓物や骨、頭のようなアラを使った鍋、今の季節だったらブリだからブリのアラの鍋を用意するように」と指示を出す。
たまたまそこに居合わせた海原雄山が「大原社主はこのままだと大恥をかくだろう」とだけ言い残す。その言葉に引っ掛かりながらも、栗田さんとおいしいブリのアラ鍋を作る準備を進めていく山岡。
ギリギリになって山岡はアラは臓物や骨のことではなく、幻の魚といわれているあの“アラ”だと気付く。福岡の料亭に頼み込んでお客様にお出しするのが決まっている立派なアラを譲ってもらい、なんとか本当の“アラ鍋”を登場させることに間に合う。
「これが食べたかったんです!」と喜ぶ横綱。それを見て満足そうな大原社主。ほっとする山岡。雄山が山岡にヒントを出してくれたのではないかと思う栗田さん。
スピリッツ‥いや、単行本で読んだと思います。二十代だったでしょうか。『美味しんぼ』は面白いし、勉強になるなぁ~!アラっていう魚がいるんだー、いつか食べてみたいなー。アラ鍋ってどんな味がするんだろうなー‥。そんなことばっかり考えていました。
初めて店で仕入れた時は興奮しました。マンガで見たアラほど大きくはありませんでしたが、ちゃんとアラでした。ちなみに学研の『食物事典』のアラを見たら写真ではなくイラストでした。
きっと撮影のスケジュールに合わせて本物のアラを用意できないくらい希少な魚だということなのかな‥と勝手に推測しています。
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◎赤貝の仕込み 動画アップしました(5分03秒)
◎シャリ酢あわせ 動画アップしました(1分50秒)
◎かんぴょうを煮る動画アップしました(7分30秒)
◎玉子焼き動画アップしました(6分53秒)
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002006[2013年]004_2005_2麦いか、するめいかの子どもです。002_2大蜆、四~五粒入れたお椀は出汁がものすごく出ます。今日は佐島のタコを煮ます。(足のみ)

 

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[2012年]サゴチがあります。小さめのサワラです。002_2

 

 

 

012_2仕入れたしんこの袋に紛れて入っていたもの、ボラと芝エビらしいです。

 

 

 

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[2011年]

 

青柳は一個むいたら身で一貫、ひもと貝柱(=小柱こばしら)で一貫握れます。ひもと小柱をのっけた軍艦のにぎり、海苔の香りとともにご堪能ください。

 

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[2010年]いさきの白子です。茹でてポン酢で‥とのことです。

 

 

 

 

 

[2009年]おしながきには記載していない細巻があります。その名も『しろ』。

 

そんな巻物が存在するのも、そういう名前で呼んでいるのも他のお店で聞いたことはないのですが、シンプルにシャリと海苔だけでおいしいのでたまにお出ししたりします。おにぎり屋さんの塩むすびみたいな感覚でしょうか。

 

誕生の裏話です。まだ店を始めて間もない頃、何か新しい巻物を生み出そうと試みたことがありました。チーズ・トマト・バジルを巻いてオリーブオイルに浸して食べてみたり、ヒラメを薄造りにしたものを中に入れて巻いてみたり、赤身・中トロ・大トロを全部入れて太巻にしてみたり。棒状の餃子を入れてみたこともありました。

最終的に残ったのは、山ごぼう・たくあん・胡瓜・ガリ・大葉・白胡麻を一緒に入れて巻いた細巻と、「いっそ何も入れないっていうのはどう?」と言って巻いたのがこの『しろ』でした。


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